ビールのCM撮影にかりだされる専門家で、少しだけジョッキ
にあふれるように旨そうにビールをつぎ、外側には注射器様の
もので水滴までつけるとか。
で、分からないのは語源です。とりあえず、こちらには書いて
みたのですが・・・・・
何かご存じの方がありましたら、お教えください。
小矢野哲夫 さんからのコメント
( Date: 1998年 2月 07日 土曜日 23:36:54)
「シズル」という広告関係の外来語があると思います。
satopyさんは「気になる言葉」で、
>ところが、シズリ屋とは、ビールのCM撮影の際にかりだされる専門家だという。
> 少しだけジョッキにあふれるように旨そうにビールをつぎ、外側には注射器様の
>もので水滴までつけるという。
と書いておられますが、 この記述と妙に符合するのですね。
「シズル感覚」という特集を『月刊アドバタイジング』が、10年(?)近く前にやっていたように記憶しています。
綴りは'sizzle'で「じゅうじゅういう。[暑さで]じりじりする」(ザウルスの英和辞典)といった意味です。
広告用語辞典には相応しい解説があるはずです。
satopy さんからのコメント
( Date: 1998年 2月 08日 日曜日 2:20:33)
ひえ〜! ありがとうございます!
さすがに『けとば珍聞』発行人ですね。
ああぁぁaa。。.. それにしても「聞くは一時の恥」とはいえ、また恥が増えてしまいました。
小矢野哲夫 さんからのコメント
( Date: 1998年 2月 12日 木曜日 20:33:04)
先日の「しずり屋」の件、間違いがありましたので訂正しておきます。
「シズル」を『月刊アドバタイジング』の特集としたのは間違いだったようです。
調べてみたところ、『広告』1988年5・6月号(博報堂)の記事でした。以下の通りです。
D---アサヒビールが新しいCIを導入した時に、ベースに酵母という物性上の差別点をつくった上で、コク・キレを言い、辛口を言った。ものすごくオーソドックスだけれども、極めて戦略的に組み立てられている。ドライ現象のベースにも、消費者の感度が上がってきているから、これからは"通のビール"だというオーソドックスなとらえかたがある。
小沢---通のビール、大人のビールという意味では、時代性のある飲みものだということなんでしょうね。
A---だからこの流れはほんものだと思う。流行としてはみないほうがいいね。あのスーパードライの表現も、"本物の仕事する男"みたいなシズル感が出ているよね。
(『広告』1988年5・6月号(博報堂)「ドライ戦争」この流れはほんものだ」p.5)
「本稿は、ビールの広告を担当しているクリエーター、営業マンへの個別インタビューを再編成したものです。
聞き手=博報堂第三制作室小沢正光」
それにしても、記憶ってあやふやなものですね。知ったかぶりをして申し訳ありませんでした。
satopy さんからのコメント
( Date: 1998年 2月 12日 木曜日 21:40:12)
続報、ありがとうございました。
それにしても記憶ってヤツは!
固有名詞はどんどん忘れるのに、その人物なりモノなりがなにをしたかは記憶に残っている。どうなっているんでしょうか。まったく忘れ去るよりは、はるかによいことなのでしょうね。
記憶力がにぶった、という言い方をしてしまいますが、何だかマイナス志向。「忘却力が強くなった」と考えると精神衛生上もよい、といったのは誰だったか。
あ、あと「シズル」ですが、gooで引いたら結構ありました。こちらです。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1999年 4月 14日 水曜日 15:14:36)
佐藤さんが、このページに書いてくだすっていたことを忘れて、佐藤さんの「芳名帳」にかいてしまっていたのですが、久米宏の『シズルはいかが』は後に文庫に入り、タイトルを換えていたことが分かりました。『こんにちは、久米宏です』という安易なタイトルです。1989.12.15ケイブンシャ文庫。
→ 芳名帳
kazii さんからのコメント
( Date: 1999年 5月 08日 土曜日 0:12:59)
古本屋で見つけた日経文庫『広告用語辞典』の1992年発行の2版のp.81に載ってました。
シズル(感) sizzle シズルとは,肉を焼く時などに
出るジュージューという音を表す語。転じて,官能を刺
激する感覚を表す。果物の映像ならば「みずみずしさ」
といった具合。特に食品関係のCMでは不可欠の要素と
される。
以上です。
UEJ さんからのコメント
( Date: 1999年 5月 08日 土曜日 2:22:56)
sizzlerというアメリカのレストランチェーンもありますね。
日本にも上陸しているそうです。
→ Sizzler非公式サイト
taijaS さんからのコメント
( Date: 1999年 5月 14日 金曜日 15:35:52)
たまに覗いていますが書き込みは初めてです。
ドラムセットのシンバルにシズル・シンバルというのがあり、これも
同じ"sizzle"だそうです。たしかに、スティックで叩いた時の音は、
「ちりちりっ」の少し入った「しゃ〜〜ん」という感じの高音です。
ちなみに歌手の「おおたか静流(しずる)」さんのsinger nameも、この
同じ"sizzle"に由来するそうです。ちょっと前に喜納昌吉の「花」を
カバーした女性ボーカリストです。音楽番組にゲスト出演したときに
ご本人がそう話しておられました。
satopyさんの「気になる〜」でこの話題を見たとき、ふとそうかなとも
思ったのですが、水滴という点では古語の「しずる」のほうが関係あり
そうだと思ってメールも出しませんでした・・・今日ひさしぶりにこちらを
覗き、やはりそうだったのかと驚きました。
余談ながら焼き肉の本場(!?)韓国では、肉の焼ける「じゅうっ」という音を
表す擬音語は「ちぐる」で、じゅうじゅう言う、と
いうニュアンスで重ねて「ちぐるちぐる」などとも使います。
初めて知ったとき、語幹が"sizzle"になんともよく似ているとおもいました。
お邪魔しました。
taijaS さんからのコメント
( Date: 1999年 5月 14日 金曜日 15:38:33)
誤字訂正:× 語幹 → ○ 語感
すみません。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1999年 5月 14日 金曜日 18:52:46)
taijaSさん、フォントサイズを御利用なさっての朝鮮語かきこみなど有難うございます。
手元の『新聞語辞典』でひいてみましたら、1968年版に「シズル広告」という項目が載っていました。それ以前の本は1962年版しか持っていない(載っていません)ものでいつから登場するかは確定出来ません。『現代用語の基礎知識』はどうでしょうね。1958年版には載っていませんでした(古すぎる?)。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1999年 5月 15日 土曜日 14:52:56)
図書館に行ったついでに見てみると、『新聞語辞典'67』には載っていませんでした。
『現代用語の基礎知識』では、遅れて、1972年版(B5版の最初)からの登場でした。「シズル」「シズルポイント」が載っています。