これに対して「晩ごはん」という言い方もまだ「生きている」と思うのですが、この「夜ごはん」を使う人の年齢、地域差などについて、何か情報をお持ちの方はいらっしゃいませんでしょうか?
検索エンジンで調べたところ、YAHOOでは「夕ごはん」が4460件、「夜ごはん」は4410件、インフォシークでは「夕ごはん」1804件に対して「夜ごはん」は2181件、LYCOSでは「夕ごはん」70件に対して「夜ごはん」547件。
若い人の方が「夜ごはん」を使うような気がします。
「夜」や「晩」にご飯を食べることはあっても、「夕方」にご飯を食べることが減ってきた(特に都会では)ことと関係があるのでしょうね。都市部と農村部では、「夜ごはん」の死用品dに差があるのではないでしょうか。
長くなってすみません。よろしくお願いします。
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2001年 6月 27日 水曜日 13:00:12)
↑下から3行目、「使用頻度」です。「死用品d」ではありません。
失礼しました。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2001年 6月 27日 水曜日 23:18:38)
私自身は下のような体系を持っていると思います。
a、朝 | b、昼 | c、夕 | d、夜 | |
1 | チョウショク | チュウショク | ゆうショク | ヤショク |
2 | あさめし | ひるめし | ゆうめし | ―― |
3 | ―― | ―― | ゆうハン | ―― |
4 | あさゴハン | ひるゴハン | ゆうゴハン | ―― |
dはあくまで受験勉強などの時の臨時のものですが、「夜ごはん」というと、4dに当たる言い方のような気がしてちょっと気持ち悪いです。
佐藤 さんからのコメント
( Date: 2001年 6月 28日 木曜日 1:03:05)
「夜ごはん」は、私も、違和感がありますね。
体系としては、Yeemarさんとほぼ同じですが、cに、「バン(晩)めし」「バンゴハン」が
入ります。「バンショク・バンハン」は言いません。さすがに「晩餐」は、”自分のコトバ”
という気はしません。
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2001年 6月 28日 木曜日 10:49:38)
辞書で「朝ごはん」「昼ごはん」「夕ごはん」をひくと、
「○○めしの丁寧な言い方」
という風に出ていますので、Yeemarさんの体系の中では、そういう区別が出来るでしょう。ところで、「晩ごはん」の位置づけは、どうなるのでしょうか。「夕」と「晩」は時間帯が違うのでは?
また佐藤さんのいう「晩餐」に対しては「午餐」というのもありますね。どちらもあまり体験したことはありませんが(おそらく)。
UEJ さんからのコメント
( Date: 2001年 6月 28日 木曜日 22:55:10)
下記ページに1960年からの食事時間の変化についての統計データがありました。
→「食事の時間帯」
平均夕食時間は18:48から19:20と32分遅くなっているそうです。
私の感覚からいくと6時台はぎりぎり夕方、7時はもう夜(季節によって多少ずれますが)、なのですが
皆さんは如何でしょう。
また、
「今日の晩(今晩)、何食べよう?」
「今日の夜(今夜)、何食べよう?」
とは言うけれども
「今日の夕方、何食べよう?」
とはあまり言いません。「今夕」は論外。
小矢野哲夫 さんからのコメント
( Date: 2001年 7月 04日 水曜日 9:26:52)
ボクの体系は
「朝ごはん」「昼ごはん」「晩ごはん」
と
「朝めし」「昼めし」「晩めし」
です。
娘が小学生のころ(1988年ごろから)「夜(よる)ごはん」と言っていました。
違和感はありません。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2001年 7月 05日 木曜日 8:49:26)
佐藤さんのコメントを拝見して、バンめし・バンゴハンが抜けていたことに気づきました。待てよ、「ゆうゴハン」は言うが「ゆうめし」は言わないなあ、と自省し、表を書き換えてみました。
a、朝 | b、昼 | c、夕 | d、夜 | |
1 | チョウショク | チュウショク | ゆうショク | ヤショク |
2 | あさめし | ひるめし | バンめし (ゆうめし) | ―― |
3 | ―― | ―― | ゆうハン | ―― |
4 | あさゴハン | ひるゴハン | ゆうゴハン (バンゴハン) | (?よるゴハン) |
5 | ―― | おひる | ―― | ―― |
私の感覚では「晩(バン)」は「日暮れ。夕方。」(『大辞林』(1))の意識もあり、夕方に食べるご飯に使って差し支えありません。
やはり「よるゴハン」は遅い食事という感じがします。
a-5に「あさ」、c-5に「よる」が入るような気もしますが、「おれ、朝、食べてないんだ」の「朝」は時間帯であり、食事ではないとみました。b-5「もうお昼にしましょう」は、食事であると思います。「もう夜(朝)にしよう」は言わないように思います。
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2001年 7月 05日 木曜日 10:30:23)
「夜ごはん」は、あきらかに「夕ごはん」あるいは「晩ごはん」のかわりに使われています。「夜食」とは異なります。
「三度三度食べるおまんま」のうちの一つです。
「夜食」は「おやつ」と同じく、「間食」に分類されるでしょう。
「夕ごはん」「夕飯」の食べられていた時間帯(夕方)に、その食事を取らなくなったことが、やはり「夜ごはん」が出てきた最大の理由ではないでしょうか。
「〜めし」の丁寧な形が「〜ごはん」ですよね。どちらかというと、「ご」がついていることからも判るように、女房詞系で、以前は女性と子どもが使っていたのが、男性も使うようになったのでしょう。
だから「夜ごはん」という人を見ると、女性か子どもが多い気がします。
大の大人の男性は「夕はん」とか「晩めし」を、普通の会話では使うのではないでしょうか?どうでしょう?
夜ごはん さんからのコメント
( Date: 2001年 7月 09日 月曜日 8:56:04)
道浦さんがおっしゃるように「夜ごはん」は「晩ごはん」や「夕飯」と言う代わりに使われている言葉です。決して晩ご飯のあとに食べる夜食のことではありません。
小矢野哲夫 さんからのコメント
( Date: 2001年 7月 09日 月曜日 10:44:54)
上の「夜ごはん」はボクでした。記入欄を間違えました。すみません。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2001年 7月 09日 月曜日 13:34:11)
私は、「よるごはん」を4dに書いてみたのですが、これは自分は「よるごはん」は使わないけれど、あえて言うなら4dで言うだろう、という意味で申しました。誤解を与える書き方でした。失礼しました。
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2001年 7月 09日 月曜日 16:00:07)
なるほど。了解しました!
岡島 昭浩 さんからのコメント
( Date: 2001年 7月 09日 月曜日 16:01:25)
私も自分の感覚を書きますと、「よるごはん」は使わず、使っているのを聞くと、幼い感じを持ちます。あるいはふざけているような。なお、私はふざけて「チュージキ」を使います。「ゆうげ、ばんげ」もふざけて。
「そろそろ夜にしよう」は言いませんが、昼飯を食べながら、「よる、どうしようね」とは言います。
小矢野哲夫 さんからのコメント
( Date: 2001年 7月 10日 火曜日 14:14:42)
「ばんげ」は鳥取県倉吉市の言葉で「夕方」のことを意味します。
もちろん、「晩餉どき」ということでしょうね。
「もうばんげになったけ、かえらいや」(もう夕方になったから、帰ろうよ)
インスタント味噌汁に「あさげ、ひるげ、ゆうげ」というのがありますね。
佐藤 さんからのコメント
( Date: 2001年 7月 10日 火曜日 19:56:00)
小矢野さんの書き込みで思いだしました。「時分時」。
だれかのエッセイで、昼食を意味する、と書いてあったように思うのですが、こちらの方は思い出せません。
ちょっと脱線かな。この情報。
→ 大辞林 第二版(goo)の「じぶんどき」
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2001年 7月 10日 火曜日 23:49:54)
久世光彦『ニホンゴキトク』(講談社)でありましょう。
辞書を引いても、ただ食事の時刻としか書いてないが、朝御飯や夕飯にはあまり使わないのが《時分どき》の面白いところである。はじめに引用した向田〔邦子〕さんと青木玉さんの例文でも、これは昼御飯である。家庭によって習慣の違いがあるから、幅をとって、だいたい午前十一時から午後一時までが《時分どき》ということになる。私の母は昔から、この時間帯に他家を訪問してはいけないと、うるさい。(p.45-46)
OG3 さんからのコメント
( Date: 2001年 7月 11日 水曜日 10:22:43)
「時分どき」が昼食時を意味することがほとんどであるのはこの言葉の使われ方によるものだと思います.
大阪落語の「軒づけ」に,寝しなに茶漬けを食べているお婆さんに「時分どきに邪魔してすまんな」とことわる台詞があります.
岡島 昭浩 さんからのコメント
( Date: 2001年 7月 11日 水曜日 14:29:50)
>大阪落語の「軒づけ」に,寝しなに茶漬けを食べているお婆さんに「時分どきに邪魔してすまんな」とことわる台詞があります.
面白いですね。「時分どき」を昼食時に使うのが一般的であるだけに面白い。「寝しなに押し掛けて、時分どきも何もあるかい」という感を持ちます。
佐藤 さんからのコメント
( Date: 2001年 7月 11日 水曜日 16:40:26)
Yeemarさん、ありがとうございました。ご明察です。
朝っぱらや、夕方・夜には、他家にでかけない(=昼間が誰しも活動時間帯)ことによるのでしょうね。
岡島 昭浩 さんからのコメント
( Date: 2001年 7月 11日 水曜日 16:57:02)
お、佐藤さん。新サーバーでの書き込み第一号です。
この時分どきは夜ですね。このページ、IEから性的表現を含むページと指摘されました。
→ 蘇るサーバー
佐藤 さんからのコメント
( Date: 2001年 7月 11日 水曜日 17:31:17)
>お、佐藤さん。新サーバーでの書き込み第一号です。
わ〜ぃ。
いやぁ、それにしても随分スムースになりましたね。めでたし、めでたし。
ご祝儀(?)で、夜とおぼしい例を。「三人の呑んべえたちが〜」の段落です。
→ ■ GWはこれを読め! by 元木昌彦
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2001年 10月 22日 月曜日 15:05:41)
「サタケさんの日本語教室」(佐竹秀雄著・角川文庫2000・3)の23ページに「夜ごはん」が取り上げられていました。やはり生活時間が遅くなっていることで「夜ごはん」が出てきたのではないか?ということです。佐竹先生(武庫川女子大学言語研究所所長)は、「晩と夜を比べると、夜の方がおしゃれ。こんなことも晩より夜が好まれる理由かもしれない」と書いてらっしゃいます。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2001年 10月 23日 火曜日 22:24:04)
文学作品に見る「夜ごはん」です。
私は先に帰るので二人で夜ごはんを食べてきたらどう、とすすめたのだけれど、華子も惣一も揃{そろ}って否定した。(江国香織『落下する夕方』〔1996.11発表〕角川文庫 1999.06.25 p.209)
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2004年 03月 22日 月曜日 02:53:01)
Yomiuri On-Line関西「ことばのこばこ」2004.01.26に「夜ご飯と夜飯」(米川明彦氏)があります。「夜ご飯」は「どうも最近は若い世代では一般的らしい」。
「夕飯」「夕ご飯」「晩飯」「晩ご飯」に新たに「夜飯」「夜ご飯」が加わったことになる。ということですが、「ゆうめし」と「ゆうはん」を分ければもう1つ多くなりますね。
skid さんからのコメント
( Date: 2004年 03月 22日 月曜日 04:06:53)
松井栄一先生の『「のっぺら坊」と「てるてる坊主」』(小学館、2004年)に、
第五章 朝・昼・晩、三食の呼称と表記を調べる
がありますが、残念ながら「夜ごはん」については触れていらっしゃいません。
hiroy さんからのコメント
( Date: 2004年 03月 22日 月曜日 11:47:24)
私の感覚でも「夜ごはん」は違和感があります。「晩ごはん」を使います。
「ヨルゴハン」よりも「バンゴハン」の方が言い易いと思うのですが…。でも若い人は使いますね、夜ごはん。
また「晩と夜を比べると、夜の方がおしゃれ」というのも、私の感覚では逆です。「夜ごはん、何処にする?」よりも「晩ごはん、何処にする?」の方がおしゃれに感じます。
因みに、(残業のため)夕方と呼べる時間帯にまともな食事がとれないことが長く続いたため、「夕ごはん」という言葉は個人的には殆ど使わなくなってしまいました。
Yeemarさんの表で言うと、c-4とd-4が共に「晩ごはん」(=夜ごはん?)になります。
「夕ごはん」は夕方(c)にしか使えませんが、「晩ごはん」は夕方から深夜まで(c〜d)OKです。
NISHIO さんからのコメント
( Date: 2004年 03月 22日 月曜日 12:48:34)
子どもの頃、「よめし」という言葉をよく聞きました。漢字で書くなら「夜飯」でしょうか。昭和30年代の香川県東部です。
「夜ごはん」は自分では使いませんが、他人が言うのは抵抗ありません。(「夕食」というより「夜食」に近い時間に食べることが多いせいかもしれません)
『広辞苑第五版』で三度の食事を調べてみると、ほとんど言い換えで済ませていますね。自分で実際に使っているのは「朝・昼・晩+めし」「朝・昼・晩+ごはん」「朝・昼・夕+食」ぐらいです。
あさ‐げ【朝食・朝餉】(古くはアサケ) 朝の食事。朝飯。
あさ‐がれい【朝餉】(1)天皇の簡単な食事。(2)「朝餉の間」の略。
あさ‐めし【朝飯】朝の食事。あさげ。あさはん。
あさ‐はん【朝飯】朝の食事。あさめし。
あさ‐みけ【朝御食】神前または天皇に捧げる朝の膳部。
ちょう‐しょく【朝食】朝の食事。あさめし。あさげ。
ちょう‐さん【朝餐】あさめし。朝食。
ひる‐げ【昼餉・昼食】(ヒルケとも。ケは食事の意) ひるめし。ちゅうしょく。
ひる‐がれい【昼餉】昼食。ひるげ。
ひる‐めし【昼飯】ひるの食事。昼食。ひるげ。
ひる‐いい【昼飯】ひるめし。ひるげ。
ひる‐ごはん【昼御飯】「ひるめし」を丁寧にいう語。
ちゅう‐じき【中食】(1)1日2食の時、朝食と夕食の間にとる軽い食事。転じて、ひるめし。昼食。
ちゅう‐はん【中飯】ひるめし。中食。昼食。
ちゅう‐しょく【昼食】昼の食事。ひるめし。ちゅうじき。
ちゅう‐しょう【昼餉】ひるめし。昼食。ひるげ。
ちゅう‐はん【昼飯】ひるめし。昼食。
ご‐しょう【午餉】昼食。ひるめし。
ご‐はん【午飯】ひるめし。昼食。
ご‐さん【午餐】ひるめし。昼食。
ゆう‐しょく【夕食】夕方の食事。夕飯。ゆうげ。
ゆう‐げ【夕食・夕餉】(古くは清音) 夕暮の食事。ゆうしょく。晩飯。夕飯。晩餐。
ゆう‐めし【夕飯】夕方の食事。夕食。ゆうはん。
ゆう‐はん【夕飯】夕方の食事。夕食。ゆうめし。
ゆう‐みけ【夕御食】夕方召し上がる食事。
ばん‐しょく【晩食】(1)夕方の食事。夕食。ばんめし。(2)おそく食事をすること。
ばん‐しょう【晩餉】ばんめし。夕飯。
ばん‐めし【晩飯】晩の食事。ゆうめし。
ばん‐さん【晩餐】晩の食事。夕食。特に、あらたまった感じの豪華な夕食。
や‐しょく【夜食】(1)夜、物を食べること。(2)一日の定まった食事以外に、夜遅くとる軽い食事。(3)夕飯。ばんめし。
(余談:『ハイブリッド新辞林』には、「中食」として古語の「ちゅうじき」のほかに、新語の「ちゅうしょく・なかしょく」が載っていました。)
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2004年 03月 22日 月曜日 16:34:37)
余談の余談。
現代の「中食」は、「外食」と、家庭で作って食べる「内食」の中間で、「外で作られたものをうちで食べる」という意味のようです。ホテル1階で売っているいわゆる「ホテイチ」のものなどは「中食」なのでしょう。