私は、小学五年生ですが、日本語には、漢字、ひらがな、かたかななど、たくさんの種類があるんですか。教えて下さい。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2001年 1月 17日 水曜日 11:08:45)
日本語の文字は、たくさんの種類があることはまちがいないと思います。もしかすると、世界のことばの中でも多いほうかもしれません。
英語・ドイツ語・フランス語などは、アルファベットだけで書かれています。ただ、アルファベットには大文字・小文字があり、その点は日本語のひらがな・かたかなにちょっと似ているかもしれません。
となりの韓国では、日本語でいえば、ちょうどかなのような「ハングル」を使い、そのほかに漢字も使うので、2種類の文字を使っていることになるでしょう。北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)ではハングルだけですから1種類です。
日本には、大昔は文字はなかったようですが、今から1600年ぐらい前に、中国から漢字が入ってきました。しばらくは漢字だけで文章を書いていました。ところが、漢字は「山」とか「宮」など、ものの名前やなにかを書くためには便利ですが、「山は」、「筆を」、「行かぬ」、「書かせて」など、漢字では書きにくい部分もあります。中国語には「は」「を」などにあたることばがないので、そういう漢字もないのです。無理して「山波(は)」「筆乎(を)」のようにあて字で書けないこともありませんが、ぜんぶ漢字で書くのはめんどくさすぎます。
そこで、平安時代のはじめごろ(今から1200年ぐらい昔)には、漢字をくずしたり略したりした「かな」が生まれました。お寺のおぼうさんなどは、漢字とかたかなをまぜて文を書きました。身分の高い女性は、ひらがなにところどころ漢字をまぜて文を書きました。
今では、漢字・ひらがな・かたかなにはだいたいの使い分けがあります。
漢字は、おもに「家」「柱」「飛ぶ」「消える」「寒い」「赤い」など、はっきりした意味のあることばを書くときに使います。ひらがなは、おもに「は」「を」など漢字で書きにくい部分に使います。かたかなは、おもに「テレビ」「ラジオ」「ケーキ」などの外来語を書くときに使います。「ガチャン」など、音や鳴き声をかたかなで書くこともあります。
こんな説明でよいでしょうか?