関西では、いい大人でも、キャンディ=飴のことを「アメちゃん」と呼びますが、これはなぜなんでしょうか?
もちろん、大阪弁には丁寧表現、待遇表現が豊富で、食べ物や神様にも「さん」「ちゃん」をつける傾向がある(=「大阪府のことば」(明治書院))のは分かっています。しかし、「さん」は「おイモさん」「天神さん」「神さん」など、たくさんありますが、「ちゃん」がつくのは「アメちゃん」「ウンコちゃん」くらいしか思いつきません。
ほかに「ちゃん」がつくものはあるでしょうか?
また、「アメちゃん」をつかっている都道府県は、関西以外では、どこにあるのでしょうか?
インターネットで検索したところ、三重県の鈴鹿市と富山市では「アメちゃん」を使っているようなのですが・・・。
あわせて、ご意見よろしくお願いします。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2001年 3月 09日 金曜日 2:49:39)
いい大人がいい大人に対して言うのですか。この辺の具合がちょっとわからないのですが、大人が子供に対して言うのであれば、使用地域は広がりそうに思います。
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2001年 3月 09日 金曜日 5:11:05)
いい大人が、いい大人に対しても言うのです。
そのあたり、他の地域の人からは不思議に思われているようですが。
ヒカル さんからのコメント
( Date: 2002年 07月 22日 月曜日 17:03:35)
はじめまして。三重県北部に住んでいます。
「〜ちゃん」という表現は、わたしのまわりでは20代後半または30代以降の
女性が多く使用しています。
お菓子や果物によくつけられているようですが・・・「りんごちゃん」「アロエちゃん」など。
あと「ほたてちゃん」というのも耳にしたことがあります。
「〜ちゃん」はわたしの世代(20代前半)ではほとんど使われることがありませんが、大人から子供に対していうときには使うこともあります。
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2002年 07月 23日 火曜日 00:06:40)
ヒカルさま、「りんごちゃん」「アロエちゃん」「ほたてちゃん」まで!!「ほたてちゃん」は商品名であったような気がしますが(確かではありません)。
「バナナちゃん」「イチゴちゃん」「スイカちゃん」「モモちゃん」「クリちゃん」「ナシちゃん」「チョコちゃん」「ガムちゃん」などはどうでしょうか?
「いくらちゃん」「わかめちゃん」となればサザエさんになってしまいますが。
ヒカル さんからのコメント
( Date: 2002年 07月 24日 水曜日 20:52:16)
「ほたてちゃん」はほんとに商品名なのかもしれません(^−^;)
デパートのお惣菜の話題をしていた時に、
「あたし串揚げがすきなん。ほたてちゃんが一番すきやわ〜」
「えびちゃんとかはどう?」
「あたしえびちゃんは苦手なんさぁ」
・・・という会話を30代女性のお二方がしてたんですけど。
「バナナちゃん」「いちごちゃん」「スイカちゃん」・・・みんなOKだと思います。ただこれが方言や地域特有のものなのかはわかりません。
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2002年 07月 26日 金曜日 07:52:11)
商品名ですが「こてっちゃん」。「ちゃん」づけ食品。
これも関西の企業だったと思います。「甲子園の味」。
UEJ さんからのコメント
( Date: 2002年 07月 26日 金曜日 23:20:27)
「こてっちゃん」の商品名は関西で牛の大腸を意味する「てっちゃん」からですよね。
それにしてもなぜ大腸が「てっちゃん」になるのか、語源が気になるところです。
「アメちゃん」の「ちゃん」と果たして同じものなのだろうか?
→ いつのまにか社名を変更していたスタミナ食品
ヒカル さんからのコメント
( Date: 2002年 07月 27日 土曜日 12:46:40)
豚肉の上にたまごをのせて焼く「とんちゃん」という料理は
関西特有のものでしょうか?
なんとなく「あめちゃん」と似た感じを受けます。
ヒカル さんからのコメント
( Date: 2002年 07月 27日 土曜日 13:01:59)
道浦さん、UEJさんへ
「てっちゃん」は韓国語の「テチャン」(大腸という意味です)を
日本人が言いやすく変えたものだと聞いたことがありますよ(^▽^)
UEJ さんからのコメント
( Date: 2002年 07月 28日 日曜日 09:49:55)
おおっ、なるほど、「大腸」のハングル読みが「テチャン」ということですね?
POP3 さんからのコメント
( Date: 2002年 07月 28日 日曜日 12:38:16)
東北地方でモツ料理を「とんちゃん」と言っているのを聞いた記憶があります.
大阪の「てっちゃん」と類似の言葉でしょうか.
子供の頃,我家ではあられを「あらちゃん」と言っていました.
UEJ さんからのコメント
( Date: 2002年 07月 30日 火曜日 03:32:49)
「大腸」の朝鮮語読みが「テチャン」であることを確認しました。
これに関連して、焼肉用語で「牛の小腸」のことを「コプチャン」と呼ぶらしい。
一方、「小腸」の朝鮮語読みは「ソチャン」のようです。
「コプ」って一体?下のページを見るとやはり朝鮮語由来ではあるようです。
朝鮮語詳しい方、ぜひ教えてください。
一方の「こてっちゃん」は「こ」+「てっちゃん(大腸)」で
「小腸」を表しているというWebページをちらほら見かけます。
実際の原材料はどこの部位なのだろう…。
→ コプチャン
岡島 昭浩 さんからのコメント
( Date: 2002年 07月 30日 火曜日 14:20:14)
手近な辞典類ではkopについては分かりません。「牛」というような意味はなく、煮物とか煮汁とかそんなことしか書いてありません。
一方、ソというのは牛のことを指す言葉であるようで、ソチャンというのは小腸であると同時にウシを意識することもあるのか、と思ったりもしますが、いい加減なことを言ってはいけませんね、すみません。
ヒカル さんからのコメント
( Date: 2002年 07月 30日 火曜日 20:53:09)
「ソ」は確かに牛も「ソ」なのですが、
小腸の「小」という漢字を韓国語読みで「ソ」と発音します。
「コプ」はわたしもわからないのですが、「コプチャン」というひとつの
言葉で、「牛の小腸」だけを指すのではないかと推測します。
漢語由来の言葉ではなく、ハングルでしか表すことができないところからも、韓国語独自の言葉のようです。
韓国では肉を余すところなく食材として使用する食文化から、肉の部位の
分け方がものすごく細かいそうです。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2002年 08月 01日 木曜日 14:18:10)
「コプ腸」という文字をつい思い浮かべてしまいますが、「コプチャン」でひとつの固有語なのですね。「腸」は「jang」、「コプチャン」は「gobchang」ですから(「コプ腸」ならさしずめ「gobjjang」)。すると「コプチャン」の「コプ」も「チャン」も何のことだろう、という疑問も湧きます。日韓辞典では「gob-chang」と形態素を示していますね。
UEJ さんからのコメント
( Date: 2002年 08月 02日 金曜日 08:19:19)
ハングル1文字が"日本人にとっては"複数音節になるので、
漢字と同じ感覚で1文字に意味があるような気がしてしまうのでしょうか、
それともアメちゃん等のチャンからの連想で「コプ」に意味を求めてしまうのでしょうか、
どうも「コプ」と「チャン」に分けたくて仕方ありません (^_^;)
というわけでもう一つ仮説を。
「コプチャン」は「小腸」というよりも「小腸を煮込んだ鍋料理」を指すことがあるようです。
ということは「コプ」は岡島先生の書き込みにある「煮物とか煮汁」なのかも?
でも「小腸」→「それを使った鍋料理」と意味が転化したと考えた方が自然ですね。
やはりヒカルさんがおっしゃるように「コプチャン」で一語でそれ以上分解できない、
というのが本当のところかもしれません。
UEJ さんからのコメント
( Date: 2002年 08月 05日 月曜日 08:01:31)
週末に韓国焼肉店に行った際に店員に聞いてみたところ、
やはり「コプチャン」で一語でそれ以上分解できない単語、とのことでした。
因みにこの焼肉屋での表記は「kopchang」、近くのスーパーでの表記は「gopchang」でした。
この有声音・無声音の問題と、朝鮮語・韓国語の問題があいまって
朝鮮語の情報をWebで検索するのは苦労しますね。
ヒカル さんからのコメント
( Date: 2002年 08月 05日 月曜日 21:46:02)
わたしが持っている辞書(メトロ韓日・日韓辞典/斗山東亜)を見ると、
「コプ」は「腫れ物や傷口にたまる粘液状の脂」とありました。膿のようなもののことでしょうか?コプチャンとはつながりはなさそうです。
岡島先生の言われる煮汁は「コム」(kom)ではないでしょうか?
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2002年 09月 01日 日曜日 10:45:06)
引越中で、家に辞書類がなく、書店で立ち読みしたためにいい加減なことを書いてしまったようです。
さて、本題の「アメちゃん」について、まちBBSにスレッドがありました。
→ なぜ大阪人はアメをアメちゃんと言うのか?