1998年08月14日

ことこと笑う(堀江俊也)


はじめまして。いつも愛読しております。質問をお許しください。商業高校で国語教師をしておりますが、最近授業で扱った川端康成の小説「伊豆の踊子」の中にある「ことこと笑う」がよくわかりません。
  「若桐のように足のよく伸びた白い裸身を眺めて、私は心に清水を感じ、ほうっと深い息を吐いてから、ことこと笑った。子供なんだ。私達を見つけた喜びで真裸のまま日の光の中に飛び出し、爪先きで背一ぱいに伸び上がる程に子供なんだ。私は朗らかな喜びでことことと笑い続けた。」
辞書などでも、「ことこと」と「笑う」が結びつく例はないようです。主人公「私」が踊子に対して抱いていた俗情を拭いさる場面ですので嫌な笑いではないのでしょうが、ピンとこないのです。御意見をお聞かせください。



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1998年 8月 14日 金曜日 18:49:23)


 既成の笑い声のオノマトペに縛られないような使い方をしたかったのでしょうか。

 「かたかた」でもなく、「くつくつ」でもなく、もちろん「けたけた」ではなく、という感じでしょうか。
 母音としては、「ははは」「ひひひ」「ふふふ」「へへへ」ではなく、「ほほほ」のような母音で、ということで。

 「かたかた」笑う、も辞書に載ってませんね。「くつくつ」は載ってます。私の語感としては「くすくす」とちょっと違う感じがしますが……
 



堀江俊也 さんからのコメント

( Date: 1998年 8月 18日 火曜日 22:19:58)


RESありがとうございます。私は生徒に対しては苦し紛れに「ころころ笑う」の男性形? を想像せよと言いました。感覚的なものであるので、突っ込んではいけないと言って逃げております。



Yeemar さんからのコメント

( Date: 1998年 8月 19日 水曜日 9:41:16)


宮沢賢治の「やまなし」にはたしか「かぷかぷ笑う」とかいうのが
出てきますね。賢治にかかると、辞書ではわからない賢治製オノマトペの
連続ですが、しかし川端康成でもそういう造語をしているのは面白く
思いました。



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1998年 8月 20日 木曜日 16:50:07)


>「ころころ笑う」の男性形
なるほど。
たしかに、「ころころ」は若さを感じさせる女性の笑い方という感じですね。


posted by 岡島昭浩 at 16:06| Comment(1) | TrackBack(0) | ■初代「ことば会議室」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Posted by 岡島昭浩 at 2008年04月20日 14:15
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。