1998年09月02日

ゲーム草枕(Yeemar)



 山路を登りながら、かう考へた。
 智に働けば角が立つ。朱に交れば赤くなる。塵も積れば山となる。
犬も歩けば棒に当る。豚もおだてれば木に登る。風が吹けば桶屋が
儲かる。隣に蔵が建てば腹が立つ。無理が通れば道理引込む。来年
の事を言へば鬼が笑ふ。あなたと呼べばあなたと答へる。ああいへ
ばかういふ。押せば命の泉湧く。黙つて座ればぴたりと当る。いつ
そ殺せば化けて出る。……



ののまる さんからのコメント

( Date: 1998年 9月 06日 日曜日 4:22:21)


兎角このゲームはやりにくい(失礼!)。

個人的にはこういうのは大好きなんですが。



私家語 さんからのコメント

( Date: 1998年 9月 06日 日曜日 7:18:12)


ところ変われば品変わる。喉もと過ぎれば熱さ忘れる。
待てば海路の日和あり。夏がくれば思い出す。



Yeemar さんからのコメント

( Date: 1998年 9月 12日 土曜日 22:48:10)


……
湯島通れば思い出す。(婦系図の歌)
窓を開ければ港が見える。(別れのブルース)
……



Yeemar さんからのコメント

( Date: 2001年 3月 07日 水曜日 14:36:08)


唄をうたえば靴が鳴る(清水かつら作詞「くつが鳴る」)

この歌、メロディの高低が東京アクセントに合っていず、歌っているとなんやしらん関西っぽい雰囲気がただようて来るんですが、作曲者の弘田龍太郎は高知県の出身の由で、納得。ほかにも「雀の学校」「叱られて」などを作曲していますが、いずれも高知方言のアクセントを反映しているのでしょう。



石ねこ さんからのコメント

( Date: 2001年 3月 07日 水曜日 21:17:31)


裏の畑でポチが鳴く(花咲じいさん)

私の卒業した高校の校歌は、このうちの旋律とよく似ていたのでよく「過ぎし時代にポチがなく〜」などと2つの歌を合体させて歌っていたものでしたが、作曲者が同じということが判明して、さもありなむとぞ思ひける。



Yeemar さんからのコメント

( Date: 2001年 3月 08日 木曜日 1:17:16)


石ねこさん、ご参加ありがとうございます。

ちょっと趣旨不明の企画で申し訳なかったのですが、私の意図としては「〜ば、〜(動詞終止形)」の形を取る成句・歌の文句などを集めたいと思って始めました(何かの役に立つわけではありません)。ですので、前半が「〜ば」になるものを挙げていただければと存じます。

校歌といえば、私の通った中学校は、生徒数増のためにその年に新設された市立中学でしたが、しばらくたって出来上がってきた校歌の中に、「ここに格致のまなびやは、豊かな希望のすむところ」(記憶による)と、耳慣れぬ「格致」なることばが入っていました。広辞苑を見ても載っていず、大きな漢和辞典を見て初めて出てくるという大層なことばでした。今考えても、歌詞の他の部分といちじるしく調和を失しています。田舎のコンクリート造りの校舎には似合っていませんでした。



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 2001年 3月 08日 木曜日 17:57:13)


 あなたを待てば雨が降る(有楽町で逢いましょう)

は、まだでしたね。そごうの歌ですね。「今日のシネマはロードショー」という歌詞は、「今日は帝劇、明日は三井」に対抗するものであると思っています。



後藤斉 さんからのコメント

( Date: 2001年 3月 08日 木曜日 23:31:58)


>「今日は帝劇、明日は三井」

「明日は三越」ですよね。三井では普通の人の娯楽になりません。

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岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 2001年 3月 09日 金曜日 0:26:50)


 私の東京音痴が出てしまいました。
 リズムから言えば3拍語が収まりがいいので、私の頭の中で入れ替わってしまったようです。

 ところで最上段の「豚もおだてれば」ですが、私は「バカもおだてりゃ」だと思っていました。これが「豚」で定着したのには、テレビのアニメの影響があるのだと、金田一春彦氏が講演で言っていた、と6年ほど前に学生が言ってました。その学生によれば「−−マン」というアニメだということです。



Yeemar さんからのコメント

( Date: 2001年 3月 09日 金曜日 1:22:01)


・「豚もおだてりゃ」について

私の「豚もおだてれば」は、勝手に「〜ば」形に直していてそもそも良くなかったと思います。「――マン」は、「ヤッターマン」なのでしょうね(「豚も」「ヤッターマン」で何件かヒットしました)。私は、金田一氏ではなかったと思いますが、どなたかの文章で読んだように記憶します(ウェブで仕入れた知識かもしれません)。

放送は1977.01.01〜1979.01.27ということですから(タツノコプロ)、以下の用例は早いほうではないでしょうか。

 どうもなにかにつけて、わずらわしい世の中になっちまって、困ったもんである。別に参院議員が百万円売ろうとかまわぬから、いちいちそれに、ひっそり居職{いじょく}でコツコツ商いをしてる小説書きをひきあいに出さんでもらえんかね。豚もおだてりゃ木に登る、か。いや、別にこれは誰のことでもないけどね。(中島梓「にんげん動物園」角川書店、1981 p.211。文章は1980年発表)
この「にんげん動物園」は、「日本国語大辞典 第二版」の主要出典でもある由緒正しい書物です。



道浦俊彦 さんからのコメント

( Date: 2001年 3月 09日 金曜日 5:15:11)


♪夏が来ーれば、思い出すー
「7拍プラス5拍」の「七五調」には、前半が1拍、字足らずですが。



小駒勝美 さんからのコメント

( Date: 2001年 3月 09日 金曜日 11:50:44)


「山賊の歌」(田島弘作詞)
歌詞はゲーム草枕の連続技です。

♪雨(雨) が降れば(が降れば)小川(小川) ができ(ができ)
風が(風が) 吹けば(吹けば)山が(山が) できる(できる)

夜(夜) になれば(になれば)空に(空に) は星(は星)
月が(月が) 出れば(出れば)おいらの(おいらの) 世界(世界)



OG3 さんからのコメント

( Date: 2001年 3月 09日 金曜日 21:31:03)


♪雨が空から降れば,思い出は地面にしみこむ,
雨がしとしと降れば,思い出もしとしと滲む
(別役実「雨が空から降れば」,作詞者も題名もうろ覚えですが)



Yeemar さんからのコメント

( Date: 2001年 3月 09日 金曜日 22:41:25)


おまえがすすめば わたしもすすむ。

おまえがころべば わたしもころぶ。(文部省唱歌「こうま」)


歌詞ならば、まだまだありそうですね。



道浦俊彦 さんからのコメント

( Date: 2001年 3月 10日 土曜日 16:36:35)


小駒さん、懐かしいですねー「山賊の歌」。小学生の時(1960年代後半)にYMCAのサッカースクールのキャンプで覚えました。大学生のリーダーが、リードして歌って、子ども達が続いてエコーの部分を歌う。最後に「おーしまい」というと、みんなが「おーしまい」と真似してました。まあ、純真だったこと。

OG3さん、「♪雨が空から降れば・・・」は小室等さんあたりが歌っていたような気がしますが、確かではありません。メロディが出てくるのは上↑に書いた、この部分だけですので。




かねこっち さんからのコメント

( Date: 2001年 3月 11日 日曜日 13:23:26)


貧すれば鈍す 窮すれば通ず
「〜ば」ではありませんが、 権兵衛が種まきゃカラスがほじくる
格言ですと、 先んずれば人を制す 水清ければ魚棲まず 虎穴に入らずんば虎児を得ず
(助動詞終止形は不可でしょうか)
歌ですと
♪汽車の窓からハンケチ振れば 牧場の乙女が花束投げる・・(高原列車は行く)
万里の長城から小便すれば ゴビの砂漠に虹が立つ(デカンショ節でしたか)

軍歌なんかには沢山あるんじゃないでしょうか。



Yeemar さんからのコメント

( Date: 2001年 3月 11日 日曜日 17:48:09)


かねこっちさん
>(助動詞終止形は不可でしょうか)

できるだけ「草枕」冒頭らしいひびきを、ということで動詞終止形がのぞましいですね。「なせばなる」も「〜ば〜(動詞終止形)」ではありますが、ちょっと短すぎて躊躇します。

さてこれが何に使えるか、考えているのですが、たとえばスピーチで使えるかもしれません。

黒澤明「まああだだよ」にある一場面ですが、内田百間先生の祝いの席で元生徒が「自分は何もできませんので東海道線の駅名を全部言います」と、直立したままえんえんと駅名を言い続けます。初めのうちは、満座の人が「おおすごい」という感じで聞いていますが、途中で「もういいよ」という表情になり、しまいにはみんな別の話をしている中で、当人だけ引っ込みがつかず、結局、会が終わるまでエンエン駅名を挙げていたと記憶します。

これと同様に、何かの席でスピーチのかわりに「漱石の草枕の冒頭にこうあります……」と厳かに文句を引用しはじめ、だんだん常軌を逸して行くというパフォーマンスができます……

いや、やはりゲームはゲームですね。使い道を考えてはいけませんね。



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 2001年 3月 11日 日曜日 23:52:01)


 「人を呪わば穴二つ」は、語呂の良さでベンチ入りさせてやって下さい。

 「泣けば涙の川になる」のような、「ば」の位置の変則的なやつはうまく使えば使えるかもしれません。控えの選手でどうでしょう。たしかクールファイブの歌でした。



小駒勝美 さんからのコメント

( Date: 2001年 3月 12日 月曜日 10:42:50)


道浦さん、「山賊の歌」はYMCAで覚えられたんですか。
ボーイスカウトでもよく歌うようですね。

また歌の歌詞で申しわけ有りませんが、次は、「アルプス1万尺」の中でも替え
歌に近い、後ろの方の歌詞です。

・お花畑で昼寝をすれば ちょうちょが飛んできてキスをする
・1万尺にテントを張れば 星のランプに手が届く
・岩魚(いわな)釣る子に山路(やまみち)聞けば
雲の彼方(かなた)を竿で指す



かねこっち さんからのコメント

( Date: 2001年 3月 12日 月曜日 12:59:51)


打てば響く
楽あれば苦あり 苦あれば楽あり

>黒澤明「まああだだよ」
実はあの映画に小生の小学校時代の同級生が出演しておりまして、あの場面では東海道線の駅名暗唱氏の次に座っております。(余興は駅名暗唱氏で終わってしまい、我が友のセリフはありません)

昔、「東京オリンピック開会式」という二人組の余興を見たことがあります。
一人が開会式のマーチ(たしか作曲古関裕而)を「ぱーんぱかぱーん、ぱぱぱぱぱぱぱ・・・」と直立不動で口で演奏し、もう一人はギリシャから開催国日本の入場までをアナウンスするものです(実況は鈴木なんとかというアナウンサーでしたか)。ビデオがなかった時代の音源をどうやって手に入れたのか不明ですが、いい加減進んだところで「途中省略!」とやって笑いをとり、「いよいよ日本選手団の入場です!」というところでは大いに拍手がわいたと記憶しています。

七五調でばっちり決まるのはなかなかありませんが・・・。
ため息つけばそれですむ(無縁坂・さだまさし)
のめばグラスにまた浮かぶ(悲しい酒・美空ひばり)



OG3 さんからのコメント

( Date: 2001年 3月 12日 月曜日 21:22:43)


どこかで不幸に泣く人あれば,必ずともにやって来て,
まごころこもる愛の歌,しっかりしろよと慰める
(月光仮面,このゲーム用にはペケかな)

貧すりゃ鈍する,便所に行ったら人が入っとおる(大阪落語ではこうなっています)

道浦俊彦さん:「雨が空から降れば・・・」は常田富士男が
ミュージカルで歌ったのが最初で,その脚本を書いたのが別役実,
この歌の作詞者も彼,と記憶しています(確信はありません).
私が実際に聞いたのは小室等と長谷川きよしの二人です.



Yeemar さんからのコメント

( Date: 2001年 3月 13日 火曜日 6:39:17)


>軍歌なんかには沢山あるんじゃないでしょうか。

軍歌ではありませんが

♪國を思へば 血が踊る〜(小國民愛國歌)

軍歌では、「麦と兵隊」の2番に

♪すまぬすまぬを背中に聞けば
 馬鹿を言ふなとまた進む

2連に亘るものは、私としては控えの選手といたしたいですね。



かねこっち さんからのコメント

( Date: 2001年 3月 13日 火曜日 11:59:50)


控えの選手ですが、

♪飲んで騒いで丘にのぼれば
遥か国後に白夜は明ける(知床旅情)
「白夜は明ける」というのがおかしい、明けっぱなしを白夜というのだ、ということで評判になりましたね。

>厳かに文句を引用しはじめ、だんだん常軌を逸して行くというパフォーマンス

スピーチがまだ、厳かなうちに、
♪嵐も吹けば雨も降る(ここに幸あり)

常軌を逸して行くあたりに、
♪暮れて帰ればヤレホンニ引き止める(安里屋ユンタ)
♪泣けばカラスがまた騒ぐ(赤城の子守歌)



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 2001年 4月 17日 火曜日 14:40:25)


 4月になれば 外はポカポカ
 ゴンベ種巻く 野球開幕
(大滝詠一『ナイアガラ・カレンダー』4月の歌「Baseball Crazy」)

 にっこり笑って 無い袖ふれば
 ちぎれテープが 風に舞う
(大滝詠一『ナイアガラ・カレンダー』9月の歌「名月赤坂マンション」)



かねこっち さんからのコメント

( Date: 2001年 9月 10日 月曜日 9:37:33)


藤村詩集(新潮文庫)を眺めておりましたら、若菜集の長い詩の中に

 身を朝雲にたとふれば ゆふべの雲の雨となり
 身を夕雨にたとふれば あしたの雨の風となる

の聯あり。
ゲームのルールからいえば控えの選手でしょうが、この詩の題名が「草枕」です。

カツノリがときに先発メンバーとなるくらいです、こちらも正選手としていただけませんか(笑)
(藤村「若菜集」のほうが漱石「草枕」よりも刊行が先のようです)


posted by 岡島昭浩 at 15:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ■初代「ことば会議室」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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