2005年11月22日

「きずみ」「キズミ」「傷見」(Posted by km)

ごぶさたしております。以前、「小駒勝美」の名で書き込みをしていましたが、今後は「km」と名乗りたいと思います。よろしくお願いいたします。
「辞書にないことば」に以下の文を書き込みたく、よろしくお願いします。

「きずみ」「キズミ」「傷見」
目にはめたり、物の上に置いて使う拡大鏡のことです。「日本国語大辞典」「広辞苑」「大辞林」には掲載がありません。
http://watch-tool.net/battery-exchange/loupe.html

幸田文の「手づまつかい」の中に以下の文があります。『ちぎれ雲』(講談社文芸文庫より。原文は旧仮名遣いと思われます)

「前夜、床へ普通の耳へかける眼鏡ときずみと本一冊とを持ち込み、けさ父は自分でそれらを茶の間へ持って起きて出て来ている。食事が済むと父ははばかりへ、私は煙草盆とその三品を父の部屋の机へいつもの通りに置いてきた。間もなく父に呼ばれて、きずみだけが足りないことを云われた」
(原文は「きずみ」に傍点)
Posted by km at 2005年11月22日 16:45
posted by 岡島昭浩 at 17:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 辞書にないことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

整々粛々(静々粛々)

粛々と・・・」の続きです。

「せいせいしゅくしゅく」に関し、「国会会議録検索システム」で(「々粛々」などで)検索すると、「静々粛々」は1950年の例が、「整々粛々」は1977年の例が拾われます。用字は、記録者が適当に当てはめたものでしょうか。

1977年の「整々粛々」は、宇野大臣が原子力船「むつ」の去就に関して連発していますが、3月22日に中村委員が「これは総理大臣が言ったので、長官もそれを受けて、そのとおりのお言葉をお使いになったんだろうと思うのでありますけれども」とあり、これは当時の福田赳夫首相がそう言っていたものと考えられます。

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「せいせいしゅくしゅく」の用例(探しえたものすべて)

昭和25年04月03日 衆議院 考査特別委員会
○上村宗平証人(イズベストコーワヤ地区引揚者) だから今度はもつと〔帰還梯団が〕静々粛々と帰還するようにというぐあいな何かが出ております。

昭和29年11月17日 衆議院 労働委員会
○三段崎俊吾参考人(旭加工株式会社社長)〔ストライキ、ピケツト・ラインは〕他人の権利を尊重しつつ自己の権利を主張するために、静々粛々と行わるべきものでございましようが、

昭和52年03月12日 衆議院 予算委員会第一分科会
○宇野〔宗佑〕国務大臣(科学技術庁長官) 〔原子力船「むつ」が〕あくまでも整々粛々と青森を出て、佐世保に整々粛々と入りたい、これが私の今日の方針でございます。
○谷口是巨分科員(公明党・国民会議) 先ほどの長官の「むつ」に対する問題、佐世保に対する問題も、整々粛々という言葉を使われて、私は非常に意味深長だと思うのですけれども、どのような整々粛々なのかよくわかりませんけれども、
○宇野大臣 だからやはり政府としては、出る方も入る方も整々粛々といたしたいものである、これが政治である、こう考えておるわけであります。
○谷口分科員 知事の答弁が県民代表なので、それを尊重していくとおっしゃっているようですが、それがまさか長官のおっしゃっている整々粛々じゃないと私は思うのですよ。整々粛々という言葉を使われておるけれども、それは、あくまで反対と言う者が納得できて、

昭和52年03月16日 衆議院 科学技術振興対策特別委員会
○宇野〔宗佑〕国務大臣(科学技術庁長官) 青森県を整々粛々と出て、そして長崎県に整整粛々と入りたい、もうこの一言であります。

昭和52年03月22日 衆議院 決算委員会
○宇野〔宗佑〕国務大臣(科学技術庁長官) ただ、せっかく受け入れていただくためには、やはり整々粛々と入りたいものでございまするから、
○宇野大臣 そのためには、「むつ」がどういうふうな姿で整々粛々と青森を出て、そして整々粛々と長崎に受け入れられるかということは、
○中村重光委員(日本社会党) その場合に強行入港もあり得るのかということに対しては、総理大臣の意図もそうであるから整々粛々と、大変古びた言葉ではあるのでありますけれども、これは総理大臣が言ったので、長官もそれを受けて、そのとおりのお言葉をお使いになったんだろうと思うのでありますけれども、整々粛々と入りたいということでありましたが、長官の言う整々粛々とはどういう意味なのか。強行入港はいたしませんということをはっきりおっしゃるのか、それを聞いてみたいと思います。
○中村委員 それに対して整々粛々と入港する、強権を発動するというようなことは政治じゃない、

昭和53年10月17日 参議院 内閣委員会
○秦豊君(社会民主連合) まさか万全の構えで整々粛々と〔有事立法の〕議論を進めてきた、出すべきショック療法をやってきたとまではおっしゃらないと思うんだが、

昭和55年11月27日 参議院 内閣委員会
○秦豊君(新政クラブ) あなた方はいま防衛研究、奇襲対処、有事法制、日米ガイドラインに基づく作戦研究、あらゆるものを整々粛々と総合作戦のように展開しているわけだ。

昭和61年10月24日 衆議院 日本国有鉄道改革に関する特別委員会〔賛成の討論〕
○久間章生委員(自由民主党) 安全第一に、整々粛々と、スムーズに移行がなされなければなりません。

昭和61年10月28日 衆議院 本会議〔賛成の討論、上と同文(!)〕
○山下徳夫君(自由民主党) 安全第一に、整々粛々と、スムーズに移行がなされなければなりません。
posted by Yeemar at 03:08| Comment(1) | TrackBack(0) | 辞書にないことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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