岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1998年 5月 27日 水曜日 14:14:15)
「脱硫」施設で火事があったようですが、「脱龍」とかいう冗談が聞かれるかもしれません。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1998年 5月 27日 水曜日 14:20:09)
若の花の受理のことばは「堅忍不抜」ですか。弟が「不」で揃えたから、兄は「一」で揃えるかと思ったら、又「不」ですか。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1998年 9月 29日 火曜日 13:10:48)
1998.8.7のメモより
三四日前のことだったが、渥美清三回忌にまつわるニュースをやっていた。そのうちのひとつ、神戸に出来たと言う「寅地藏」。9時のニュースの宮田アナは、ごく普通の「〜地藏」のアクセントで、つまり「トラジ'ゾー」と読んでいた。ところが7時のニュースの森田アナは、「寅次郎」と同じアクセントで、つまり「トラ'ジゾー」と読んでいた。なんと勇気のある、というか思い切ったアクセントであろう。そして情報量の多いアクセントであろう。このアクセントによって「寅地藏」は、単に「寅さんの地藏」というのだけではなく、「寅次郎」が掛けてあることに気付かされるのである。
8.12のメモより
佐藤さんの話題にしていた「富士の美展」を、「富士の美点」というかのように平板で発音していた福井のアナウンサーが、「春嶽と左内」の「左内」を平板に読んだ。それでもよいのかもしれないが、女の人の名前「早苗」のように聞こえてしまう。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1998年 12月 23日 水曜日 7:08:22)
NHKでは、昨日から「旧派閥」をやめ、「派閥」にしたとのこと。旧宮沢派が世代がわりするのにあわせてのこと。
テレビ朝日などではしばらく前から「派閥」と呼んでいたが、世代交替にあわせて「旧」を取るのは、なんだかな。
→ 【旧派閥】
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1999年 1月 24日 日曜日 1:40:35)
「ゴキブリに」かと思ったら「5期ぶりに」であった。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1999年 2月 09日 火曜日 11:45:08)
「雪のピークは峠を越えた」は、御愛敬として、「峠を越えた」の使い方が、どうも変な気がします、気象協会。
すでに、寒気は緩み始めており、明朝には峠を越えるでしょう。
うーむ。緩み始めた時点ではまだ峠を越えていないのか。峠は地点ではなく地域?
畠中敏彦 さんからのコメント
( Date: 1999年 2月 09日 火曜日 17:30:52)
↑ 98/5/27の岡島先生の四文字熟語に関連して。
若・貴が、新奇性からか話題を呼びましたが、千代大海の使者に対することばは、
ごく普通で、むしろ好感を持った人も多かった?ようですね。
ことばもパターン化すると、皆に飽きられるんですかね〜。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1999年 2月 10日 水曜日 23:31:00)
ニュース23で、柳美里氏が、ケイケイシクと言ったようだったので、「かるがるしく」と「けいけいに」を思ったのですが、「けいけいと」の形もあるかな、などと思いながら日本国語大辞典をひくと、「けいけい」と裸で副詞となるのでした。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1999年 2月 12日 金曜日 10:12:11)
私がゆめうつつで聞いていた「おはよう日本」の大野晋氏の話が、紹介されています。
→ じぶん更新日記(長谷川さん)2/9
Yeemar さんからのコメント
( Date: 1999年 2月 12日 金曜日 12:12:00)
毒物混入事件の犯人として自社の社員が逮捕されたことに
ついて「ザイエンス」社長の談話
世間の人々をお騒がせし、不安を与えた(ことは?)
まことに申し訳なく、アイシンよりお詫び申し上げます。
(正午のニュース NHK 99.02.12)
直前まで「国会中継」をビデオでモニターしていたの
ですが、ニュースのときにビデオを止めてしまったために
不正確です。今後定時のニュースにご注目ください。
>>「おはよう日本」の大野晋氏の話
こちらはバッチリ録画しました。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1999年 4月 09日 金曜日 10:53:44)
「おわびして訂正します」というのは、全くの定型句なんですね。自動化しているといいますか。
「画面の表示が間違っていました。おわびして訂正します」と、言っていましたが、訂正しない。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1999年 4月 14日 水曜日 23:12:11)
今日のニュースステーションでも大野晋氏が出演(V)して『日本語練習帳』のことをやっていました。
「おられる」はどうも旗色が悪いですね。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1999年 4月 30日 金曜日 12:25:54)
昨日亡くなった、日本最高齢の石崎伝蔵さんですが、NHKの字幕では字体に目が行きました。
「藏」の字、「蔵」と違う部分が、たしか上の「└」だけで、下の「┌」がありませんでした。またそれに目を取られて見過ごしていたのですが、「傳」は右上に点が有ったような気がします。気のせいかも。
後のニュースで確認しようと思っていたのですが、忘れていました。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 1999年 7月 28日 水曜日 19:13:59)
NHKテレビ99.07.28 17:00のニュースで中年のアナウンサーが
いわゆる「ロス疑惑」の殴打事件、というのを読む際に
「とうだじけん」と発音。
「あれっ、聞き違いかな?」と思っていると、その後も「とう
だじけん」「とうだじけん」と合計3度読んだ。
仰天した次第ですが、アナ氏、横のディレクター(?)に指摘
されたか、やっと「おうだじけん」と読み直した。
「投打事件」であろうか。スポーツ中継を長くやっていたアナ
だったのかしらん。今のニュース原稿はワープロ打ちであるは
ずなので、原稿の字が汚かったというわけではないでしょう。
最近NHKのアナの名に疎くなったため、詳しいことはよく分かり
ません。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1999年 9月 08日 水曜日 13:15:35)
○○容疑者が逮捕された。
事実としてはそうなのでしょうが、ニュースの言葉としてはよいのか。
容疑者であるという報道が既になされていて、ようやく逮捕された、というのであればそれでよい。
しかし、そのニュースを見るまでは、ある事件の容疑者であることは知らない場合、「○○容疑者が逮捕されました」というのは抵抗を感じます。
特に、その事件で始めて名を知る人ならまだしも、「歌手の○○容疑者が逮捕されました」というのは、既知未知乱れて頭は混乱。
これは呼び捨てをしないというニュースの原則が出来てからのことでしょうが、まだこなれていないということでしょうか。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1999年 9月 08日 水曜日 13:20:42)
そういえば、人質を取って立てこもっている場合など犯行が目の前で行われているような場面でも、「犯人」ではなく「容疑者」と呼んでいるようですが、ものすごく用心深いのですね。実は犯人のように見えるが犯人ではないかもしれない。人質に見えるが、そうではないかもしれない、ということなのでしょう。
ニュースは深い……
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1999年 11月 16日 火曜日 23:22:13)
獅子座流星群を、飛行機に乗って、上空から観察する、とNHKニュースで言っていたのですが、これに違和感。
上空から、と言った場合には見下ろすのではないか、と思う次第。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2000年 2月 14日 月曜日 14:12:43)
千葉県野田市桜木神社の行事についてのNHKニュース(2000.02.13 22:50)で
年男や年女の人たちが矢をいって厄払いをしました。と言っていました。
その前の時間のニュースでも同じように「いって」と言ってたので、原稿がそうなっていたのでしょう。私は「いて」(射て)と言います。
『新明解国語辞典』では「五段活用のように使う向きも有る」とのことですが、その実例というわけ。
沢辺治美 さんからのコメント
( Date: 2000年 2月 14日 月曜日 14:32:05)
確か、年末のフジTVのニュースで、「オサツを燃やして…」と言ってました。
もちろん「おふだ」の間違いでしょうけど、いくら漢字が同じとはいっても、
普通は気付くでしょうに。
taijaS さんからのコメント
( Date: 2000年 2月 20日 日曜日 21:22:43)
ちょっと前の話ですが。
刑期を終えた上祐幹部が娑婆へ出た時のコメント「まだ市井のこともよくわかりませんので…(今は発言は差し控えたい云々)」を、若い男性アナウンサーが「しいのこともよくわかりませんので」と読んでいました。
局は覚えていませんが、民放の夕方のニュースでした。
> 呼び捨てをしないというニュースの原則
「上祐幹部」という言い方も、苦肉の策でしょうか。
上祐被告→上祐受刑者→上祐??と来て、適切な表現が見当たらず苦労したのだろうなという印象を受けます。
石ねこ さんからのコメント
( Date: 2000年 2月 21日 月曜日 23:02:39)
「上祐「幹部」」は taijaS さんの御指摘通りだと思います。よく暴力団関係で「**幹部」というのを目にします。他にも「元社長」、「元代表」などなど
一昔前の新聞なら呼び捨てにしていたんでしょうね…。
HP Yeemar さんからのコメント
( Date: 2000年 2月 22日 火曜日 0:23:02)
手許のキリヌキによりますと
テレビ3系列呼び捨てやめということです。日本テレビ、テレビ朝日、テレビ東京をそれぞれキー局とする民放のニュースネットワーク三系列は、ニュース番組などの犯罪報道で、一日から被疑者の呼び方を変更し、逮捕から起訴までは名前のあとに「容疑者」か肩書を、起訴後は「被告」を付け、呼び捨てをやめる。
三局は、「人権をめぐる社会通念の変化への対応」をあげている。NHKは昭和五十九年四月、フジテレビ系は六十年四月、TBS系は先月二十七日から、同様の措置を取っている。(朝日新聞〔香川版〕 1989.12.1)
私が印象的に覚えている記者リポートがあります。いわゆる「ロス疑惑」の被告の共犯者とされた女優のことについて、ある民放テレビの記者は
○○元女優は……と紹介していました。
「女優って呼称だったっけ」と思ったことでした。ロス疑惑のニュースだから1980年代に聞いたのだと思います。フジテレビ系で聴いた、ということになりましょうか。
(「発言者」欄、メールアドレス・ホームページURLが入るかどうか試してみます。妙なことになったらお詫び申し上げます。)
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2000年 2月 22日 火曜日 0:25:39)
>>妙なことになったらお詫び申し上げます。
やはり、目次ページのタイトルをクリックできなくなってしまいました。失礼いたしました。
沢辺治美 さんからのコメント
( Date: 2000年 2月 22日 火曜日 12:18:49)
「元総理」「元○○大臣」なんて、返って解り難いと思うんですけど…。
結局、今、何やってるの?って言いたくなってしまいます。
沢辺治美 さんからのコメント
( Date: 2000年 3月 01日 水曜日 14:15:30)
以前、現地リポートで、「午後5時55分頃」と言うフレーズがなかなか言えず
「ごごご…、ごごご…」と苦しんでいた記者の人が居ました。
笑っちゃ、可哀想だなと思いつつ、大笑いしてしまいました。
しかし、ニュースの常套句って、どうも一般的な感覚とはズレていると思います。
「おらが町」って聞くたびこっちが恥かしくなってしまいます。
後藤斉 さんからのコメント
( Date: 2000年 3月 02日 木曜日 5:46:54)
2月29日のNHKニュースで、不祥事に揺れる新潟県警の新本部長が新任の
挨拶の中で、「ゴエツドーシューニナルコトナク」どんどん諫言してほしい、
と言っていたように聞こえたのですが、聞き違いでしょうか。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2000年 3月 04日 土曜日 0:32:57)
テレクラ火炎瓶事件で、NHK。「火まみれ」。
「火だるま」は使えないのか。
言魔 さんからのコメント
( Date: 2000年 3月 05日 日曜日 20:38:06)
多分、他のテーマのところで書いたことがあるとは思いますが...
なお且つ、ニュースではないのですが...
昨日、なにやら、歴史的なクイズ番組のようなもので、
「目の前に忽然と現れたピラミッド...」とアナウンサーが言っていました。
→ 言葉のよろずや
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2000年 3月 05日 日曜日 23:06:33)
岡島様
テレクラ火炎瓶事件。読売テレビ(日本テレビ系)では、「火だるま」を使っております。
このあと、23時30分からの「今日の出来事」で、「火だるま」と私が読んだナレーションが流れる予定です。
沢辺治美 さんからのコメント
( Date: 2000年 3月 10日 金曜日 12:33:25)
「安全神話の崩壊」とよく言ってるんですけど、「安全神話」という事自体
「安全と思ってるのは、神話みたいな、あり得ない事だ」
という意味に思えるのですが、それが「崩壊」っていうのは、
なんだか逆のような気がしてしょうがないのです。
ただ、大辞林の「神話」を見ると
『神聖な真実として信じられ、日常生活の規範として機能することもある。』
とあったので、そういうことなのかなぁとも思うのですが、
そういう意味で使うことって、他にあるのでしょうか?
どうも、いまひとつピンとこないというか、納得できないのです。
後藤斉 さんからのコメント
( Date: 2000年 3月 11日 土曜日 4:46:54)
恥ずかしいなあ。
→ 「『神話』の比喩的用法について ―コーパス言語学からのアプローチ―」
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2000年 3月 11日 土曜日 6:25:00)
京都の殺人事件の容疑者が書いたメモにあった「てるくはのる」は、
格言辞典*の索引の末尾文字を順に並べたものとのこと。京都府警の
捜索により判明(NHKニュースおはよう日本、00.03.11 6:00)。
*「すぐに役立つ慣用句用例新辞典」あすとろ出版
なるほど、言われてみれば、「てにをは」や動詞の活用語尾に使われ
る文字ばかりで構成されています。言語学が捜査の役に立つ余地があ
った、というのは結果論にすぎないとしても――。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2000年 3月 11日 土曜日 7:17:03)
上記の書名、誤りです。正しくは
「すぐに役立つ名言名句活用新辞典」あすとろ出版
森川知史 さんからのコメント
( Date: 2000年 3月 16日 木曜日 18:51:23)
沢辺治美 さんの「安全神話の崩壊」についてですが、崩壊してみて、「安全と思ってるのは、神話みたいな、あり得ない事だ」ったのだ、と気付く(安全神話の中にいたという事実に気付く)ということではないでしょうか?だから、そのときには気付かなかったにせよ実は「安全神話」の中にどっぷりと浸かっていたわけで、その神話が崩壊した、ということで、矛盾なく理解できないでしょうか?
沢辺治美 さんからのコメント
( Date: 2000年 3月 17日 金曜日 12:19:45)
「信(じていた)話」が崩壊して「神話」になったって感じだと思うのですよ。
だから、「神話」は崩壊後のもので、「崩壊する」ものではないと思うのです。
屁理屈ですかねぇ…。
面独斎 さんからのコメント
( Date: 2000年 3月 20日 月曜日 9:38:09)
「安全神話の崩壊」の「安全神話」を「昭和天皇」に、「崩壊」を「崩御」に置き換えて考えてみましょう。「昭和天皇の崩御」という言い方は可能だと思いますが、理屈を言えば、「昭和」というのは諡号 (贈り名) なので「昭和天皇」という呼び方は崩御後にはじめて可能になるものです。沢辺さんの言い方を真似るならば、「昭和天皇」は崩御後のもので、「崩御する」ものではない、ということになりますが、沢辺さんにとっては「昭和天皇の崩御」もおかしいということになるのでしょうか。
この手の表現は、じつは日本語にはたくさんあって、理屈をこね始めると、それらすべてがおかしいということになってしまいそうです。
普通「お湯を沸かす」とはいいますが、「水を沸かす」とはいいません。しかし、理屈を言えば「水を沸かす」でなければおかしいということになるでしょう。また、「穴を掘る」とも「地面を掘る」とも言えますが、これも「穴」は掘った結果できるものであって……などなど。
沢辺治美 さんからのコメント
( Date: 2000年 3月 22日 水曜日 9:34:04)
えっと、ただ単純に「崩壊」っていうと、「ビルの崩壊」→「瓦礫」っていう図が
思い浮かんで、「瓦礫の崩壊」とは言わないなって思っただけなんです。
あと、「神話」よか「過信」の方がイメージできるなって…。
すみません、ほんとに無知で・・・。(;_;)
後藤斉 さんからのコメント
( Date: 2000年 3月 24日 金曜日 7:50:01)
まさか背中やお尻のことではなかろうと思ったのですが、本文では「バッグ」と
表記しています。印刷物ではどうだったのでしょうか。また、「朝日用字」は?
gooでは
ハンドバック 1886
ハンドバッグ 3443
→ あのモニカ・ルインスキーさん、NYで自作バックの販促
森川知史 さんからのコメント
( Date: 2000年 3月 26日 日曜日 17:51:40)
先日テレビのBS7の「世界のトップニュース」を見ていたら、通訳の女性がある政治家のことばを「ノにくだる覚悟で.....」と訳したのでぎょっとしました。あの通訳は同時通訳ではなく、翻訳原稿を読んでいるようなので、きっと「野(ヤ)に下る」を読み間違えたのだろうが、それにしてもお粗末なことだと思った次第。
沢辺治美 さんからのコメント
( Date: 2000年 3月 30日 木曜日 13:08:48)
ニュースでは、無いのですが、新聞記事の紹介で
「M15(えむじゅうご)」なんて言うから、戦闘機の事かと思ったら
「MI5(エムアイファイブ)」の事でした。
新聞記事は、縦書きなのに、どう読んだらそんなふうに間違えるんでしょう?
面独斎 さんからのコメント
( Date: 2000年 3月 30日 木曜日 17:54:50)
昨夜から今朝にかけて、NHK 総合テレビで有珠山関連の地震のニュースを何度か伝えていましたが、いずれも宮本隆治アナウンサーが担当でした。気になったのは、宮本アナが「一両日中」を常に「いちりょうじつじゅう」と読んでいたことです。これは普通「いちりょうじつちゅう」だと思うのですが、あるいは「…じゅう」を許容する向きもあるのでしょうか。私の感覚では「…ちゅう」でなければ意味が違ってくるのではないかとも思えるのですが……。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2000年 5月 01日 月曜日 9:48:11)
NHKニュースで、「首相」という言葉を耳にしないような気がします。字幕では使われるのですが、音声表現としてはおおむね「総理大臣」あるいは「総理」。これって前からそうでしたっけ。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2000年 5月 01日 月曜日 9:55:09)
ここの上の方で話題になった呼称の件ですが、「無職」は、私の感覚では、人名の上に付けるものでした。つまり、
「逮捕されたのは、、、○○市に住む、、無職、なんのなにがし、何歳」
という感じです。
ところが、現在ニュースでよく聞くのは、
「逮捕されたのは、、、○○市に住む無職、、なんのなにがし、何歳」
が普通ですね。
「○○市に住む会社員、、なんのなにがし、何歳」
なら気にならないのですが、「無職」で「無職の人」を表すのが落ち着かないのです。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2000年 5月 01日 月曜日 15:20:45)
> NHKニュースで、「首相」
:
> 音声表現としてはおおむね「総理大臣」
これは森総理大臣とか、日本の大臣の場合ですね。外国の大臣
の場合は「ブレア首相」とか「シュレーダー首相が書類を裁断
しました」とか言っていると思います。
「外務大臣」も、河野外務大臣など、日本だけですね。外国の
場合は「銭其しん外相」と言っているようです。
どういう意図で区別しているのでしょう。
活字媒体では、音声媒体より「首相」を使うことが多いと思い
ますが、ところが外国の閣僚に「〜大臣」を使うこともあり、
NHKの方針との上にねじれ現象(?)ができています。
「フランスでは、大蔵大臣が国民議会に出席するときには、船
で行きます」
と東京・新宿区にある日仏学院の先生、イブ・ペローさん
(三十九歳)。
(週刊文春 1999.07.15 p.90)
ところで、日本では近く省庁再編が起こり、大蔵大臣は財務
大臣と呼ばれそうな情勢です。サテその場合、「ファビウス
仏蔵相」は「財務相」と言い換えられるのでしょうか。なん
だか外国でも省庁再編があるような感じで妙な具合ではあり
ますまいか。
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2000年 5月 03日 水曜日 20:22:45)
日本テレビ系列の1994年のマニュアルによると、表記では首相や外相は使ってもコメント(読み)では「総理(大臣)」「外務大臣」を使うことになっています。耳で聞いてわかりやすい表現、ということのようですが、これにはただし書きがあって、外国の首相や外相はオーケーということです。
「5か国蔵相会議」なんて場合は「蔵相」もオーケーです。首相も蔵相も書き言葉なので、できるだけ話し言葉に近いものを使おうというあらわれなのかもしれません。
あまり答えになっていませんが。
言魔 さんからのコメント
( Date: 2000年 5月 04日 木曜日 7:35:50)
「バスジャック」という言葉が使われてますが...
「バスがハイジャックされた」という事なんですよね。
米国人に「バスジャック」といっても通じませんよ。
→ 言葉のよろずや
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2000年 5月 04日 木曜日 14:30:00)
「バスジャック」は和製英語でしょうね。
「デイリー・ヨミウリ」(英字新聞)は見出しでも本文でも「hijack」を使っていました。
「ジャック」部分に「乗っ取り」の意味を持たせて「バスジャック」「シージャック」「電波ジャック」などの造語があるようです。普通(?)の日本語なら「乗っ取り」でしょう。
私個人としては「バスをハイジャック」というと、何となく違和感があるのですが、日本テレビの木村優子さんは、昨日(5月3日)「ニュースプラス1」の中で1回だけ(たぶん意図的ではなく)「ハイジャックされたバス」と言っていました。
「国会をハイジャック」という、鳩山さんの発言も、何か月か前にありましたね。
UEJ さんからのコメント
(Date: 2000年 5月 04日 木曜日 22:57:48)
hijackの語源は一説によるとギャングが車を奪う際の脅し文句
「Hi, Jack, leave your car!(≒ようよう、兄ちゃん、車置いてきな!)」
に由来するのだとか。
そういう意味では航空機のハイジャックよりは原義に近い!?
→ ジャックはあなたのそばに
言魔 さんからのコメント
( Date: 2000年 5月 05日 金曜日 8:47:56)
25年前に米国の高校に留学してました...
場所はミズーリという日本ではほとんど知られていない州のしかも、
人口8000人の村で、「西部劇」そのままみたいなところでした。
村の長老との会話でそのハイジャックの語源の話を聞いたのでたまたま
知っていたのですが、UEJさんご指摘の"car"の部分を"coach"に置き換えて
1800年代あたりに使われていた言葉らしいです。
たまたま知っていただけの話なのですが、私は昨今のマスコミ(もしかすると
マスコミなんて昔からそんなものかも知れませんが)というのは余計な
言葉狩りはするくせに、ちゃんとした言葉の検証や選択をしていないので、
どうにも気に入らないことばかりです...
→ 言葉のよろずや
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2000年 5月 05日 金曜日 12:57:00)
言魔さんのようにアメリカに留学したことはありませんが、
UEJさんのいう語源は、目にしたことがありました。(UEJさんのホームページで見ていたのかも)
言魔さんの言う「余計な言葉狩りはするくせに、ちゃんとした言葉の検証や選択をしていない」マスコミの一員としては耳の痛い話ですが・・・。
私は、今年1月29日に民主党の鳩山由紀夫代表が「このままでは国会がハイジャックされたままになる」という発言に疑問を持ち、「ハイジャック」について調べました
すでに日本語(外来語)なのでまず「広辞苑」をひくと、「乗り物、特に飛行機を運行中に乗っ取ること」とあり綴りは「hijack」、「日本語大辞典」によると、「運行中の航空機・船・バスなどを不法に奪取すること」とあり、こちらの綴りは「highjack」となっています。
「現代用語の基礎知識」によると飛行機の乗っ取りの場合は「”skyjack”とも言う」とあります。
一方、アメリカ留学中の後輩に調べてもらった「ランダムハウス辞典」によると「もともとは道で輸送貨物をねらう強盗のことを”Highjacker”と言ったそうです。
さらに「17、18世紀のイギリスで、馬に乗って公道に出没した追いはぎのことを、”Highway man”といっていたそうで、そこから”Highjack”という言葉ができたのではないか。また、”ハイジャック”という言葉が飛行機の乗っ取りに使われるようになったのは1960年代から。」としています。
「ハイジャック」の綴りが「Highjack」なのか「hijack」なのかはわかりません。昨日書いたように、英字新聞(デイリー・ヨミウリ)は「hijack」でしたが。
もともとは乗り物の乗っ取りのことを「ハイジャック」と言ったのは間違いなさそうですが、現代日本においては、「ハイジャック」というと「飛行機の乗っ取りをさす」イメージが強いのもまた事実ではないでしょうか。
そこから「バスジャック」という和製英語が出てきた訳ですが、意味は、良くわかると思います。
ちなみに「ミズーリ州」の「ミズーリ」は、学生時代に所属していた合唱団で歌った「シェナンドウ」という歌の歌詞の最後に出てきて、「ミズーリ」でいいのか、現地風の訛りで「ミズーライ」がいいのか、という話になったので知っています。
言魔@ぼそっ.. さんからのコメント
( Date: 2000年 5月 05日 金曜日 15:14:08)
私の居たのは、ミズーリ州でも南部の方でして...俗に hillbilly(綴りに自信がありません)
と呼ばれる...日本語にすると、差別語かも知れませんが「ズーズー弁」のような英語を喋って
いる地区でした。で、彼らの訛りですと「めずぅれぁ」といった感じの響きでしたねぇ..
ちなみに、私の本名 "Teruhiko Ikari" をもってして...「て〜るはいくぉ あいけぁらぃ」と
読んでおりました...ま、既に四半世紀も前の話ですので...
あ、所詮は、街角の世捨て人を気取っている私ですので、マスコミ批判などはあまり
気になさらないでください>>道浦さま
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2000年 5月 10日 水曜日 10:28:11)
上に消えてしまった、「首相・総理」の件ですが、確かに、Yeemarさんや道浦さんのご指摘のように、「森総理がブレア首相に」会っているようですね。
NHKだけでなく民放も、日本のは「総理」、外国のは「首相」(でもよい)としているとなると、どうも「政府の意向」というのがありそうな気がしますね。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2000年 5月 10日 水曜日 13:24:29)
「総理」について、このような戯文を書いたこともありました。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2000年 8月 05日 土曜日 19:31:55)
やや旧聞に属しますが
◆2000.07.22 NHKニュースおはよう日本「台湾の候文解読に四苦八苦」
(要旨)台湾省文献委員会には、日本の植民地時代の研究資料(総督府やその関連機関の公文書28,000点)が保存されているが、目下、保存してきた公文書の中国語への翻訳を進めている。担当者7人を悩ませるのは候文である。
たとえば――ということで、文書のひとつが字幕に出て、アナウンサーの声で朗読がなされました。その読み方があちこち気になりました。
--
台湾ニ総督府ヲ被置ニ付総督府条例起
〈オカレルニツキ〉
草稟申相成候処右ハ目下御裁可不相
〈フアイナリソーローニツキ〉
成候ニ付他日ノ参考ノ為メ留置候也
〈トドメオキソーローナリヤ〉
明治廿八年五月十六日
内閣総理大臣伯爵伊藤博文
台湾総督子爵樺山資紀殿
--
私は候文には暗いのですが、「オカルルニツキ」「アイナラズソーローニツキ」「トドメオキソーローナリ」がよいのではないかと思います。「フアイナリ」にはちょっと度肝を抜かれたのですが、そのような読み癖でもあるのでしょうか。おそらくNHKのスタッフの力不足にすぎないだろうと思うのですが。
「稟申」は「リンシン」と読んでいました。
大意は「台湾に総督府を(天皇が)置かれるのに伴い、総督府条例を(我々が)起草して(天皇に)奏上したところ、この件について目下(天皇の)御裁可がいただけないので、他日の参考のため留め置いております」というところでしょうか。
面独斎 さんからのコメント
( Date: 2000年 8月 13日 日曜日 15:12:00)
「バット殴打事件」という言い方ですが、つい「バットを殴打した事件」と解釈してしまって、どうも馴染めません。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2000年 11月 09日 木曜日 16:11:09)
米国大統領選挙のニュース。
なぜか見出しが「大統領選でメディアが混乱」。どうして、大統領選がもつれたことではなく、メディアが当確を間違えて出したことの方が重要事になるのでしょう。誰もが一日中ニュースを見ているわけではないのに。
まずは「大統領未定」ということを伝えるべきではないか。
それからNHKのニュース原稿、「一旦」を挿入する場所をもっと前に置いた方が分かりやすいと思いました。
「大統領選で……ブッシュが……当選し、第何代大統領に決まったと、一旦は報じましたが」。
視聴者をこかす気か。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2001年 2月 14日 水曜日 16:19:47)
「架空の取り引きがあったと偽り」というのは、重言のようで、ちょっと違うようで。
「《〈架空の取り引き〉があった》と偽り」……、ということは〈架空の取り引き〉などはなかった……、実は本当の取り引きだったとか。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2001年 2月 14日 水曜日 16:30:47)
思い出しましたが、「架空の取り引きが有ったように見せかけ」でした。脱税のニュースです。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2001年 5月 12日 土曜日 18:42:44)
本日六時のNHKニュース(ラジオ)で、動物帽子男の件で、「どのような心境の中で……」と言っていました。「自分の中で」を思い出したことでした。
→ ひとりごと99/10/9
岡島 昭浩 さんからのコメント
( Date: 2001年 6月 28日 木曜日 17:49:05)
「中で」問題。
木村清人「「組合ことば」への忠告―わかることばへの転換―」『言語生活』144(1963.9)は、今読んでみて、なかなか面白い。組合ことばが一般化したのかな、と思わせるものが見られますが、「熟語としてよく使われるもの」に、「闘争を展開する中で、春闘の中で」(ともに「中で」に傍点)がありました。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2001年 8月 23日 木曜日 21:52:20)
七時のNHKニュースの最後、先日まで「為替と株の動きです」と七五調だったのが、「為替と株の値動きです」と替わりました。
そういえば、夏休みの間に「えんかぶ」とか「どるえん」という、内輪の言い方と思われるものを耳にしたようにも思いますが、これはNHKではなかったか。
岡島 昭浩 さんからのコメント
( Date: 2001年 9月 14日 金曜日 14:06:11)
「新記録に王手」というのは、タイ記録に達した時に言うような気がしますが、「記録に王手」という意味で使っているのでしょうか。
記録は王貞治の55。現在、ローズは54。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2001年 10月 01日 月曜日 0:00:28)
最近、NHKニュースの字幕が気になる。インタビュー時に流れるものである。まるで「時代劇で目についたことば」のように、助詞を省略するのだ。いっそのこと箇条書きにすればよいのだが、談話調を残しつつ助詞を省略するのだ。
そういえば、テロ事件の後、ニュース以外の時間も画面上欄に字幕でニュースが流されていたが、これは妙な分かち書きで変な感じだった。ワシントンの手嶋さんの話し方も、文節で区切って読む読み方で、すっと頭に入ってこない。
岡島 昭浩 さんからのコメント
( Date: 2001年 10月 02日 火曜日 15:11:14)
「古今亭家」という言い方。「古今亭邸」「林家家」なんてのもいうのかな。
相撲の花田家を「藤島家」というような違和感。
民放です。
岡島 昭浩 さんからのコメント
( Date: 2001年 10月 02日 火曜日 15:59:21)
「藤島家」じゃなくて「二子山家」ね。
UEJ さんからのコメント
( Date: 2001年 12月 06日 木曜日 4:33:29)
asahi.comの見出しにて
| 「群馬の市場で牛肉価格10分の1に」
| 狂牛病感染牛が育った群馬県の食肉卸売市場で5日、
| 大衆向け和牛A2(去勢)の平均価格が1キロ当たり126円となった。
| 昨年11月と比べて約10分の1の下落だ。(01:21) 全文 >>
んんっ、去年に比べて1/10安くなっただけ?大したことないではないか。
それとも下落率が去年の1/10?良い事だ。
本文にはちゃんと以下のように書いてありました。
| 昨年11月の同じ等級の平均は1189円で、約10分の1に下落。
岡島 昭浩 さんからのコメント
( Date: 2001年 12月 06日 木曜日 11:49:22)
先週ぐらいのことでしたか、佐藤一斎を国学者と紹介したNHKニュースにはびっくり。知らないのは別にいいのですが、調べないのがびっくりということ。
まあ、当の小泉首相も、三百年以上前の人、って言ってたからよいのですが。
安岡正篤『重職心得箇条を読む』って本があるんですね。
→ 佐藤一斎
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2001年 12月 07日 金曜日 23:12:30)
◆内親王誕生のさい、街角で目についたことば:
「皇孫様の御誕生をお喜び申し上げます」
同じく「内親王様の……」
同じく「新宮様の……」
なんとなく違和感あり。これらはどれもOKなのでしょうか。
◆「愛子」内親王と命名されて:
そば屋で読んだ「読売新聞」夕刊では「愛子さま」という呼び方。今、「Yomiuri On-Line」で記事を確認してみると、
雅子さまと愛子さまは8日退院される予定。とあります。
なるほど、秋篠宮の姉妹は「眞子さま」「佳子さま」だから、こうくれば当然「愛子さま」だ。しかし、天皇家のご長女「紀宮さま」との整合性は? 「清子さま・愛子さま」とするか、「紀宮さま・敬宮さま」とするかのいずれかであるべきでは。
「朝日新聞」夕刊は、命名の儀がおわってなお、用心深く「お子さま」。
◆「愛子」と名を音読みするのは伝統に反する? これまで「清(さや)子」「眞(ま)子」ときて、「佳(カ)子」で音読みの名になった。「愛子」ならば、「なるこ」と読ませる方法もあった。たとえば、大正天皇の母は「柳原愛(なる)子」。
「お子さまの名前と称号は、常用漢字、人名用漢字の範囲内で、歴代の天皇や天皇に近い皇族と重複しないよう」にする(「朝日新聞」夕刊 2001.12.07 p.19)。柳原愛子はいいのか?――いいのです。皇族ではなく、典侍だったから。
岡島 昭浩 さんからのコメント
( Date: 2002年 1月 21日 月曜日 16:08:05)
「立てこもり」という言い方、以前は「籠城」と言っていたのではなかったか。「立てこもる」という形は以前からあったが、「立てこもり」が、以前より使われる回数が増えた気がする。
UEJ さんからのコメント
( Date: 2002年 04月 28日 日曜日 02:07:20)
警察官の発砲によって容疑者が死亡するケースを指す「死亡事案」。
「死亡事件」「死亡事故」とは呼びたくないのでしょうが、
ちょっと違和感を感じてしまいました。
→ 警官の拳銃使用緩和5カ月、増える威嚇射撃
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2002年 06月 04日 火曜日 22:47:14)
福田官房長官の核容認発言によって、ニュースに出てくる「政府首脳」というのは官房長官のことであると、メディアが認めました。仮に「政府首脳」と「官房長官」がイコールの関係にあるとすると、もはや、この朧化表現は用をなさなくなるのではないかと心配になります。
猪瀬直樹氏によれば
「政府首脳」の場合は首相、「自民党首脳」の場合は幹事長、と約束事があって正体が割れているのに、あたかも取材源の秘匿を装う、それが新聞の「客観報道」というやつの正体である。らしいのですが、すると、これまでは「政府首脳」は首相のこともあり、官房長官のこともあったということでしょうか。(週刊文春 2001.03.29 p.76)
そうであるとしても、新聞がいったん「政府首脳」とはすなわち官房長官であると言明したからには、やはり以後「政府首脳」と表現した場合は、一般には100%官房長官のことと理解されるわけで、やはりこの表現は存在理由を失うのではないでしょうか。
「自民党首脳」は、幹事長に限るのでしょうか。それとも、総務会長、政調会長のこともあるのでしょうか。総裁はどうなのでしょう。
# 先ほど間違えて旧サーバに書き込んでしまいました。このスレッド、最近の書き込みに新旧で齟齬があるようですね。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2002年 06月 08日 土曜日 23:23:44)
>最近の書き込みに新旧で齟齬があるようですね。
旧にあって新にない、という状況はさけようと思っているのですが、転記もれもあろうかと思います。
旧の全スレッドに、新のURLを書こうと思ったのですが、ここのtkcityはcgiへの直リンクを許していないのです。これも再移転を考えている理由の一つです。
岡島 昭浩 さんからのコメント
( Date: 2002年 06月 20日 木曜日 17:06:46)
しまった。言魔さんの書き込みを消してしまいました。申し訳ありません。
家に戻ればキャッシュが残っているでしょうか。
岡島 昭浩 さんからのコメント
( Date: 2002年 06月 20日 木曜日 17:07:28)
しまった。言魔さんの書き込みを消してしまいました。申し訳ありません。
家に戻ればキャッシュが残っているでしょうか。
烏捉斎 さんからのコメント
( Date: 2002年 06月 21日 金曜日 17:17:10)
しくしくしくしくしくしく・・・・・・・
岡島先生に嫌われているらしい・・・・
たいした話題ではないとは思いますが、このところ、まわりの連中がにわかサッカーファンになって煩いというのが今回の書き込みのメインテーマだったりします。で、そのW杯の実況中継(特にラジオ)が気になりまして...
1.しんたいのうりょく
これは「体力」でカタがつきそうな意味をわざわざ「身体能力」と表現しているのが気に入らないところです。ひどいのになると、「両チームの選手の体力的身体能力の差が歴然と...」(性格には覚えていませんが、ベルギー戦前日のどこかのニュース番組だったような)
2.時間帯
「もっと攻撃を仕掛けなくてはならない時間帯です。」>>まだ許せる。
「残り数分といった時間帯です。」>>クドい。
「残り時間を気にしなくてはならない時間帯です。」>>あたりまえでしょっ!!
「この時間帯、動きが少なくなっております。」>>どういう意味なんだろう???
などといった書き込みをしたんじゃないかと・・・・
→ 言葉のよろずや
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2002年 06月 22日 土曜日 00:02:00)
ごめんなさい。書き込みを加える際に、古いファイルを使ってしまったようです。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2002年 06月 25日 火曜日 23:23:58)
サッカーといえば、「運動量」ということばもよく耳にしますね。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2002年 08月 05日 月曜日 12:33:22)
以前(2002.01.20)、NHKスペシャル「アジア古都物語」で、中国・北京の「闘コオロギ」の様子を紹介していました。コオロギ同士をケンカさせるものです。しかし「闘コオロギ」なんて言い方があるものか、「闘イヌ」とか「闘ニワトリ」とは言わないじゃないか、と思っていました。
さて、2002.08.05 NHK「こんにちはいっと6けん」によれば、埼玉県立こども動物自然公園(東松山市)で昨日、「コオロギ相撲」の催しが行われた由。
コオロギ相撲は、本家の中国では「闘蟋」と言うとのこと。なるほど。それを「闘コオロギ」でなく「コオロギ相撲」としたのはまことに適切な日本語訳だと思いました。
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2002年 08月 05日 月曜日 20:47:51)
京都の神社では「烏相撲」というのがありますよ。烏そのものではなく、烏の格好をした宮司さんたちがやるのですが。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2002年 08月 26日 月曜日 08:19:47)
2002.08.26「NHKニュースおはよう日本」で、「アルカイダの残存勢力によるテロの疑い」というフレーズを、住田功一・高橋美鈴アナウンサーは「ざんそん」と澄んで読み、末田正雄アナウンサーは「ざんぞん」と濁って読んでいました。個性の微細な違いがあらわれています。
『NHKことばのハンドブック』(日本放送出版協会)によれば、
(1)〜ソン (2)〜ゾン…依存 共存 現存 残存 併存
ソン………………………存続 存廃 存立 存亡 既存
ゾン………………………存念 存命 依存 生存
文化庁『言葉に関する問答集』(大蔵省印刷局)では
p.338に「「依存」は「イソン」か「イゾン」か」
p.403に「「共存」は「キョウソン」か「キョウゾン」か」
という項目があり、「存」の清濁について比較的詳しく述べられています。国語辞典を調べた結果について、
・「既存」は「―ソン」だけを見出しとするものがほとんど
・「依存・共存・現存・残存・併存」は「―ソン」を見出しとし、「―ゾン」も掲げるものがほとんど
・「依存」については「―ゾン」を見出しとし、「―ソン」も掲げるものが若干ある
ということが表にまとめられています。『NHKことばの――』はこの記述に基づいたものかもしれません。
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2002年 08月 26日 月曜日 14:16:42)
「残存」、社内で25人に聞きましたが全員「ざんぞん」と濁りました。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2002年 08月 26日 月曜日 19:25:16)
現場の方々の貴重なご証言ですね。全員アナウンサーの方でしょうか?
NHKではどちらが主流なのか、ニュース第1報からウォッチしていればおもしろかったと思います。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2002年 08月 26日 月曜日 19:26:31)
現場の方々の貴重なご証言ですね。全員アナウンサーの方でしょうか?
NHKではどちらが主流なのか、ニュース第1報からウォッチしていればおもしろかったと思います。
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2002年 08月 26日 月曜日 20:16:56)
全員「現場」ですが、「全員アナウンサー」ではありません。このうちアナウンサーは5人です。また、アナウンス部全員にもチェックしてみます。といっても、うちのアナウンサーは17人しかいませんが。
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2002年 08月 30日 金曜日 07:59:47)
「残存」について、知り合いのアナウンサー・元アナウンサーに聞いてみました。
テレビ朝日(50代)・・・濁る
TBS(50代)・・・濁らないのを知ったのは会社に入ってから。気を抜くと濁ってしまう。
テレビ東京・・・ハンドブックで濁らないとしているので、アナウンス部全員、濁らない。
関西テレビ(30代)・・・FNNのハンドブックには「濁らない」と書いてあるが、ずっと「濁る」と思っていた。
日本海テレビ(NTV系列)・・・濁る=5人、濁らない=1人
読売テレビ・・・濁る=5人、濁らない=1人(60代OB)
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2002年 08月 30日 金曜日 09:37:00)
「依存」も「残存」も、わたしは濁るところを、NHKのアナウンサーたちは清んでいうので、公刊されているハンドブックでは両方ともよいように書いてあるけれども、内部ではきっと清音でよむようにしているのだろうと思っていました。
民放のハンドブックでもそうなのですね。
「河川敷」も、私は「かせんじき」ですが、NHKではほぼ常に「かせんしき」のようですね。
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2002年 08月 30日 金曜日 09:43:48)
「依存」は私も含め、読売テレビでは「いそん」と澄んで読むようにしつけられました。関西テレビの方は「ハンドブックにはそう書いてあるが、現場のディレクターなどが『いそん、なんておかしい」と言うし、周りでもみんな濁っているので、濁って読む」んだそうです。
「河川敷」も会社に入るまでは濁っていましたが、「アナウンサーとして」濁らないように教わりましたが、でも、一年先輩のアナウンサー(福岡出身)は、「濁らないのはおかしい!」といつも不満そうに言っていました。
POP3 さんからのコメント
( Date: 2002年 08月 30日 金曜日 16:18:04)
興味本位の質問ですが,「遺存」や「異存」はどうなのでしょう.
私は,「依存→いぞん」,「遺存→いそん」,「異存→いぞん」と読むような気がしますが.
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2002年 08月 30日 金曜日 17:23:30)
読売テレビでは「依存→いそん」「異存→いぞん」
と読むようにしています。「遺存」は、アナウンサー生活19年で1階も使った覚えがありません。
一般的には「依存→いぞん」と読むようになっていることには「異存」ありません。
POP3 さんからのコメント
( Date: 2002年 08月 30日 金曜日 21:12:07)
道浦さん:有難うございました.「遺存」は,私も見かけたことがあるだけで
使ったことはありません.それから,上で「私は,・・・と読むような気がしますが」と書いたのは自分がそう読んでいると思っていると言うことで,それが正しいと言うつもりではなかったのです.私自身は「○存」とか「存○」の「存」の読み方は前後の言葉やそのときの気分で一定していませんが,放送の世界ではそうもいかないのでしょうね.何か基準があるのでしょうか.
話は変わりますが,今日の朝日新聞に,将棋の王位戦第五局で谷川九段が勝って
「無冠返上」と書いてあったのはちょいと変な感じがしました.
無冠と言う本人にとって不本意な立場・状況,呼ばれ方を「返上」したと言う意味合なんでしょうが.
「無冠返上」を変と思う私が変なんでしょうか.
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2002年 08月 31日 土曜日 16:43:22)
「無冠返上」、気づきませんでした。8月30日朝刊各紙をチェックしました。
朝日、読売、産経で使っていました。日経は使っていません。毎日は記事が見当たりませんでした。(大阪版)
やっぱりよく考えるとおかしいですが、あえて言うならば、
「無冠(の汚名を)返上」の省略形
でしょうか。また、「冠」が「無」ということで、「無」も数のうちと考えれば「無冠返上」もありうるかと。理屈ですが。冠があるのが当然、という人にしか使えない表現だと思います。さすが、谷川王位。
今度また、各紙の校閲担当の方などに聞いておきます。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2002年 09月 22日 日曜日 22:07:07)
→ ことばの話797「残存」
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2002年 09月 24日 火曜日 19:34:56)
2002.09.24 NHK「ニュース7」で:
他人の名誉・プライバシーを傷つけたとされる某作家のデビュー小説「石に泳ぐ魚」の出版差し止め問題で、最高裁は作家側の上告を棄却する判決。
作家は記者会見でコメントを読み上げました。ぼんやり聞いていたところ、……判決は表現の自由を著しく損なうものと言わざるを得ず、「慚愧にたえません」と言っていました。
「慚愧」は「自分の言動を反省して恥ずかしく思うこと」。すると、作家は神妙に反省しているようです。それにしては、表情は憤然としていましたが。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2002年 09月 24日 火曜日 23:23:37)
「ニュース10」により正確なところを書き写しておきます。
「今回の判決は作家個人の問題を超え、日本における文芸作品の可能性はもとより、表現の自由を著しく制限するものと言わざるを得ず、慚愧にたえません」
畠中敏彦 さんからのコメント
( Date: 2002年 09月 25日 水曜日 06:31:05)
別に目新しくはないのですが、表現の変化について、少し気になっていたので。
(あるいは、どこかで取り上げられているかもしれませんが)
【消防】・・・以前は、「消防署の調べでは」でしたが、現在は、「消防の..」と言います。私の推測ですが「警察の調べでは」(以前からこの表現)と整合性をとるためでしょうか?。
【不審火】・・・以前(ずっと)は「ふしんか」と放送されていましたが、現在は「ふしんび」になっています。なぜ変わったのでしょう?
【買春】・・・「かいしゅん」。以前は聞かれなかった?ことばですが、音読みにすると、売春(ばいしゅん)と区別をつけにくいことから、訓+音の苦心の作?。売春を「うりしゅん」としないのは、すでに一般化したことばをあえて変える必要なし ということか。
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2002年 09月 25日 水曜日 09:26:36)
畠中さん、「消防」は「消防本部」だったり、「○○市消防」だったりするのでその略称・総称として「消防」としているのだと思います。「消防署」はなんかその担当の「一支所」のような感じがするので避けられたのではないでしょうか?
「不審火」は、アナウンサーになってこのかた、19年ほど「ふしんび」で読んでいます。「ふしんか」というのは、「以前」というのはそれより以前の話でしょうか?私は耳にしたことがありません。
「買春」(カイシュン)数年前に東京都が条例で定めてから、世間(マスコミ)でも定着したようです。それ以前には、市民グループが、そう呼ぶ運動(買春を追放する運動)をしていました。「回春」のために「買春」したりするケースは紛らわしい上に、湯桶読みが気持ち悪い、という居心地の悪さは、いまだにあります。
Yeemarさん、「慙愧にたえない」は、そういう意味だったんですか。
うちのニュースでもその発言を字幕スーパーでフォローしながら出していましたが、「発言の内容がおかしい」(意味が逆だ)という指摘はありませんでした。私も知りませんでした・・・自ら使ったことが無いので・・・。きっと柳美里さんも使ったことがなかったのでしょう。芥川賞作家なのに・・・・。相当恥ずかしいですね。記者か愛犬の場でそんな言葉を使ってしまったことは、きっと「慙愧に耐えない」ので「穴があったら入りたい」気持ちではないでしょうか?
彼女が言いたかったことは、きっと「慙愧に耐えない」とよく似た言いまわしで逆の意味(裁判所の判断が納得できない無念だ)のものが、きっとあったのでしょうね。なんだろう?
彼女は「悔しくてしょうがない」と言いたかったのに「悔やんでも悔やみきれない」と言ってしまったようなものかな。
ホント言葉は難しい・・・。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2002年 09月 25日 水曜日 17:10:23)
「慚愧」は、「残念でなりません」の「ザン」が頭にあったのではないでしょうか。音の類似からの誤用は、よくありますね。ふつうに「残念でなりません」と言えばよかったと思います。どうしても「たえません」が使いたければ
遺憾にたえません 寒心にたえません
聞くにたえません 不審にたえません
憤慨にたえません 憤懣にたえません
憂慮にたえません
といったところでしょうか。
畠中敏彦 さんからのコメント
( Date: 2002年 09月 25日 水曜日 22:18:57)
道浦さん、レスありがとうございます。
>「消防署」はなんかその担当の「一支所」のような感じがするので避けられたのではないでしょうか?
まさにそのとおりだと思います。以前は「消防では...」と「消防署では」が併存しておらず「消防では...」を聴くことはありませんでした。
つまり、「署」が付いても特定の一支所を指さない意味で使われていたのではないでしょうか。
>「不審火」は、アナウンサーになってこのかた、19年ほど「ふしんび」で読んでいます。「ふしんか」というのは、「以前」というのはそれより以前の話でしょうか?
そうだと思います。「ふしんび」と放送されるようになったのは、私の記憶では、昭和3,40年代?(古い!)だったと思います。ちなみにGooでは訳に「ふしんか」とありました。また、変わった理由は分かりません。
>「買春」(カイシュン)数年前に東京都が条例で定めてから、世間(マスコミ)でも定着したようです。
なるほど。発信元が東京都条例だったとは、知りませんでした。
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2002年 09月 27日 金曜日 09:54:03)
Yeemarさん、「慙愧に耐えません」は昨日(9月26日)の毎日新聞朝刊の1面下のコラム(朝日だと「天声人語」の位置に載っている、横長のコラム)にも、ちょこっと載っていました。
「慚愧は『恥じ入ること』。柳さんはむろん判決に付いて、こういっているのだろう。だが、それだけか。(中略)柳さんはモデルにされた女性にとっての生涯の重さをはかり損なったのではないか。」(了)
別に「慙愧」の使い方を間違ったとか、そういう感じでは触れていませんが。
なお、私のパソコンのワープロでは「慚愧」の「ざん」の字が、普通の変換では「慙」しか出ません。一字一字、漢字辞書で出す手間を惜しんでしまって、「慙愧」で書いています。手抜きですみません。。。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2002年 10月 26日 土曜日 19:22:04)
「横田めぐみさんの親」と「横田めぐみさんの子」を、まとめて「横田めぐみさんの親子」と呼ぶわけには行かない。
(考察ナシ)
と、すのものさんのいろいろのように書いては見ましたが、ある男性の姉と妹を「だれそれさんの姉妹」とよべるのか、など考察してみたくもあり。
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2002年 10月 29日 火曜日 21:16:46)
「Aさん親子」と言う場合の「親子」は、ふつう、Aさんを親(あるいは子)とする親と子、つまりAさんとその子供(あるいはAさんとその親)を指します。これを「Aさんの親子」としてもやはり「親子」にはAさんが含まれます。
だから「Aさんの親」と「Aさんの子」を一度に言う時には「Aさんの親と子」と分けなければなりません。基準は、あくまで「Aさん」です。
「Aさん親子」は「Aさん」という名前の「親子」なのであって、「横田めぐみさんの親」と「横田めぐみさんの子」を一度に言う場合は、そこに基準である「横田めぐみさん」が存在しないのであれば、基準を「横田めぐみさんの親」にして「横田めぐみさんの親とその孫」にするか、基準を「横田めぐみさんの子」にして「横田めぐみさんの子とその祖父母」にするか、軸を決めなくてはなりますまい。軸が動いてはいけません。だれの親か、だれの子か、という基準の軸です。
あー、面倒な説明になってしまいました。すみません。
「横田めぐみさん親子」と続けて言う場合は「親子」に「横田めぐみさん」
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2002年 10月 29日 火曜日 21:59:29)
考察ナシといいながら何ですが、「軸」というよりも「方向」ではないでしょうか。
「親子」の意味は「親と子」ではなく「親と子の関係」であるとも考えられますが、「誰それさん親子」とは言えても「誰それさんの親子」とは(私には)いいにくい。「誰それさんの親子関係」は言えるのに。「誰それさんところの親子」なら言える。
トートロジーめきますが、〈親と子の関係にある人たち〉を「親子」という、とでもすることになりますか。
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2002年 10月 30日 水曜日 01:11:08)
すみません、二つ上の発言、最後の一行は、カットしてください。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2002年 11月 24日 日曜日 21:27:10)
上の桜木神社のニュース、
>年男や年女の人たちが矢をいって厄払いをしました。
の「いって」については、1957年の「言語生活」に報告されています。
「ウイリアム・テル氏の放った矢が、見ン事頭の上のリンゴを射ぬいたとき、おどろいたのは、見物人ばかりではありません。射った{3字傍点}ご本人、テル氏もびっくりぎょうてん。(下略)」(原文ゴチック)これも広告から。「射る」は文法書では上一段となっていて、五段活用の例はなかなか見当らない。このポマード業者は、はからずも貴重な一例を国語学界に提供したわけ。(「言語生活」1957.07掲載=佐竹秀雄編『言語生活の目』筑摩書房 1989.07.20 p.104)「矢をいろうとしております」という時代劇のせりふについては、こちらで岡島さんが報告されています。
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2002年 11月 25日 月曜日 19:41:25)
「射る」と「炒る」が「いる(HL)」なので、「炒って」(類推)→「射って」になったのではないでしょうか?同音異義語の介在と。
後藤斉 さんからのコメント
( Date: 2002年 12月 02日 月曜日 10:58:29)
『CD-ROM版 新潮文庫の絶版100冊』所収の林不忘『丹下左膳』には
「祐経から放されたスパイの一人が、十郎を射殺そうと射った矢が、この石に当ったという。」があります。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2003年 03月 03日 月曜日 21:12:44)
テレビで目に着いたことばですが、2003.03.04 NHK「プロジェクトX
海底3000メートルの大捜索」のナレーションで、潜水艇「しんかい」「かいこう」を頭高で発音していました。これは以前の再放送ですね。道浦さんがご文章で指摘されたのと同じものと思います。
「梅」「竹」が女子の名に使われると頭高になりますが、こういった和語に限らず、2字漢語で「(坪内)逍遙」「(徳田)秋声」なども、普通名詞ならば平板であるところが、号に使われれば頭高になるので、「しんかい」「かいこう」もそれと同じなのでしょう。「(松尾)芭蕉」はどうなのでしょうか。このあたりのこと、あまりよく存じません。
頭高アクセントは、それが名前であることを表すということと同時に、普通名詞とはアクセントを変えることによって、もとの意味が前面に出ることを防ぐねらいがあるのかと思います。「りそな銀行」などと、意味不明の名前が続々生まれていますが、日本語の固有名詞は、意味がすぐわかってはまずい事情があるのでしょう。テレビ受像器の商品名に〈すぐには意味がわからない「“ベガ”シアター」「エアロシルエット・プラズマ」「Wooo」〉(「クローズアップ現代」)などが用いられるのも、外来語崇拝というよりは、意味不明性が求められると言う日本語の固有名詞の性格によるのでしょう。
思いつくままに。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2003年 03月 03日 月曜日 21:15:03)
道浦さんのご文章というのはこちらです。
→ ことばの話949「はやて」
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2003年 09月 23日 火曜日 19:26:29)
2003.09.15に琵琶湖で転覆したヨットから投げ出され、後にさいわいに救助された「日び」さん家族の「び」の字は、明朝体らしからぬ字体の、変わった字でした。「美」に似ているような気もしました。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2003年 10月 15日 水曜日 23:13:04)
「日び」さんの「び」の字は、「朝日新聞」夕刊 2003.09.16 p.1で確認したところ、「立」の下に「サ」を書く形です(下記の〓の位置)。
さらに同7時半ごろ、大阪府東大阪市の会社員日〓{ひび}**さん(42)の長男で小学4年の**君(9)が救助された。朝日新聞では「サ」の部分も漢字ふうにウロコの付いた書体ですが、たしか「読売新聞」ではカタカナの「サ」そのままの書体(漢字ふうでない)であったと思います。
ワープロの第3水準(S-JIS ED76)にある字であろうと思います。ただしこちらは、「立」の下に「廾」を書きます。「芝野耕司編『増補改訂 JIS漢字字典』(日本規格協会)によれば「フウ・のぼる」というよみがあり、「日び」という姓にも使われているとのこと。
新聞記事で典拠とした「び」の字はこれと異なるのかどうか気になりますが、これ以上はプライバシーに関することなので、分からないというしかなさそうです。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2003年 11月 11日 火曜日 10:12:03)
大阪8区の候補者、「いつき」氏、選挙速報で「斉宮」であることを知りました。これはテレビでも新聞でもそうでした。
「斎宮」ではなく「斉宮」であるのが目を引くところです。
そういえば、〈もともと「齋藤」だったが「斉藤」にした〉という人がいました。戸籍上での話です。「齋斎」と「斎斉」は別字で、戸籍運用上もそのようになっていたはずですが、その市役所ではすんなり行ったということでした。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2003年 12月 15日 月曜日 22:08:12)
旧聞に属しますが、足利銀行の一時国有化が決定され、実行されたときのNHKニュースでは「足利銀行が一時国有化されました」というようなアナウンスをしていました。これはおかしい。これでは、「一時は国有化されたが、もう国有化は終わった」というふうに聞こえてしまう。
「一時国有化が決定」とか「一時国有化されることになった」はよいのですが、「一時国有化されました」では、誤解を招きます。
そのNHKニュースを記録しておらず、ウェブ版もつかまえそこねました。今、毎日新聞のウェブ版をリンクしておきます。そこでは
足利銀行が1日、一時国有化され、特別危機管理銀行になった。と記事が始まっています。
送り手は「足利銀行が〈一時国有化〉され」という解釈を求めていますが、聞き手は「足利銀行が一時〈国有化され〉」と受け取り得るのです。
では、誤解なく簡潔に言うには? 「足利銀行の一時国有化が実行されました」ならば如何。
→ 足利銀行・一時国有化 新経営陣、人選難航か
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2004年 03月 04日 木曜日 01:02:16)
NHKでは、アメリカ合衆国の州の名前のあとに「〜〜州」と付けるのをやめたのでしょうか。
たしか、以前は「カリフォルニア州」「マサチューセッツ州」「ニューヨーク州」と言っていたと思うのですが。
あるいは「州」を言わないのは、大統領選挙関連の話題の時だけのことでしょうか。
hiroy さんからのコメント
( Date: 2004年 03月 04日 木曜日 07:02:56)
NHKのサイトに掲載されたニュース(テキスト)では、
「民主党の候補者選びの行方を決める「スーパーチューズデー」は、2日、全米で人口が最も全米で人口が最も多いカリフォルニアやニューヨークなど、あわせて10の州で一斉に投票が行われました。」
と言う出だしで始まり、以後は「州」無しになっています(但しケリー氏の経歴を説明する箇所のみ「マサチューセッツ州」となっていますが)。
州の名前が多く出てくるので、最初に「10州」と断わった上で、敢えて「州」を省略しているようですね。今まであまり気にしていませんでした。
ちなみに米国内の報道では"State of..."と正式名称で呼ぶことはありません。
談ですが、現在私の住んでいるペンシルヴァニア州と、ケンタッキー州、マサチューセッツ州、そしてヴァージニア州の計4州は、正式名称が他の多くの州のように"State of..."ではなく、"Commonwealth of..."であるのは興味深いです。
→ NHK:ケリー候補 指名獲得確実に