1998年02月09日

こんな本

 こんな本が出てるんですね。島田荘司『ら抜き言葉殺人事件』から早7年。
永井愛『ら抜きの殺意』(TRC)


岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1998年 2月 10日 火曜日 19:01:04)

 そういえば、岩波新書『日本語ウォッチング』(井上史雄氏)でも、「ar抜き」という言い方をしていました。

「ら抜き言葉」という言い方


佐藤@岐阜大 さんからのコメント
( Date: 1999年 12月 08日 水曜日 23:52:03)

CDROMです。テキストの収録形式が気になりますが、使えるかもしれませんね。

全国大学入試問題データベース『Xam99』


Yeemar さんからのコメント
( Date: 2000年 2月 26日 土曜日 1:47:28)

清田幸雄著『友達語』新風舎1998.1.15初版
  本文1,262ページ \3,000

あるレポートの参考文献に挙げられていたことで知りました。「若者ことばについての本かな?」と思い、ちょっと高いとは思いましたが、「本の宅急便」を通じて購入。ところが、実際は、一種の類語辞典でした。群青色のポップな感じのソフトカバー。横書き、段組なし(なるほど、類語すなわち友達語というわけ)。

ためしに「カレーライス」を調べてみましょう。索引で引くとなぜか出ていない。「カツレツ」は載っているのにです。どうもこの索引、全体の1/6ぐらいしか載ってないようだ。

1,000ページを超える類語辞典で「カレーライス」が載ってないわけはないと思って、食べ物に関係ありそうなあたりの本文のページを繰ってみます(どういう基準で分類されているのか、大項目・中項目が存在しないので分からず、見当で引く)。

はたしてありました。「飯代・粗飯・椀飯振る舞い・飯台・強飯・御強飯・結び飯・御結び・御握り・糅・櫃・ライス・ハヤシライス・カレーライス・カツカレーライス・ライスカレー・ランチ」という語群に含まれていた。

しかし、この分類はどうだろう。飯代とカレーライスをいっしょにしていいものだろうか。そこが類語ではなく友達語と称するゆえんでしょうか。「友達語」の定義がどこにもないため分かりません。

語釈も違和感が大きい。「御結び」の説明として、「(1)結びの丁寧語。(2)御握り飯のたとえ。」とあります。「おむすび」は「おにぎりめし」のたとえだろうか? この「たとえ」ということばは編者の愛用語らしく、随所に出てきますが、意味がよく分からない。

「後書き」を参照してみましょう。

「この本は、私の全力を尽くした作品です。しかし、皆様に厳しく吟味されると修正しなければいけない所が出てくると感じますけれど、その点はご容赦いただきたくお願い致します。」

とあって、批評を拒否する書物であることが分かります。批判めいたことをいうほうが悪いのでした。この「後書き」では、「今の乱れた日本語」に対する編者の意見も述べられています。ただし難解。

「今の日本語で用いている基本の漢字の意味を、日常語への制約を加えずに他の字と区別していただきたい。たとえば夕,宵,晩,夜などです。」「また、時代に合わせてわかりやすい表意文字を公に認めて漢字に加えていただきたい。たとえば樟脳(ショウノウ)などは他の造語が是非欲しいのです。」(句読点等も原文のまま)

編者は「誕1941年、都内および国分寺市・羽村市に居住」され、「電子機器の開発・保証・製造を30年担任」した経歴をお持ちとのことです。この『友達語』辞典の構成も、ご自身で特許を取られたとおぼしい「関連語検索装置」に準じており、『友達語』も商標として受理されているようです。

参考文献として、「分類語彙」編:国立国語研究所(秀英出版)や、「国語大辞林」編:金田・池田(学習研究社)などという書名を挙げているのはどうかと思います。


岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2004年 04月 06日 火曜日 02:40:54)

はじめて並べてみました。あと何冊か持っていたような気もするのですが。

福音館小辞典文庫
posted by 岡島昭浩 at 12:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ■初代「ことば会議室」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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