文章の中で本題と別の話題を取り上げるときに、よく「閑話休題」という句を使いますが、これは文章のどの位置におくのが本来の使い方なのでしょうか。
ここで本題=A、別の話題=B、として、
(1)A、「閑話休題」、B、Aに戻る (話題を変えるとき、新しい話題を導く)
なのか、
(2)A、B、「閑話休題」、Aに戻る (変えた話題を元に戻すとき、元の話題を導く)
なのか、どちらもよく目にしますので判断しかねております。
実は本ページの別項目にて(2)の使い方をしました際に、「本来は(1)ではないか」とのご指摘をいただき迷ってしまったものです。昔国語の教師(だったかな?)に「(2)が本来の使い方だ」と直されて以来ずっと(2)の形で使っておりました。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2001年 3月 10日 土曜日 23:21:40)
以前、話題になりました。
→ 朝日新聞の「閑話休題」
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2001年 3月 10日 土曜日 23:37:07)
こちらにも話題が出ていますが、「閑話休題」は古来「それはさておき」「あだしごとはさておき」「あしたのことはさておき」などと訓まれているようです。いわばこれは接続詞句として使われ、直訳的には「閑話は題(い)ふを休(や)めよ」という命令形でしょう。「休〜」で、「〜するな」の意味になります(たとえば「休想〜」は「〜と想うな」)。「休題」というと、何となく「ひと休みのためのお題」といった意味の名詞のようにもみえますが、さに非ず。大阪弁でいえばさしずめ「あほなこと言うてんと」となりましょうか。「閑言砕語」ならば、「くだらぬうわさ話」という名詞です。
したがって、「閑話休題」の位置は
[本題]
そういえば、ヽヽヽヽヽヽヽヽ
[余談]
閑話休題、ヽヽヽヽヽヽヽヽ
[本題]
というふうになるかと思います。
佐藤 さんからのコメント
( Date: 2001年 3月 11日 日曜日 0:06:40)
大辞林の語釈が簡明ですね。
佐藤 さんからのコメント
( Date: 2001年 3月 11日 日曜日 0:12:15)
(おっと、途中で投稿してしまいました)
>「使い方が違う、最後に持ってくるものだ」
これはどうなんでしょう。スピーチなどで、つまらない話をしたと思っている人が「閑話休題」と言って壇上から消えるのでしょうか。なんとなくですが、形式(主義)的な匂いがありますね。
石ねこ さんからのコメント
( Date: 2001年 3月 11日 日曜日 0:49:37)
皆々様早速のご回答ありがとうございました。
Yeemar様の解説、および佐藤様のご指摘の「大辞林」語釈によりますと、「閑話休題」の位置は本来
(本題)A→(別の話題)B→閑話休題、(本題)A
となる、ということなのですね。そうすると国語の教師の解釈は決して的外れのものではなかった、ということになるのでしょう。
しかし2年前に既に話題になっていたとは気がつきませず要らぬ手間を取らせてしまったようで済みません。
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2001年 3月 15日 木曜日 13:02:15)
本日発売の「週刊文春」(2001年3月22日号)162ページ、ナンシー関の「テレビ消灯時間」の4段目・4,5行目に、「閑話休題」に置き換えてもいいんじゃないかな、というフレーズがあります。
「そんなことはどうでもいい。」
という言葉です。「日本アカデミー賞授賞式」の番組について、”生中継っぽさ”が年々なくなっているという話で、その原因として、会場とは別室での「つなぎ」がだんだんメインのようになってきているからではないか、という話をしているのですが、その話の流れ上、今年のゲストだった田村亮子選手のことに触れた後に、「そんなことはどうでもいい」とひとこと ふって、「別室中継が増えるにつれて、中継番組の色合いが薄れている」と、元の論調に戻っています。
この「そんなことは〜」の使い方がまさに「閑話休題」ではないでしょうか。
ちょっと、蛇足になりましたかね。すみません。あまりにもぴったりの例を見つけたもので。
失礼しました。