2001年10月26日

32キロ四方(道浦俊彦)


「ビンラディンは、アフガニスタン国内の32キロ四方にいることがわかった」という文脈での「32キロ四方」というのは、私は、
「一辺が32キロの正方形」
だと考えるのですが、周囲にいろいろ聞いてみると、
「半径32キロの円の圏内」
「直径32キロの円の圏内」
あるいは、
「一辺が8キロ、周囲が32キロの正方形の圏内」
など、数種類の答えが出るのです。もしかしたら若い人の間に「四方」が「正方形」ではなく「四方八方」という意味が広がっているのでしょうか?
皆さんはどうお考えでしょう?



Yeemar さんからのコメント

( Date: 2001年 10月 26日 金曜日 21:44:58)


次の例は、ある一点を中心とした半径5キロ圏内と言う意味のようですね。

明け方に彼の家のまわり 5キロ四方
いちめんの砂漠になる 人は死に絶える
(谷山浩子〔1956生〕作詞「不眠の力」〔1991発表〕)
「〜四方」についての私の感覚も、これに近いようです。私も若い人でしょうか。
 畳敷きの真ン中には、一メートル四方ほどの木製の火鉢が置いてあり、母は黄色いドーランを取り出して私にお化粧をはじめる。
(高峰秀子〔1924生〕『私の渡世日記』朝日文庫)
これは1辺が1メートルの四角の火鉢なのでしょう。

「2センチ四方の切手」というと、たしかに1辺が2センチという気がします。



道浦俊彦 さんからのコメント

( Date: 2001年 10月 28日 日曜日 17:02:54)


確かに「32キロメートルというのが一辺」というのは、日常生活の感覚ではないのですが、一辺の大きさが大きすぎると、「四方」の持つ意味が「一辺」から「半径」あるいは「直径」に変ってしまうのはやはり、ヘンな感じがするんですが。どうでしょうか。
一辺が一メートルの長火鉢はあり得るのでは?火鉢というより、「炉端」ですな。「炉」。



Yeemar さんからのコメント

( Date: 2001年 11月 20日 火曜日 3:01:53)


2001.11.19 NHK「ニュース10」で秋元千明記者がアフガニスタン情勢の解説の中で

80キロ四方、これは山手線の内側ぐらいですけれども……(取意)
と言っていました。これは一辺が9キロ程度という意味なのでしょう。一辺が80キロの四角形というわけではないのでしょう。



道浦俊彦 さんからのコメント

( Date: 2001年 11月 20日 火曜日 18:12:35)


私も間違えたのですが、昨日(19日)の新聞報道のビンラディンのいる範囲というのは、「○○四方」ではなく、「80平方キロ」と出ていたのではないでしょうか?ちなみに、もとは 「30平方マイル」と言ったのを、各社、概算で「80平方キロ」にしたり、「78平方キロ」にしたりしていたようです。
ちなみに、
(朝日)30平方マイル(約77平方キロ)
(読売)約77平方キロ
(産経)約80平方キロ
(日経)78平方キロ
毎日は記事が見つかりませんでした。
読売は「これは東京・山手線の内側約70平方キロのほぼ相当する広さ。」と書いています。

で、前回は「20マイル四方」と発表したのを「キロメートル」に換算して、「32キロ四方」と言っていたようです。
これだと、面積(平方キロ)にすると、32×32=1024平方キロとなり、今回(約77平方キロ)は前回の13分の1まで、ビンラディンの居場所を狭めて特定していることになります。
こういう比較をやらないと駄目なんですけどね。メディアとしては。
分かりやすさという意味では。



Yeemar さんからのコメント

( Date: 2001年 11月 20日 火曜日 22:43:11)


NHKの秋元記者の発言は、私の聞き違いでなければ、彼の言い間違いでしょうか。(私は、「四方」と聞き、こちらのスレッドのことを思い出しました。)

なるほど、ビンラディンの居場所と推測される範囲が急に狭まったのですね。道浦さんのご解説で分かりました。



佐藤 さんからのコメント

( Date: 2001年 11月 20日 火曜日 23:51:58)


>NHKの秋元記者の発言は、私の聞き違いでなければ、彼の言い間違いでしょうか

Yeemarさんが聞いたように、私にも聞こえました。一瞬、耳を疑ったことです。



道浦俊彦 さんからのコメント

( Date: 2001年 11月 22日 木曜日 7:23:19)


私は、そのNHKの放送を見て(聞いて)いないので、難とも言えませんが、その秋元記者が、言い間違えたのかもしれませんね。
でも「四方」と言ったのであれば、なにか勘違いをしていた可能が高いですね。


posted by 岡島昭浩 at 16:41| Comment(0) | TrackBack(0) | ■初代「ことば会議室」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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