2006年04月12日

ことばのおもしろ雑学事典

「しかと」「くだらない」語源説の出所(Yeemar)」で触れたQライターズ倶楽部編『ことばのおもしろ雑学事典』(西東社、1989、絶版)を、7年を経て手に入れました。

全部で400項目以上あり、壮観ではあります。ぱらぱらめくってみると、思わず目を見張るような通俗語源説が並んでいます。

1例のみ挙げるなら、「おちゃっぴい」の「お茶」は秘所を言い、「ぴい」は漢字で書くと「〓{毛へんに皮}」でこれも卑猥な意であると、ワープロにない字まで使って説明してあります。(『日本国語大辞典』などには「お茶ひき」からとあります)

これは一体、だれが、どこから取ってきた説であるかと思い、巻末や見返しのあたりを見ても、執筆者名も、参考文献の名も記されていません。したがって、この「おちゃっぴい」の珍説の出所も不明のままです。

7年前、ある学生が、本書を根拠に「しかと」「くだらない」の語源に関するレポートを書きました。たしか不可にはしなかったと思いますが、なんとも心臓の強い学生です。

学生は、原典を転記する際に、断りもなく省略・改変をほどこしたようです。7年前に掲示板に引用した文章を改めてみると、たしかに、若い女性のことば遣いの特徴があります。


posted by Yeemar at 23:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 疑わしい語源説の出所 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ことばおじさんのナットク日本語塾

http://www.nhk.or.jp/nattoku/
4月からの新番組ですね。
放送:教育テレビ
毎週(月・火・水)6:40〜45/(火・水・木)19:50〜55

じつはまだ見ていませんが、「方言アナ」のコーナーもあり、地方出身のアナウンサーが方言を教えてくれるのではないかと思います。
posted by Yeemar at 20:42| Comment(3) | TrackBack(0) | 放送記録および予定 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月04日

「もっと明鏡」大賞

大修館書店の新聞広告「発表!「もっと明鏡」大賞」(「朝日新聞」2006.04.02 p.10)を見ました。

「異装」(校則に反した服装)をはじめ、日常、テレビや新聞・雑誌ではあまりお目にかからないことば(しかし、ある年齢層には広く知られていることば)が多くあって、刺激的でした。これからの辞書作りは、大衆の参加なしには作れないのではないでしょうか。

大賞は100名でした。詳細は大修館のホームページに発表されています。
http://www.taishukan.co.jp/

この中で、分からなかったことばがいくつかありました。

 ・エイヤー 「えいやっと、力わざで報告書をまとめる」というようなときのことばでしょうか?
 ・おひとりさま 読んで字の如しだと思いますが、転義も?
 ・こっくり 読んで字の如しだと思いますが、「こっくりさん」?(投稿者は17歳の人)
 ・しゃしゃる しゃしゃり出る?
 ・つんもり 東京都の58歳の女性の投稿。ウェブの用例からは、(料理などを)小高く盛るようす?
 ・てけてけ エレキのテケテケでしょうか?
 ・突変 突然変異?
 ・へちょい ?
 ・盛る 毒を一服盛る?
 ・√3 人並みにおごれや、とせっつくときのことば?

以上については、まだ何も調べていません。『明鏡国語辞典』新版が出ればすべて分かるでしょうか?
posted by Yeemar at 21:49| Comment(4) | TrackBack(0) | 辞書にないことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする