これらのお菓子における、さくさの硬軟は、まず一般的には、粉、砂糖、油脂類の割合で決まります。(ジェノワーズ、ビスキュイは、水分をかなり充分に持ち、そのために柔らかさとかたさは、わりあい明確に区別されますが、パートゥ・シュクレなどは、焼き上がった時点では、水分含有率が5%内外と低くかたいため、むしろ柔らかいさくさとか、かたいさくさとかいったほうが正確と思えます)この著者だけの訳語か、お菓子作りの世界ではある程度一般的なのか、いずれにしても面白いと思いました。(Googleでは検索しにくいことばです)
2006年09月09日
さくさ(食感)
amazon.co.jpの「なか見!検索」というのは、用例探索にも使えそうです。現在のところは、まだ主立った出版社が参加していないのが残念ですが、たまに面白い例に当たります。たとえば、弓田亨『Patisserie francaiseそのimaginat (1)』(イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ企画 2004.10)p.111には「さくさ」(おそらく「お菓子の、さくっとしている度合い」)ということばが出てきます。