1997年08月27日

最近頻発する「・・・じゃないですか」論(畠中敏彦)

初めてアクセスしております畠中と申します。
ことばについて、私の体験したことを中心に今後、ご質問あるいは、私見を述べて
みたいと思います。よろしくお願いいたします。
最近、テレビ・ラジオ等で「・・・じゃないですか」という発言を耳にします。
このことば自体の存在を、否定するのではありませんが、誤用が多くむしろ不快感
を覚えるのは私だけでしょうか。
親が子供に対し、あるいは、口論の中で「君は〜と言ったじゃないか」などのケー
スで本来?使われる言葉と認識しておりますが・・・。
百歩譲って、通常の日常会話でも認容するとすれば「公知の事実」の場合に限り使
用して欲しい。たとえば、「昨日、30度を超し、暑かったじゃないですか」など
客観的事実を述べる場合である。
ところが、よくみられる例で「○○さんは、カッコいいじゃないですか」などのよ
うに主観的な評価を、相手方の意見を待たず一方的に自分の基準に統一化してしま
う。承諾なしに、他人の家に土足であがるのと同じである。相手方は「とんでもな
い。○○さんほどダサイ人はいない」と思っているかもしれません。
皆さんはどう思いますか。


岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1997年 8月 29日 金曜日 17:31:56)

 畠中さん、いらっしゃいませ。

 私が、このような言い方に気付いたのは、九州から関西に移った時でした。語形は「〜じゃないですか」ではなく「〜やんか」です。
 これについては、以前、「目についたことば」に書きました。
 その後、『月刊言語』9月号のチャレンジコーナー(滝浦真人氏)にも、この言い回しについての設問があるところを見ると、関西に限らず、全国的になっているようですね。
 畠中さんが書かれたような「主観的評価」に留まらず、
   私って、食べ物の好き嫌いとか多いじゃないですか。
というような例も挙げてあります。私はまだこのような言い方は「〜やんか」でしか聞いたことはないのですが。

 話がまだ途中で、言いたいことが続いているのだ、と知らせたい時に、この「〜やんか」を使っているのだろうと思います。私だったら「〜なんですけどね」というような言い方をしそうですが、言っている途中であるということはイントネーションに依存しそうです。
 言っている途中で、「あ、そう」と納得されては困るので、これは単なる前置きなのだよ、と示したくて「〜やんか」を使っているのだろうと理解しております。

目についたことば(97/5/6)


Terry さんからのコメント
( Date: 1997年 8月 29日 金曜日 19:36:04)

岡島先生、御無沙汰してます。畠中さん、ハジメマシテ。私は「言葉遊び」のジャンルの人間ですが、ちょっとコメントしてみましょう。
確かにこの「じゃないですか」、よく耳にします。要するに、相手の同意を半ば強制的に求めている表現なのでは無いでしょうか。これは以前、米国人の通訳をしていた時、「日本人がQuestionをした時はそれはStatementだ」と言われた事を思い出します。疑問形を使って、同意をもとめているのですね。
同様な例としては「○○だよね」と言った場合、否定できない何かが有ります。「これ、美味しくないよね」と言うのは既に、相手が同意する事を前提として発言していると思います。畠中さんの例と同様だと思いますが。
コメントというより、単なる同意になってしまいました。まぁ、私にとっては参考になった記事なので、いいじゃぁないですか。今後とも勉強させていただきます。

言葉のよろずや


さんからのコメント
( Date: 1998年 3月 17日 火曜日 9:50:52)

 この「・・・じゃないですか」と対になっているのが『語尾上げ』アクセントではないでしょうか。たとえば、こんなふうに・・・

「ケイタイ? あれって便利じゃないですかぁ。つい、使いすぎちゃうんですよね。」

 …てな具合。はじめは、不安げに相手に確かめるような口振りだけど、じつは半強制的に同意を求めてる気がします。


さんからのコメント
( Date: 1998年 6月 11日 木曜日 13:07:01)

この件に関して、本日(98.6/11)18時30分YTVのローカルニュースで特集があるようです。
昨日は「アクセントの平板化」をやってました。


岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1998年 6月 11日 木曜日 16:02:40)

 よみうりテレビですね。今でもあの上がり目のアナウンサーがやってるのでしょうか。シンボウさんだっけ?
 関西ローカルだと、どなたがコメントしてるのでしょうか。武庫川の佐竹先生あたりでしょうか。

 あるいは、小矢野さんなど、若者ことば研関係のかたでしょうか。


さんからのコメント
( Date: 1998年 6月 11日 木曜日 16:23:36)

シンボウさんは、たしか海外勤務ではなかったかと...
昨夜は話題の性質上、NHK関連の人がコメントされていたような記憶があります。

ニューススクランブル


さんからのコメント
( Date: 1998年 6月 12日 金曜日 10:55:07)

梅花の米川教授が出ておられました。


岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1998年 6月 12日 金曜日 12:04:49)

 なるほど、若者ことばの会の「アタマ」の方ですね。

 福井では、県南部の方でしか、関西のテレビは映らないのです。シンボウさん、アメリカに行ったらますます鼻息が荒くなりそうですね。


武市祥司 さんからのコメント
( Date: 2001年 5月 30日 水曜日 22:24:42)

1年ほど前に職場が変わって,20歳前後の若い人に囲まれて仕事する毎日です。
そこで,特に気になっているのが,「〜じゃないですか」という使いまわしを
若い人が多用することです。
(このようなことが気になるもの,私が年寄りになったせいかもしれませんが(苦笑))

畠中さんが指摘しておられるように,「〜じゃないですか」は
公知の事実や,相手との了解済みの事項の確認の場合などに使われる
ものだと私は考えていたのですが,最近の若い人は,はじめて述べたことでも
「私は〜と考えています」→「〜じゃないですかぁ」
と平然と使っているケースが多いように感じます。

私は,関西出身なものですから「〜やんか」はよく使いましたし,
岡島さんのご指摘のように,この「やんか」の用法に近いかもしれない
ということは私も感じていました。しかし,今の「じゃないですかぁ」は
関西方面の(少なくとも20年程前の)「やんか」とは用いられ方に明らかに
差があるような気がします。

今の若者言葉の「〜じゃあないですかぁ」は,割と堅苦しい場で用いられる
「〜と思います」「〜と考えています」という表現とほぼ同じものではないかと
感じています。

皆さんの周りではどうなのでしょうか?


岡島 さんからのコメント
( Date: 2001年 6月 01日 金曜日 16:42:47)

 リンクします。

ことばの話273「じゃないですか」(ここへ移動)


武市祥司 さんからのコメント
( Date: 2001年 6月 02日 土曜日 14:22:03)

なるほど,岡島さん,ありがとうございました。
リンク先を興味深く拝見いたしました。

やはり,私と同じように,
「『〜じゃあないですかぁ』なんて言われても知るかぁ!」
と感じている方が多少なりともいらっしゃるのですね(苦笑)。

そのうちに,折を見て,なぜこの言い回しをされると
私は不快感を感じるのかを分析でもしてみようかと思います。


畠中敏彦 さんからのコメント
( Date: 2001年 6月 04日 月曜日 17:54:33)

お久し振りです。

不快感を感じられる武市さんは、たぶん私同様ご年配でいらっしゃるのでは。
若者の間では、頻繁に使われていますが、最近では、一部有識者?が抵抗なく
使われてるのには気になるところです。

ことばというものは、多少抵抗感があっても、多数の者に使われていくうちに
一般化していくんですかね〜。


スレッド管理人 さんからのコメント
( Date: 2004年 02月 27日 金曜日 10:19:28)

つなげます。

やんかぁ


posted by 岡島昭浩 at 17:09| Comment(0) | TrackBack(0) | ■初代「ことば会議室」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。