岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2004年 03月 28日 日曜日 12:15:43)
おたずねのものではなく、雑誌名の方ですが、久保田孝『ネーミング』(オリオン社 S39.3.20)の211ページによりますと、
ユニークなネーミングでいこうと編集部一同でブレーンストーミングをした。その結果きわめて独特な《女性自身》が新誌名に決定した。このネーミングには、ロンドンの婦人週刊誌《ウーマンズ・オウン》がヒントになっている。ということで、元ネタがあったわけです。
ついでにいえば、OL(オフィスレディー)の言い方を、BG(ビジネスガール)から換えた雑誌は『女性自身』であったのですね。(『60年代ことばのくずかご』参照)
NISHIO さんからのコメント
( Date: 2004年 03月 28日 日曜日 16:48:31)
米川明彦編『日本俗語大辞典』も語源には触れていませんね。
柴田千秋編『性語辞典』(河出書房新社、1998年)には、
じょせいじしん【女性自身】 女陰。同名の週刊誌名のもじり。一九六〇年代後半俗語。女自信。女性そのもの。⇒主婦の友
とあります。帯に「古今のあらゆる文献から用例を大量に採取」とうたっていますが、この語は残念ながら用例がありません。
ちなみに、関連語の「主婦の友」は女性自身の対語。同名の月刊誌名のもじりとだそうです。
その昔、ふつうの人が口にできる新しい呼び名を公募していたのは、週刊『女性自身』ではなかったでしょうか(記憶が曖昧)。NHK教育テレビでも議論していたようです。
みんなが上野千鶴子女史のようになればよいのでしょうが…。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2004年 03月 28日 日曜日 18:32:40)
源氏鶏太『女性自身』(1961)という小説もあるんですね。
光文社刊、ということは……
『女性自身』に昭和三十五年六月二十二日号より翌年三月七日号まで「小説・女性自身」を連載、ということです。
なお、
ウーマンズオウンは、アメリカにもあるんですね。(いつからのかは分かりませんが)
英国の方のは、ここに見えるのがわかりました。
→ Woman's own(USA)
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2004年 03月 29日 月曜日 09:56:21)
岡島さん、NISHIOさん、ありがとうございます!ということは海外の雑誌をヒントに光文社が名づけた「女性自身」が、その後「隠語」にも使われていったということでしょうかね。ちなみに「JJ」は「女性・自身」の頭文字から命名されたそうですね。