2000年05月02日

W・ダブル(道浦俊彦)


「Wチャンス」「Wヘッダー」というふうに「ダブル」に「W」をあてることをよくしますが、これは日本だけのことなんでしょうか?また、いつ頃から始まったのでしょうか?
ウイスキーのシングルとダブルの略号としてS/Wがメニューに使われていたりもしますが、DOUBLEの頭文字なら「W」ではなく、「D」ではないんでしょうか?
ご存知の方、お教えください!



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 2000年 5月 02日 火曜日 23:12:16)


 読売新聞社の『東京ことば』という本で、考察していました。



道浦俊彦 さんからのコメント

( Date: 2000年 5月 03日 水曜日 20:10:39)


岡島先生、早いレスポンス、ありがとうございます。その本は去年の3月に読んでいたのですが、すっかり忘れていました。見落としていたんでしょうね。
改めて読んでみたのですが、「Wる」という表記を若き日の川端康成が映画のシナリオに書いていた・・・という記述がありました。
DOUBLEから「ダブル」、そして「ダブる」という日本語が昭和初期には発生していたことは分かりました。「ダブル」の「ル」が活用語尾に思われて、「ダブ」が語幹ということで日本語・動詞化したのでしょうか。
また、昭和三十年代に「Wる」もでているということで、発生時期はわかりましたが、問題はその「ダブル」の略号がなぜ「D」ではなく「W」なのかについての考察はなかったように思います。
その点はどうでしょうか?



森川知史 さんからのコメント

( Date: 2000年 5月 04日 木曜日 10:11:35)


元来、英語の「W」の読み方が「DOUBLE-U」から来ていることを考えれば説明が付くように思いますが、如何でしょう?
あるいは、もっと単純に、日本人の発音のせいで「DOUBLE-U」と言えずに「ダブル」と言ってしまうことが原因かもしれません。
そう言えば、以前、「ジーンズ-パンツ」を「Gパン」と略するのは変だ、という意見をどこかで読んだ記憶があります。「JEANS」なんだから「Jパン」ではないか?というのですが、これなどは単純に「ジーンズ」という発音から「G」という表記が選ばれたということでしょう。
「ダブル」の場合も、このスペルが「DOUBLE」だから、その略記は「D」だと考えるということが日本人一般の英語力からは起こり得ない、ということではないでしょうか?「W」のまずい発音から「ダブル」の略記として「W」を選ぶ方が、日本人としては自然なのではないでしょうか?



道浦俊彦 さんからのコメント

( Date: 2000年 5月 04日 木曜日 14:09:12)


森川さん、ありがとうございます。
なるほど、「Gパン」がありましたね。「JEANS」の略ではなく、もとの発音(ジーンズ)に似ているアルフアベット「G」を当てはめた、一種の「当て字」と考えればいいんですね。
そうすると、これは嵐山光三郎氏の「ABC文体」の一種なのかもしれませんね。
それなら「東京ことば」の中にありました。

音だけを借りたというなら、スポーツ新聞に出てくるダジャレ見出しなどと同類ということになるかもしれませんね。
少し、幅が広がった気がします。



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 2000年 5月 04日 木曜日 16:54:48)


 あまり情報はありませんが、こんなことを書いていました。

目についたことば1996.12.12



UEJ さんからのコメント

( Date: 2000年 5月 04日 木曜日 22:53:16)


「white shirt」がなまってさらに「Tシャツ」からの連想も絡んだ
「Yシャツ」なんてのもありますね。

GパンはGIパンツの略だという説もあります。↓

ジーの謎



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 2000年 5月 07日 日曜日 0:41:55)


>「ダブる」という日本語が昭和初期には発生
荒川『角川外来語辞典』によると、明治から有るようですね。

WヤングとかWけんじって、居ましたよね。いつ頃の命名なのでしょうか。手元にはそういう資料がありませんが、調べれば、ある程度まで遡れそうに思います。



岡島 さんからのコメント

( Date: 2000年 5月 09日 火曜日 23:59:28)


昭和30年にWコミックがあったらしいことはわかりました。

産経新聞訃報



岡島 さんからのコメント

( Date: 2000年 5月 10日 水曜日 0:00:26)


ちがいました。Wコントですね。



道浦俊彦 さんからのコメント

( Date: 2000年 5月 11日 木曜日 19:07:55)


ありがとうございました、岡島先生。
知り合いのアメリカ人と中国人とイギリス人に聞いたところ、Wのこのような使い方はしない、といってましたから、まさに日本独自の物なのでしょうね。
思うに、「ダブル・ユー」が「ダブリュー」と発音され(それは正しいと思う)、さらに「リュー」という拗音が発音しにくいい人たちが、「ル」と発音することによって、本来の「DOUBLE」の「ダブル」と混同されたのではないでしょうか?
いかが?


posted by 岡島昭浩 at 19:29| Comment(0) | TrackBack(0) | ■初代「ことば会議室」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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