2000年07月03日

いなたい(Yeemar)



「いなたい」ということばをご存じでしょうか。この3月ごろ、
知り合いの調布の音楽家から語源をたずねられたのですが、
答えることができませんでした。

 その音楽家によると、〈元々関西のミュージシャンが使い
始めたのが広まったのではないか〉〈今でも音楽関係の人間
しか使わない言葉かも〉ということで、〈意味を説明しろと
言われると、ちょっと答に窮してしまう言葉〉だそうです。

 ウェブで検索してみました。

↓このページを見ると
http://www.netbeet.ne.jp/~tachy/g/g10.html
「きちんと辞書で調べたこと無いけど「田舎臭い」とか「泥
臭い」とかっていう一面を持ってるんだろう」とあります。

↓また、このページを見ると
http://www.incl.ne.jp/~nori/fuku/tshirt/tamio_t1st.htm

「”田舎(いなたい”」と漢字も添えてあります。

↓さらに
http://niigata.cool.ne.jp/roujin/mania991015.html
「暗い、疲れてるちょっと悲しい雰囲気」という表現と同時
に出てくる。

↓ここでは
http://www.jungle.ne.jp/junglelife/35/interview5.html
「格好悪い・情けない・ダサイ」などの類義語として使われ
ているようだ。

おそらく、マイナスイメージとしては「あか抜けない」、プ
ラスイメージとしては「素朴な」という意味かとも思います。

そのことを件の音楽家に告げると、さらに〈この言葉の発祥
はたぶん大阪方面で、1980年代前半だと思う〉とのこと。

以上を信ずるかぎり、辞書ふうに書けば

いなた-い(形)〔「田舎い」からか〕あかぬけない。また
 は、素朴な。1980年代前半ごろから、主として関西で、音
 楽の評価に使われ始めた俗語。

とでもなりましょうか。いかがでしょうか。



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 2000年 7月 03日 月曜日 16:16:14)


 ちょうど数日前、山下達郎関係のMLで話題になっていたことでした。符合にびっくりしました。

http://www02.u-page.so-net.ne.jp/bc4/hasuike/yougosyuu2.htm
ここによれば『大阪呑気大事典』(JICC1988.9.25)にあるということで、見てみると確かに27頁にあります。

で、大滝詠一ファンの私としては以下を引用したいところ。

新春放談1985


posted by 岡島昭浩 at 15:48| Comment(3) | TrackBack(0) | ■初代「ことば会議室」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
にもかかわらずいつもお人気なのはあるが、国内ではいつでもを相互交換しなければならない贈り物をもらった。
Posted by coach factory outlet at 2010年12月29日 11:10
上記、新春放談(サウンド・ストリート 1985.1.17)のリンク先が消えていますので、引用します。
^---
山下: こういうね、いなたい歌が、
大滝: 何だって、いなたい歌?東京方言じゃないのそれ。
山下: 関西だという話しがあるんですけど、山岸が言ってたんです。
大滝: いなたいっていうのを?どういう意味なの?
山下: いなたいってのはね、要するに、いなかといなたい、いなかでいなたい、ドロくさいとか、カントリーだとか、ちょっとこうなんというか、ソティスフィケートされてないというか。
大滝: 都会に出て行ってはいけないということを、子どもが言ったとか、そんなことじゃないの?「いなかにいなたい」って。
山下: 山岸が言ってたから、つくったんじゃないかな。まぁ、いいや。
$---
Posted by 岡島昭浩 at 2012年01月16日 09:44
『大阪呑気大事典』、「いなたい」は山口由美子執筆。
「アングラ」(中川五郎)、「片町線」(堰守)でも、使われています。

^---
あの頃横文字を漢字で書くことが流行《はや》った。それは大阪の専売特許ではなかったが、あの横文字漢字のいなたさは僕にとっては絶対に大阪なのだ。 (中川)
$---
「いなたさ」に傍点。
Posted by 岡島昭浩 at 2012年01月16日 09:57
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