SKinsui's blogで、〈国語学者によるしりとり〉というのが話題になっています。
これは、参加者の意識によって変わるものと思われます。ラリーを楽しむか、やっつけるか。という違いですね。
やっつけよう、と思えば、「縷々」「ルール」「ルゴール」「ルクソール」などで、押さえつけるでしょうし、ラリーを楽しもうとすれば、「孜々」「獅子」「子思」……「紳士」「真摯」……「しかし」「色紙」「しばし」と続けるでしょう。
同音異義語は使えない、というルールが制定されるかもしれません。そうでなくとも、きっちりとしたルール制定が必要でしょうね。「臨時一語」とか複合語はどうするか。固有名詞をどうするか。現代語に限るか、限るならどうするか(「近代以降の用例の見付からないものは駄目」とか)。同一語の異形態は使えない、というようなルールも必要であるように思えますが、この「同一語」の定義も難しそうです。「コンピュータ・コンピューター」はよいとして、「バディ・ボディー・ボデー」はどうだ、とか。
ルール制定に、何時間も掛かりそうです。たとえテレビ局が用意したとしても、不備が多く、それを埋めるのに議論が必要でしょう。テレビルールでは、商品名等(と同音の語)も駄目、ということになるでしょう(そうでもないか*)。したがって「縷々」は使えない。
そういえば、SKinsuiさん(とここでは呼ばせていただきます)とは、「競技しりとり」というのがあってもよいのではないか、と話したことがありました。「競技かるた」があるように。
通常のルールはどうなのでしょう。「ん」以外のルール
付属語は駄目(自立語のうち、用言は認められる? 副詞は? 連体詞は多分駄目。)
固有名詞のうち人名は駄目。地名も細かいのは駄目。
方言・訛語は駄目(ただし全国的に知られている方言は可?)
擬声語擬態語の臨時的なものは駄目。
競技として定めるには、詰めるべきところが多く残っていそうです。
また、「最長のしりとり」をコンピュータに作らせる、というアイデアについても話しました。
用意された単語ファイルを、なるべく沢山使ってしりとりを作ってゆくというもの。使われない単語を減らすためにはどういう順番にしたらよいか。
とりとめなくなりましたが、しりとりについて。
2005年11月05日
朝鮮語(韓国語)と日本語
朝鮮語(韓国語)は、日本語と似ていると言われますが、留学生諸君の話を聞いていると、意外な違いがあることを教えられます。
・「では、○○さんに登場していただきましょう」とは言わない
朝鮮語に「チュダ」という動詞はあり、「(……して)やる(あげる)」「(……して)くれる(くださる)」という意味は表すことができる。しかし、「(……して)もらう(いただく)」という意味は表さないので、「〜ていただきましょう」という言い方は朝鮮語にないわけ。
「パリを案内してやってくれ」、「(私のギャグを)笑ってやってください」のように「やる」+「くれる」を重ねる言い方もないようです。
・「では、○○さんに登場していただきましょう」とは言わない
朝鮮語に「チュダ」という動詞はあり、「(……して)やる(あげる)」「(……して)くれる(くださる)」という意味は表すことができる。しかし、「(……して)もらう(いただく)」という意味は表さないので、「〜ていただきましょう」という言い方は朝鮮語にないわけ。
「パリを案内してやってくれ」、「(私のギャグを)笑ってやってください」のように「やる」+「くれる」を重ねる言い方もないようです。
驚くべきロシア語
このカテゴリ名について。「『日本語と外国語』などという大胆すぎる書名には警戒が必要である。」(小松英雄『日本語はなぜ変化するか』笠間書院 p.11)とのことですが、まあ、お許しいただきましょう。
さて、ラジオでロシア語を習い始めて、もう2、3年になります。すぐ挫折し、しばらくたってやり直すという繰り返しです。
素人には、なかなか驚くことがいっぱいです。理由が分からないこともあります。それらを思いつく限り列挙しようと思います。堪能な方にとってはお笑い草ですが……
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・基本語が異様に長い
日本語では、「見る」「聞く」「言う」「話す」など、基本語は音節数が短いというのがふつうだと思います。上記の語は英語でも「look」「hear」「say」「talk」と1音節です。ところが、ロシア語ではそれぞれ「スマトリエーチ(смотреть)」「スルーシャチ(слушать)」「ガバリーチ(говорить)」、そして、「話す」に至っては「ラズガバーリバチ(разговаривать)」と、ずいぶん長くなります。それだけ聞くと、どんな難解な専門用語かと思います。これでは、日常の用を足すにも、ずいぶん口を動かさなければならず、不便ではないでしょうか。どこで帳尻を合わせているのでしょう。
・「п」(p)で始まる語が異様に多い
日本語の辞書は、「し」で始まることばが最も多いのではないかと思います(漢語に「し」「しゅう」「しょう」などで始まるものが多いから)。ロシア語の場合、「п」(p)で始まる語が異様に多く、『博友社ロシア語辞典』を横から見ると6ミリほどに達します。2位(?)の「с」(s)はせいぜい3.5ミリほど、他の文字は3ミリに達しません。前置詞の「по」(…を、…に沿って)がくっついたものが少なくないせいかと思いますが、それだけではないようです。
・むずかしい「че」「це」「те」の区別
「че」「це」は簡単で、それぞれ「チェ」「ツェ」という日本語で表しうると思います。前者は[t∫e]、後者は[tse]でしょう(正確には、それらの子音が口蓋化したものと思います)。
では、「те」は? 日本語の「テ」([te])ではなく、子音は[t]の口蓋化した音のようです。「те」は、耳で聞くと「チェ」のようにも「ツェ」のようにも聞こえます。「че」「це」と区別できません。
そもそも、口蓋化した[t]とは何でありましょうか。思うに、英語の「tea」というときの[t](ティーではなくチーのようになる、しかし決して[t∫i:]ではない音)ではないかと思い、今のところは、「tea」の子音を思い浮かべながら「т」を発音しています。
さて、ラジオでロシア語を習い始めて、もう2、3年になります。すぐ挫折し、しばらくたってやり直すという繰り返しです。
素人には、なかなか驚くことがいっぱいです。理由が分からないこともあります。それらを思いつく限り列挙しようと思います。堪能な方にとってはお笑い草ですが……
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・基本語が異様に長い
日本語では、「見る」「聞く」「言う」「話す」など、基本語は音節数が短いというのがふつうだと思います。上記の語は英語でも「look」「hear」「say」「talk」と1音節です。ところが、ロシア語ではそれぞれ「スマトリエーチ(смотреть)」「スルーシャチ(слушать)」「ガバリーチ(говорить)」、そして、「話す」に至っては「ラズガバーリバチ(разговаривать)」と、ずいぶん長くなります。それだけ聞くと、どんな難解な専門用語かと思います。これでは、日常の用を足すにも、ずいぶん口を動かさなければならず、不便ではないでしょうか。どこで帳尻を合わせているのでしょう。
・「п」(p)で始まる語が異様に多い
日本語の辞書は、「し」で始まることばが最も多いのではないかと思います(漢語に「し」「しゅう」「しょう」などで始まるものが多いから)。ロシア語の場合、「п」(p)で始まる語が異様に多く、『博友社ロシア語辞典』を横から見ると6ミリほどに達します。2位(?)の「с」(s)はせいぜい3.5ミリほど、他の文字は3ミリに達しません。前置詞の「по」(…を、…に沿って)がくっついたものが少なくないせいかと思いますが、それだけではないようです。
・むずかしい「че」「це」「те」の区別
「че」「це」は簡単で、それぞれ「チェ」「ツェ」という日本語で表しうると思います。前者は[t∫e]、後者は[tse]でしょう(正確には、それらの子音が口蓋化したものと思います)。
では、「те」は? 日本語の「テ」([te])ではなく、子音は[t]の口蓋化した音のようです。「те」は、耳で聞くと「チェ」のようにも「ツェ」のようにも聞こえます。「че」「це」と区別できません。
そもそも、口蓋化した[t]とは何でありましょうか。思うに、英語の「tea」というときの[t](ティーではなくチーのようになる、しかし決して[t∫i:]ではない音)ではないかと思い、今のところは、「tea」の子音を思い浮かべながら「т」を発音しています。

