www上で探してみましたが、けっこうありました。そこで、私が把握している例の確認でも結構ですし、それ以外の都市に適用されたものでも結構ですので、お教えいただければさいわいです。
#wwwそのほかで確認できた例
旭川・石狩・札幌・釧路・帯広・青森・八戸・盛岡・仙台・山形・新潟・金沢・福井・日立・川崎・横浜・鎌倉・豊橋・豊田・名古屋・東大阪・大阪・箕面(?)・堺・神戸・明石・岡山・広島・高松・今治・北九州・福岡・久留米・長崎・熊本・那覇
#こちらも御参照いただけると幸甚です。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1998年 1月 30日 金曜日 23:38:26)
たまたま手に取った『言語生活の目』で見てみますと、1968年の名古屋の例、1972年の岡山の例が報告されていました。
又ちょっと話が逸れますが、同書、1974.3に「陶都瀬戸」、1979.4に「石都・岡崎」が報告されています。報告者は「名古屋市・工藤力男さん」「岐阜市・工藤力男さん」です(^_^)。石都のところに「湖都」の例も紹介されています。これは大津ですが、私は松江でも「湖都」を目にしました。
「新都心」というのはどうなのでしょう。大宮浦和の合併は「さいたま新都心」構想のようですね。これは都心は東京の方と考えているのか、あるいは大宮と浦和でどっちが都心かを争うのでなく両方とも都心にしようといっているのか。
satopy さんからのコメント
( Date: 1998年 2月 02日 月曜日 13:33:34)
『言語生活の目』、確認しました。すっかり忘れてました。ありがとうございます。
それにしても昭和40年代の例とはありがたいかぎりです。東京の中心部を「都心」と言いだしたのは、遅くとも昭和24・5年あたりらしいのですが、20年ほどで他の地域にも波及したことがあったのですね。逆にそのころは、「都心」=首都の中心、という結びつきが、さほど徹底してなかったのかもしれませんね。
工藤力男氏の名は、ときおり「言語生活の目」で見かけますね。
御本人は「当時はその謝礼で命をつないでいた」などと冗談を飛ばされます。
埼玉はどうなっているのか‥‥ 隣の市なのに合併構想からはずされた川口市出身者としては、さびしいような、さっぱりするような。
satopy さんからのコメント
( Date: 1998年 2月 04日 水曜日 16:04:15)
名古屋テレビの取材、無事終了しました。(こちらを御参照ください)ご協力、ありがとうございました。
取材中の雑談で面白い例をアナウンサーの方が指摘してくれました。「博多の都心」。これには全然違和感がないというのです。不思議なことに私やほかのスタッフ(プロデューサー・カメラマン・同助手)も同意見のようです。「名古屋の都心」がだめで「博多の都心」がいいのはなぜか、思案中です。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1998年 2月 06日 金曜日 23:10:21)
博多、ですか。うーむ、私は名古屋とはそんなに違わないよう気がします。
博多が市の名ではない、ということはありますかねえ。博多以外に、似た例はないもんでしょうか。
市の名と、中心駅名が違うと言うことであれば、いろいろありそうですが、「神戸・三宮」と「福岡・博多」の場合はちょっと違うし。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1998年 2月 09日 月曜日 12:32:51)
六日の菖蒲ですが、『〈60年代〉ことばのくずかご』に、1961年の名古屋を都心と称した例が載せられていました。
また、月刊言語84.5に浅井真慧「放送と言葉・都心」がありました。都制施行以前の平凡社『大辞典』に「都心」があるそうです。なお、浅井氏には「ことばをえらぶ(16)京に田舎あり、各地に都心あり」(『NHK放送研究と資料』33-9)というのもあるようです。
satopy さんからのコメント
( Date: 1998年 2月 09日 月曜日 15:50:37)
貴重な情報、ありがとうございます!
1961には驚きます。やはり、「都の中心」というのは考え直す必要がありますね。というより、こうなると方言上ないし地域上の用法分化とでも見た方がいいかもしれませんね。
論文の方は、文献目録からしょうか。はなからアテにしなかったのがまずかった。どうもこの時期、いけません。
後日談はこちら
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1998年 2月 09日 月曜日 18:44:20)
>論文の方は、文献目録からしょうか。
そうなんですよ。検索のための環境が随分調ったところで、grepしてみたのですが、文献目録で引っ掛かるとは。
秀英出版倒れるとも文献目録は死せず。
しかし考えて見ると、公費で買う他に私費でも買うべきでしたかね。文献目録のFDを全ての国語学会会員が公費と私費の両方で購入していたら、秀英出版も潰れなかったかもしれませんねえ。ちゃんと増補されていたかもしれませんねえ。
国語学会で文献目録をインターネット上で公開、というのが載っていましたが、楽しみです。
satopy さんからのコメント
( Date: 1998年 2月 09日 月曜日 20:57:36)
>国語学会で文献目録をインターネット上で公開、というのが載っていましたが、楽しみです。
本当に。ついでにどんどん増補して欲しい。場合によっては『国文学年鑑』の方が詳しかったりしますからねー。
ではでは。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2002年 08月 22日 木曜日 20:49:56)
「県都」というのが、日本国語大辞典にないので日国ネットに報告しようと思っているのですが、「県央」という言葉も見つけました。「県心」はないようです。
岡島 さんからのコメント
( Date: 2003年 02月 26日 水曜日 17:14:06)
日国ネットに報告した「県央」、紀田順一郎『図書館活用百科』の用例ですが、ちくま文庫では、「都心や県央の」が、なんと「都心や県立の」となっていました。
→ 県央
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2003年 11月 18日 火曜日 09:55:18)
「都下」「府下」のスレッド(もしくは話題)があったような気がするのですが、これは福井時代のサーバトラブルで消えてしまったものでしょうか。〈23区以外〉を指す「都下」と同じ使い方が「府下」にもありそうだ。さらには「県下」にもあるかもしれない、といった話題だったと思います。
更に細かく分けますと同じ関東でも、東京市と東京府下と違ひます。
(小西民治『話術の研究』昭和18.9.8再版 春陽堂)
これは、鉄道での言い方から来ているのである、と何処か(ネット上)で読んだ気がいたします。
というのがありました。
明解国語辞典(昭和十八年五月=都政施行直前)に、「都心 都市の中心地帯」とあることなどを指摘していました。