みなさんは「にぎる」と「つかむ」の違いについて、外国人に説明するとしたら何と説明しますか?教えて下さい。
かねこっち さんからのコメント
( Date: 2001年 7月 07日 土曜日 11:34:03)
離れたところにあるものを手を伸ばしてとってにぎることを「つかむ」っていうような気がします。
「にぎる」はすでに手元にある場合に使う言葉じゃないでしょうか。
「離れている」のを「つかむ」のは心理的な隔たりでもオーケーに思えます。
また未知が既知に変わるような場合も使うのではないでしょうか。
「聴衆の心をつかむ」「文意をつかむ」などのように。
でもって、お寿司やおむすびはご飯を手にとってから加工するから、この場合は「にぎる」という、とか(笑)。
野球でも野手が打球をとった場合にアナウンサーなんかが「センターバックしてこちら向き、つかみました!」って中継がありますし、グラブの中の球は「ピッチャーボールをにぎりなおして・・・」なんていいそうじゃないでしょうか。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2001年 7月 07日 土曜日 22:53:51)
参考書を見ず、自分の直感を試すつもりでコメントしますことお許しください。
「にぎる」は、何かを捕捉する意志がなくても使用可能のようですね。「手を固く握りしめた」のように。「つかむ」は、何か捕捉対象が必要です。「手をぎゅっとつかんだ」というと、泥棒の手を警察官がつかんだような場合をいうのでしょう。この点を私は最も重要視したいです。
対象物がある場合、「にぎる」は片手で対象物を包むように捕捉する。「つかむ」は、両手で捕捉してもOK。「両手を広げて風船をつかんだ」など。
「にぎる」は手でないと駄目。「つかむ」は、道具を用いて捕捉してもよい。「火箸でたどんをつかんだ」など。
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2001年 7月 09日 月曜日 16:26:56)
辞書をひかずに、直感的なことを申し上げます。
「にぎる」も「つかむ」も、どちらでも使えるものもありますが、「にぎる」は手のひらのうちに入るもので、5本の指を使うもの、「つかむ」は、手のひらから、はみ出してもよいし、5本の指を使うとは限らないもの、という感じがします。
「にぎる」では「手に汗握る」がありますが、「手に汗つかむ」はありません。「拳をにぎりしめる」はありますが「拳をつかみしめる」はありません。「にぎり拳」はあっても「つまみ拳」がないように。
「握り飯」はあっても「つかみ飯」はありませんね。
Yeemarさんがおっしゃる「意志」とは別に、形状・形態からも差があるのではないでしょうか。
「ロープをつかむ」のは、別に2本の指でもいいですが、「ロープを握る」は5本の指が必要です。
もちろん、身体障害があって指が欠けていて5本ない場合は、比喩的にそれに準じて「にぎる」も使えると思います。
以上は、文字どおりの「にぎる」と「つかむ」の違いで、比喩的に使う場合「夢をつかむ」などの場合は、かねこっちさんのいうように距離的なものが関わってくるのではないでしょうか?(「つかむ」は遠くのもの。)「夢をにぎる」はないですが「夢をにぎりつぶす」はあるような。
いかがでしょうか。