既に話題になっていたらごめんなさい。
30年以上前から埼玉県北部の人は
「八百屋で梨が売ってたよ」
と「を」の替わりに「が」を使用していた記憶があります。
しかし、昨今の若者はこの「が」を良く使うような気がしますので、
拙ページ「若者用語の裏知識」に掲載しようかどうか悩んでおります。
本来は昔から使われていた表現なのか、現代の日本語の乱れなのか..
ご存知の方..お教えください。
→ 言葉のよろずや
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1998年 3月 12日 木曜日 16:28:05)
この話題は、以前、linguisticというメーリングリストで話題になったことがあったと思います。なかなか難しい問題ですが、
水が飮みたい。
水が飲める。
の「が」と関連があるのだろうと存じます。
「飲める」「飲みたい」が「が」をとることについて、動詞が形容詞的なものになるのだ、などという説明がなされたりしますが、それでどうなのだ、と問われると答えに窮してしまいます。
更には「〜てある」表現とも関連すると思います。「本が置いてある」といった言い方です。井上靖などは「本が置かれてある」などという文を書いたりしますが、この「梨が売っている」も同じような「ゆれ」ではないかとも存じます。
地方差、年代差もあるかもしれません。なお、私は「梨が売っている」でOKです。
どなたか、文法に詳しい方、お助けを。
satopy さんからのコメント
( Date: 1998年 3月 16日 月曜日 3:06:24)
>「八百屋で梨が売ってたよ」
私もokです。日本語の能格言語的性格ってやつでしょうか。
また、古い日本語(古文でおなじみの)だと、ガもヲも示さないのが普通ですね。
言魔上人 さんからのコメント
( Date: 1998年 3月 19日 木曜日 18:24:53)
岡島先生、satopy先生:
貴重なご意見を有り難うございました。
これは、方言とか若者用語では無いだろうとの判断で、
拙ページには掲載しない事にいたします。。
→ 言葉のよろずや
http://www.lingua.tsukuba.ac.jp/~nihongo/tjr/abst6.html
http://satoshi.blogs.com/life/2007/09/post-12.html
http://d.hatena.ne.jp/dlit/20080304/1204603502
http://www.lingua.tsukuba.ac.jp/~ooyoo/tjal.html#vol9
「イチゴが売っている」という表現
http://hdl.handle.net/2241/11120
疑似自動詞の派生について : 「イチゴが売っている」という表現
http://hdl.handle.net/2241/11235
機関リポジトリ、恐るべし、ですね。
あとは、うまく見つけられるようにしてくれれば、有り難いところです。