2001年05月09日

憮然とした表情(道浦俊彦)

報道陣の質問に対して「憮然(ぶぜん)とした表情の森・前総理」といった場合の「憮然とした」の意味についてお尋ねします。
辞書には「自分の力に余ると言う表情でため息をつくさま」「失望してぼんやりするさま」などと載っているのですが、思うに、この「憮然とした」は、「おれは悪くないし間違っていない。という不満な思いを持ちながら、それを口に出せないで、ぶすっとしながら、ふてぶてしく、ことの推移を横目で見るともなく見ているような表情」だと思うのですが、皆さん、いかがでしょうか。


佐藤 さんからのコメント
( Date: 2001年 5月 09日 水曜日 23:27:34)

大辞林 第二版だと、「(1)思いどおりにならなくて不満なさま。「―たる面持ち」」を
載せていますね。ただ、お示しのような意味のものは明治期の実例も挙げられて
いますが、上記(1)には作例だけのです。最近変化してできた意味、という
ことでしょうか。


道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2001年 5月 15日 火曜日 22:52:33)

佐藤さん、ありがとうございました。いまのところ「大辞林」だけですかね?いきなり1番目の意味というのもすごいです。近いうちに
他の辞書にも載るのかもしれませんね。


道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2001年 11月 16日 金曜日 7:46:56)

川上弘美「センセイの鞄」にも、3回ほど、新しい意味の「憮然」が出てきました。


道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2001年 11月 16日 金曜日 7:50:05)

川上弘美「センセイの鞄」にも、3回ほど、新しい意味の「憮然」が出てきました。


posted by 岡島昭浩 at 23:13| Comment(0) | TrackBack(0) | ■初代「ことば会議室」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック