2005年12月30日

Yeemarさんの「きょうのことばメモ」

こちらで、始まりました。
http://yeemar.seesaa.net/
posted by 岡島昭浩 at 09:59| Comment(1) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月28日

ナイロン袋

「平成ことば事情」の
◆ことばの話2413「ビニール袋か?ポリ袋か?」
http://www.ytv.co.jp/announce/kotoba/index.html (今のところトップページにあり)
は、以前、私が、「レジ袋」
http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/menicuita/9609.htm#28
で書いたことと関連する話題です。

私は、「ナイロン袋」を関西方言であろうと思っています。関西方言が言い過ぎであるのなら、〈関西でよく言われる言葉〉と言ってもよいと思います。
道浦さんの取材なさった、
『ナイロン袋』というのは、耳にしないことはないが、あまり言わない。
というのは、東京近辺で言わない、ということだろうと思います。日本ポリオレフィンフィルム工業組合は東京に本部があるようです。
http://www.pof.or.jp/
posted by 岡島昭浩 at 18:51| Comment(1) | TrackBack(1) | 語彙一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月27日

現代語から昔の言い方を知る

小二田さんのコニタスというblogで「現代語から古語を引く辞書」*というのがありました。

「たしかめる」*、「俗雅辞典」*の話です。
posted by 岡島昭浩 at 01:49| Comment(2) | TrackBack(0) | 語彙一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月25日

日本語ブーム消長

今年の後半は、「日本語テレビ番組」を見過ぎた観があります。

ところで、「日本語ブーム」というものはあった(ある)のか、あった(ある)とすればどれくらいの勢いか、それはいつからいつまでか、という疑問を持ち、新聞記事データベースで「日本語ブーム」を含む記事を検索してみました(G-Searchによる)。

その数字だけからすると、ブームはあり、それは(言われるとおり)『声に出して読みたい日本語』によって引き起こされたもので、いつ沈静したかは新聞によって違うが、一番早く興味を失ったのは産経新聞である、ということになります。どんな記事でこれらの語句が使われていたのかはまったく確認していません。

「日本語ブーム」を含む記事の件数
朝日読売毎日産経合計
199002204
1991524011
199212519
199312104
199404228
1995043411
199612339
199711204
199820125
199911125『日本語練習帳』
200031026
200110203『声に出して読みたい日本語』
20021010151146読売新聞「新日本語の現場」
200310167538NHK「にほんごであそぼ」
2004275317『問題な日本語』
20051185125秋より日本語TV番組多数
posted by Yeemar at 10:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 言語生活一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月19日

温故知新

「温故知新」を「ふるきをあたためて……」と読んだ人について、「教養がない、『たづねて』が正しい」と批判する文章(または自ら誤って恥じる文章)を何かで読んだことがあります(今は出典を失念しました)。なるほど、日本語の「あたためる」には「おさらいをする」という意味はないかもしれません。しかし、have a meeting の直訳として「会議をもつ」が生まれるのと同様に、漢文訓読から新しい用法が生まれてもいいわけです。「漢文の訓読によって伝えられた語法」はいろいろあります。

「論語」の種々の読み下し文でどうなっているかは知りませんが、小学校国語教科書『新しい国語 六年下』(東京書籍 平成16年2月10日検定済・平成17年7月10日発行)p.122「「論語」の言葉」に、
子{し}曰{い}は{(わ)}く、「故{ふる}きを温めて新しきを知る、もつて{(もって)}師と為{な}るべし。」と。
とあるのを知りました。
posted by Yeemar at 02:34| Comment(2) | TrackBack(0) | 「誤用」「誤植」など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月10日

可能形にならない動詞

中国人留学生から、日本語の動詞には、可能形にしたり、可能を表す助動詞「れる(られる)」をつけてよいかどうか、迷うものがあると聞きました。その人は、
1.「この荷物、もう冷蔵庫に入〔はい〕らない」を、「この荷物、もう冷蔵庫に入〔はい〕れない
と言いたくなるそうです(中国語では「東西不能放進氷箱里」〔モノを冷蔵庫の中に入れることができない〕がふつうとのこと)。また、
2.「もうこんな時間?! 終電に間に合わない」を「もうこんな時間?! 終電に間に合えない」
と言いたくなるそうです(中国語では「我不能〓{走にょうに干}上電車」〔電車に追いつくことができない〕)。

私(Yeemar)が思うに、「荷物が入〔はい〕れない」と言わない理由は、「人が主語でないから」という説明でもすみそうです。いっぽう、「間に合えない」と言わない理由は、「間に合う」にすでに可能の意味が入っているから、というのがいちおうの説明でしょう。しかし、「可能の意味が入っている」と判断するのはなぜか、ということになると、簡単ではありません。どう説明すればいいのか、いまのところ、分からないままです。

まとめると、

1. 「○○が」の部分が人でなければ、可能を明示する形はとらない。
例、「(なべにふたが)合う・(私に音が)聞こえる・(病気が)治る・(荷物が冷蔵庫に)はいる・(私に景色が)見える・(私にバイトが)見つかる・(私に答えが)分かる」などは、「合える」「聞こえられる」「治れる」などとは言わない。

2. 「可能」または「自然にそうなる」の意味が入っている動詞は、可能を明示する形はとらない。
例、「(私が大学に)受かる・(私が行かずに)済む・(私が電車に)間に合う・(私が/私の気持ちが)安らぐ」など。

このうち2は、「可能の意味が入っているかどうか」を判断する基準が人によって違うと考えられます。たとえば、「済む」も、私は「済める」とはまず言いませんが、「管理職 ならずにすめたと 負け惜しみ」(朝日新聞「しごと川柳」2001.02.05 p.20)という例があります。また、「安らぐ」も、「ゆったりとした席に座ると身も心も安らげて、とにかく居心地がよい。」(VISA広告「Hanako」2000.02.02 p.53)のような例もあります。

「大学に受かれる」は、ワープロでも「浮かれる」しか出てきませんが、「受かることができる」という形にすると、やや言いやすくなります。電子辞書版『明鏡国語辞典』には「受かることができる」という用例が出ているそうですが、ほんとうでしょうか。手元の紙の辞書ではその例文はありませんが。

 ◇

また、その中学人留学生は、自動詞で言うか他動詞で言うか、迷う場合もあるようです。

・「牛乳が温まらない」か「牛乳を温められない」か
・「電話が(うまく)かからない」か「電話をかけられない」か
・「バイト〔が〕、見つかったの?」か「バイト〔を〕、見つけられたの?」か

私(Yeemar)の考えでは、「温まらない」は、私は温めるための手段を十分に尽くしたのに、周りの環境のせいで、牛乳が温かくなることが実現しないという感じがします。一方、「温められない」は、周りの環境だけでなく、私の技術・能力が十分でないという感じがします。

朝鮮語では、両者を使い分けることができるようです。「牛乳が温まらない」は「ttatteuthaejiji ana〔温かくなら ない〕/deueo jiji ana〔温まら ない〕」、「牛乳を温められない」は「ttatteuthage hal su eopseo〔温かく する ことが できない〕/de'ul su eopseo〔温める ことが できない〕」のように言うそうです。中国語では、表現し分けることがむずかしいのかもしれません。
posted by Yeemar at 18:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本語と外国語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

北杜夫『さびしい乞食』の役割語など

方言で翻訳するや、たいさんありますに関わる話題です。

北杜夫『さびしい乞食』は翻訳ではありませんが、英語でしゃべったはずのことを日本語で書いています。(頁は新潮文庫)
p39に、
「それはペンですか。いいえ、それはレコードです」
と、若さまは英語でいい、
「失礼。ぼくは初めにこう言わないと、うまくしゃべれないのです。……
と、後の清水義範に通じるようなことを書いていますが、役割語的なものも出てきます。
p49から登場のデビルファーザー氏は「わからんかった」「神秘なものじゃ」などと話し、p72以降に出て来る「なかんべえ」「……でさあ」と話す乞食のベン・スタイン、p142では「ひどいナマリのある英語」として「たいへんおもしろいある」「どこにいたあるか」などと話す人物が出てきます。



posted by 岡島昭浩 at 16:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本語と外国語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

全員正解あたりまえクイズ

TBS「全員正解あたりまえクイズ!!」の一部に「セレクトクイズ・あるある広辞苑」という遊びがあり、選択肢のうち『広辞苑』にある語はどれかを当てさせます。

番組の最後に「資料提供 岩波書店」とあり、了解は取っている模様。このクイズは、結果的には「ない語」を明らかにするということでもありますが、「奇妙な新語でもわりあいよく載っている」という印象を与える構成で、辞書の逆宣伝にならないように配慮しています。

2005.11.09の放送では「ジェームス・ディーン」が、2005.11.30の放送では「晴れ男」が載っていないことが分かりました。ちなみに、前者「ディーン」は『大辞林』第2版にはあります。

〔参考・選択肢〕
TBS 2005.11.27 14:00〔再放送〕〔本放送は2005.11.09〕
〔選択肢=サンタクロース/水戸黄門/北大路魯山人/力道山/ナポレオン/ビートルズ/チャップリン/アインシュタイン/美空ひばり/田中角栄/ジェームス・ディーン〕

2005.11.30 TBS〔全員正解あたりまえクイズ!! 国語スペシャル〕
〔追っかけ/チクる/だめもと/ギョロ目/いないいないばあ/ゴホン/でぶっちょ/半ドア/すっぴん/あと出し/晴れ男/ジョリジョリ/鈴木/キスマーク/板チョコ/あばよ〕
posted by Yeemar at 14:56| Comment(1) | TrackBack(0) | 放送記録および予定 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月09日

ひらがなで書かれる外来語

いわゆる「外来語」を「カタカナことば」と言うようになりましたが、ひらがなで書く場合も多くあります。明治の昔はもちろんのこと、今も。

・漱石『坊っちやん』の「赤シャツ」は、岩波版全集によれば、もともは「赤しやつ」としてある部分もあった。今の文庫本では「赤シャツ」に統一されているはず。

・田辺聖子さんは「はんけち」と書くことがあったと記憶します。

・〈梨花は思いきってばけつ{傍点}に一杯の水を羽目へぶっかけておいて、火を燃しつづける。〉(幸田文『流れる』〔1955年発表〕新潮文庫 1999.04.25 57刷改版 p.16)

・〈相手は洪作が居ることには気付かない風で、じぐざぐに折れ曲った道を、何か声高に話しながら登って来た。〉(井上靖『しろばんば』〔1962年発表〕新潮文庫 p.367、ルビ省略)→これは、日本語と思って使っているのか。一般には「だぶる」「さぼる」などの例もある。

・〈スタンドカラーで、ぼたんは背中でとめるようになっている。〉(藤堂志津子『絹のまなざし』〔1993年発表〕講談社文庫 1997.04.15第1冊 p.192)

・NHK「生中継ふるさと一番!・東北の味と人情伝える仙台朝市」(2005.12.06 12:20)で、仙台の商店街の「ころっけや」に、「ころっけ 105円」「ひれかつ 137円」「串かつ 105円」と、外来語がひらがなで書かれている(「仙台朝市どっとこむ!」によれば、(有)齋藤惣菜店?)。スーパーマーケットなどでも、「きゃべつ」「とまと」のたぐいの書き方は多く見かけます。

・(余談)同番組で、店の日よけに「たいしん商事 青果の 八百庄」とあり。「たいしん」はもと漢字だったかもしれない。ひらがなのため、わけが分からなくなった。
posted by Yeemar at 11:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 文字・表記一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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