惣郷正明氏の蔵書印のうちのひとつが「Sohgoh」であることを知りました。ただし、いつごろ使っていたものかは不明です。
また最近『言語学林1995-1996』を見ることが出来たのですが、その中に竜岡博「モーラ音素のローマ字表記について」というのも入っていました。長音をhで表わすことの問題点と「'」による切り離しも書いてありました。
なお、この論文では、撥音をx、長音をv、促音をcで表記していました(便宜上)。
撥音のxは、「入力方式としてのローマ字かな変換」の松茸方式ですね。私はwxに乗換えた今もこれでやっています。
→ 東アジア諸言語のローマ字表記・日本語(文字・コードに関する覚え書き)
益山健 さんからのコメント
( Date: 1998年 11月 14日 土曜日 15:35:54)
う, こっそり岡島さんのページにリンクをはっておいたのがばれましたか ^^;
「menicuita」って綴りもいいですね :-)
アクセント記号というかダイアクリティカルマークがが使えない場合, オ長音
は実は「ou」が意外にいいのではないかとひそかに思っています。
「oo」だと呼応と好悪の区別とかいろいろ障りがありますし。それに短い音と
区別したいのはオ長音の場合が圧倒的に多い(ついでウ段)ので, オ段だけ特別
扱いしても悪くないように思います。
ア段などは長短を区別しなくてもいいでしょう(英語の th が有声無声を区別
しなくても困らないのと同じ)
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1998年 11月 15日 日曜日 23:38:15)
惣郷正明氏の蔵書印に見られるローマ字は「Sohgo^」(もちろん、oの上に^です。TeX風に書けば「\^{o}」)でした。いいかげんな記憶で書いて申し訳なかったと思っております。
「惣郷蔵書之印」の上部に筆記体で記されているものです。
出典は
『近代蔵書韻譜4』青裳堂書店 平成九年六月九日
益山さんへのコメントは、また改めまして。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1998年 11月 16日 月曜日 17:34:27)
私も「ローマ字の綴りはどうでもいいではないか……どうせ正書法ではないのだし」という感じです。でも長くなるのは好きではないので、shi,chi,tsuや、IMEの「んnn」はあまり好きではありません。「んnn」はATOK式と呼んでおりますが、「困難な入力法」(konnnannna)とも呼んでおります。
文字数は多くない方がよい、というような観点は、服部四郎『音韻論と正書法』にもありましたよね。この本の中で、cuをツのような音にあてているものが日本語の他に無いのが欠点、というようなことが書いてあったかと記憶していますが、その後、中国語のpinyinが登場したわけですね。
益山さんが御言及のPC-6601は、私が最初に買ったパソコンですが、ついていたワープロソフトはユーカラでした。これは当時けっこう広く使われていたものだったと記憶しています。新日本式だったような記憶はないのですが。
これのマニュアル、しばらく取っていたのですが、どこにあるものやら分かりません。
そういえば、PC6601の次に買ったワープロ専用機、サンヨーのサンワードでは、撥音にQを当てていて面食らいました。促音にならわかるのですがね。
menicuitaのツcuは、web上になるべく多様なローマ字表記を、との思いから選びました。
ア段の長音ですが、これは和語・漢語には殆どない形ですね。しかし、最近は外来語の増加により、ティトゥファフィなど同様、これも表記しなければ苦しくなって来ているのではないでしょうか。
そういえば、筒井康隆『残像に口紅を』で最初に消されたのもア音でした。
イ段長音も漢語では稀ですね。「贔屓」「詩歌」といったものぐらいでしょうか。和語ではイ音便のものがありますね。「ひいて」「きいて」「はじいて」「なびいて」「まびいて」「ひびいて」。他には「椎」とか。シク活用形容詞の終止形は長音ではないか。
エ段の長音……。長音でない、とすれば簡単なのでしょうが……。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 1998年 11月 16日 月曜日 23:57:33)
こんにちは。
>>ア段の長音ですが、これは和語・漢語には殆どない形ですね。
漢語を考えてみましたが、「拉麺」(らーめん)、「麻婆」(まー
ぼ)のような中国語か、「砂糖」(さーたー)、「団子」(だーぐ)
などの琉球方言ぐらいしか思いつきません。もっとそれらしい
ものがあるでしょうか。
>>イ段長音も漢語では稀ですね。
「弑(しい)する」とか。「二・二六(にいにいろく)事件」は
“2.26 ziken”と数字に覆われてしまうでしょうね。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1998年 11月 17日 火曜日 0:33:00)
ああ^_^、そうそう。「車馬」シャアバとかいうのがあります。「大納言」ヂャアナゴンというのもたしかキリシタン資料にあったように思うのですが、なんでしたっけ。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1998年 11月 17日 火曜日 0:34:36)
ヂャアナゴンはキリシタンじゃなくて、何か、歌学か何かの読み癖でしたっけ。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1998年 11月 17日 火曜日 1:38:35)
ローマ字の本題に戻りますが、ローマ字入力とローマ字表記とは分けて考えた方がいいのだよと言うことを、私にはっきり認識させてくれたのは、酒井昭伸+K3UG『やっぱり松が好きっ!』(技術評論社1991.12.5)所収の、高木薫「日本語FEP雑考」であったような気がします。
101頁から「ローマ字入力≠ローマ字表記」という節があります。
ののまる さんからのコメント
( Date: 1998年 11月 17日 火曜日 10:30:29)
言うまでもないのでしょうが...
「おばあさん」と「おばさん」は、間違えるとえらいことになりますね。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1998年 11月 17日 火曜日 13:14:14)
高木薫氏の批判しようとした文献は、柴田武氏のもので、『日本語学』に載ったと記憶していたのですが、『言語』でした。1986-7の「私がワープロを使わないわけ」。
「ローマ字正書法で日本語が打てるワープロが出たら、今度はさっそく買って使おうと思う。」ということは記憶していましたが、今読み返してみますと、「これは、日本語を打っているのではなく、仮名という文字をローマ字で打っているのである。」という記述はあるのですね。
「小学校4年生で習っているはず」というのも、柴田氏の記述にあったのですね。
高木薫さん。ここ読んでくれてるかな?
益山健 さんからのコメント
( Date: 1998年 11月 17日 火曜日 15:28:39)
わ, いっぱい。
長音の段による違いを考えたのは, 和英語林集成3版の凡例が o と u の長音にしか言及していなかったのと, 私の「駅名ローマ字」の調査でオ段とウ段しか出てこなかったことが原因です。(飯田橋とかの ii は長音?) 最近よく見る「コンピューターかコンピュータか」の議論もここらへんの話を考慮に入れると多少おもしろくなるのではないかと思っているのですが。
「ファ行」も「ファ・フィ」は(ミュなどよりよほど)定着してると思いますが, フォとなるとかなりまだあやしいですね。
新日本式入力ワープロはユーカラではなかったと思います。ほかにヘボン式を強制する(シは shi のみ受け付ける)ワープロもありましたが, いずれも淘汰されてしまいましたね。
話が大幅にずれますが, 「撥音・促音」の語は国語学以外でつかいませんよね。私はよくどっちがどっちだかわからなくなります。「ん音」とか言ってくれればいいのに。もっとわかりやすい呼称はないのでしょうか。確か小学校では「はねる音」「つめる音」と習いましたが和語になっただけで全然わかりやすくありません。とくに「撥音」は「発音」と紛らわしいし, 入声なので「っ」の方を思い浮かべてしまいます。
「殿音」(語頭にたたないから)とかにしてくれればいいのに。
→ 東京近郊駅名ローマ字つづりb
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1998年 11月 18日 水曜日 12:04:46)
金田一春彦「『里親』と『砂糖屋』─〈引き音節の提唱〉─」(『日本語音韻の研究』所収)で、〈引き音節〉の記号としてはrを用いたいとしていますが、この論文の中で、「たとえば,旧ヘボン式のように otohsan okahsan と記す」とあります。ここで「旧ヘボン式」と言っているのはどういうものでしょうか。ヘボンの和英語林集成の初版二版で使われている長音の表記は三版と同じものですし。
この論文が発表されたのは昭和二十五年ですから(発表当時は「『五億』と『業苦』」)、「王貞治式」よりはずっと古いものですね。読売巨人軍が背番号の上にローマ字書きで人名を記すようになったのはいつごろからのことでしたでしょうか。
なお、この「『里親』と『砂糖屋』」は、井上ひさし氏のある作品に示唆を与えたものと思われます(ネタばらしかな? 作品名を知りたい方はソースを見て下さい)。
惣郷氏の「Sohgo^」については、同氏の『辞書風物誌』(朝日新聞社)の162頁の図版に見えます。この本は昭和四十八年の発行です。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1998年 11月 19日 木曜日 18:15:48)
「撥音」ですが、たしかに慣れるまでは、〈促音ではない方だから「ん」だな〉という感じでした。「はねる音」という言い方でも〈つまるわけじゃないから「ん」だな〉という感じでした。
益山 健 さんからのコメント
( Date: 2000年 4月 19日 水曜日 16:10:03)
ここでお尋ねするのは不適当かもしれませんが, せっかくスレッドがあるので... ^^;
今年の4月からパスポートでオ長音を OH と表記できるようになったそうなのですが, いつだれがどこで決めたものなのでしょうか。
→ ★パスポート氏名の“OH”による長音表記について
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2000年 4月 20日 木曜日 16:33:46)
私は、たしか新聞報道で知ったかと思うのですが、ソースまでは確認しませんでした。
外務省のページには載っていないのですね。パスポートQ&Aに載っていそうなものなのに。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2000年 5月 01日 月曜日 9:59:15)
「太田胃酸」のローマ字表記が「ohta's isan」という感じでした(ohtaだけは確かです)。これは、いつ頃から使っているものなのか、知りたいものです。
月読 さんからのコメント
( Date: 2000年 5月 02日 火曜日 7:48:13)
交番の「koban」って気になりませんか?
鉄人国語学者の付き人 さんからのコメント
( Date: 2000年 5月 29日 月曜日 22:33:15)
私もある方から交番の看板?の表記が「koban」であるのなぜかという質問をうけ、回答できず困っています。誤用、それとも表記法に特別な決まりがあるのでしょうか。
言魔 さんからのコメント
( Date: 2000年 5月 30日 火曜日 10:22:00)
猫にkoban...失礼いたしました...
何故か先週、ゐんばさんのところではこの話題でしたが..↓
→ 日本の標準(第99回)
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2000年 5月 31日 水曜日 9:54:44)
kobanではなく、KOBANじゃありませんか。それなら内閣訓令式に叶っているはずです。大文字ならば長音符号を付けなくてよいという。
益山 健 さんからのコメント
( Date: 2000年 9月 04日 月曜日 16:21:41)
内閣告示では「大文字の場合は母音字を並べてもよい」とありましたが…
ところで文字・表記関連のページですが, ローマ字文庫の URL が変わっています。お知らせまで。
http://www.cityfujisawa.ne.jp/~roomazi/
UEJ さんからのコメント
( Date: 2003年 06月 17日 火曜日 23:51:42)
山手線内のモニタに表示されていた「小海線バス代行輸送のお知らせ」で、
「小海線」に添えて表記してあったローマ字「Komi line」(oの上に横棒)に強い違和感を感じました。
「こう・み(例えば香味)」を「komi」とするなら良いのですが、「こ・うみ」を「komi」とは…。
皆さんは如何思われますか?
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2003年 06月 18日 水曜日 13:17:25)
長音のローマ字表記、珍しい例です。平成ことば事情1187「kiyorken」
htpp://www.ytv.co.jp/announce/kotoba/bnum/1171.html#4
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2003年 06月 18日 水曜日 13:49:17)
道浦さんの上記に長音のことは見当たりませんが、またURLをお教えください。
htppをhttpに直すだけでは繋がりませんので。
ここのところ、道浦さんのページに行けないと思っていたのですが、トップページが存在しないのであって、個々のページはあるのですね。
長音のr標記の件であれば、金田一方式ですね。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2003年 06月 18日 水曜日 13:52:03)
UEJさん。
私も違和感を感じます。
「砂糖屋」と「里親」の問題ではなく、「砂糖屋」と「里鵜屋」の問題になりますね。
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2003年 06月 18日 水曜日 14:56:47)
岡島先生、すみませんでした、URLは下の欄に記入でしたね。(なんかヘンだな、と思ったのでした。)
「平成ことば事情」は2003年4月中旬から、URLが変わったようで(人任せで・・・すみません)つながらないというお声をよく頂いています。申し訳ありません。
ところで「長音のr表記は金田一式」というのは、どういうことでしょう?「金田一式」のローマ字表記の長音の表記法は「r」なのですか?「王監督」の「王」は「OH」ではな「OR」???
→ http://www.ytv.co.jp/announce/kotoba/bnum/1171.html#4
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2003年 06月 18日 水曜日 15:20:58)
道浦さん、ご誘導のURLは「くろいろ・しろいろ」で長音の話が見当たりません。
そこで、トップに戻って探そうとしても、戻れないのです。URLが移ったことだけではないと思います。ふるいのは http://www.ytv.co.jp/anna/t04.htm で、今は、http://www.ytv.co.jp/announce/kotoba/bnum/index.html になっていると思うのですが、どちらにもありません。
ご確認ください。あるいはご担当の方に対処していただければ幸いです。
金田一氏の長音表記については、このスレッドの上の方をご覧ください。
→ 道浦さんのトップ
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2003年 06月 18日 水曜日 15:37:51)
先日はYTVのトップからも行けなかった道浦さんのページが、今日はいけました。すみません。http://www.ytv.co.jp/announce/kotoba/index.html ですね。
→ 道浦さん
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2003年 06月 18日 水曜日 15:44:16)
ご担当の方に、直していただきたいのは、各ページの末尾にある【戻る】のところです。index.htmlに戻ることになっていますが、../index.htmlにもどるようにすべきなのでしょう。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2003年 06月 18日 水曜日 15:48:32)
みつけました。ここですね。
崎陽は長崎のことですが、なぜ横浜に長崎の名を冠した店ががあるのかと、前から気になっています。
→ kiyorken
UEJ さんからのコメント
( Date: 2003年 06月 18日 水曜日 23:46:07)
小海町のホームページのアドレスはhttp://www.koumi-town.jp/と「Koumi」になっていますね。
小海さんという方がパスポートを取る場合は「Koumi」の綴りは許されるのだろうか、
ちょっと気になるところです。
→ 氏名のOHによる長音表記について
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2003年 06月 19日 木曜日 00:14:09)
>小海さんという方がパスポートを取る場合は「Koumi」の綴りは許されるのだろうか、
これをもし許さないとすると大変なことでありましょう。「Kohmi」が許されるかの方が気になります。「我が家ではこれをコーミと読んでいる」と主張して認められるか。「青海」だったら「オウミ」と「オーミ」と両方ありそうですから、「Oumi」「Ohmi」両方許してもらいたい。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2003年 09月 25日 木曜日 19:35:19)
> ヂャアナゴンはキリシタンじゃなくて、何か、歌学か何かの読み癖でしたっけ。
「安斎随筆」に「シヤアナコン」のことが出ているということを以前このスレッドにコメントしたように思うのですが、今見ましたら書き込んでいませんでした。改めて引用します。
安斎随筆巻之十七要するに三条西実隆のハチオンが悪かったために「読み癖」とされたということですね。歌学系統の読み癖と考えてよろしいでしょうか。
○シヤアナコン 伊勢物語のよみくせに大納言をシヤアナコンとよむ事西三条逍遙院実隆公は舌たらずにて言明らかならざりしに伊勢物語口釈の時大納言をシヤアナコンとよまれしとぞ夫をうけ伝へて九条玖山公源氏物語の抄にシヤアナコンとかなをつけ給ひしより今歌学者にて口伝習事となれり堂上家にての笑草なりと此の事腐纜集に見えたり
(『新訂増補 故実叢書26』明治図書出版 1953)
ローマ字について、最近「朝日新聞」で小論争がありましたので、記しておきます。
・2003.09.06 p.12「私の視点 ウイークエンド」で、まず公立中学校の英語教諭の男性が「ローマ字学習 ヘボン式を導入しよう」という題で論じました。論旨は:私は中学1年生の英語の初歩でヘボン式ローマ字を教える。いまどき「し」を「si」と書く訓令式ローマ字など見かけることはない。「広く外国語学習に役立つ、グローバルな視点に立ってのローマ字学習を考えたらどうか。ヘボン式のローマ字を小学校でしっかりやることが英語学習の第一歩、と考える」。
・これに対し、09.14 p.16の「声」欄で、神奈川県の大学講師の男性(29歳)が「訓令式の方が国際性を養う」と題して反論。「アルファベットを使っているのは言うまでもなく英語だけではない」「例えばjaは英語でジャだが、ドイツ語ではヤ、スペイン語ではハと読む」「言葉によって読み方が変わるという文字の本質を認識するため、英語を学ぶ前に訓令式を教えるのは意味があるように思われる」。
・09.20の西部版には、福岡市の無職男性(70歳)が「放送携わる者 発音を正確に」と題し、元の意見に賛意を示す(私はデータベースで閲覧)。要旨は:ご意見まことにごもっとも。そういえばテレビでも「私の聴く限り7(しち)を「スィティ」、しましたを「スィマシタ」と発音するアナウンサーが増えてきている」〔Yeemar独白。「スィティ」なんて言うアナウンサーはいるか?〕
・09.20 p.12「私の視点 ウイークエンド」では、公立小学校教員が「ローマ字 国語理解に訓令式が有効」と題して元の意見に反論。「ローマ字とはそもそも、アルファベットを単音文字として用いた日本語の表記法である」「訓令式で「ta ti tu te to」と書くことによって、仮名表記「たちつてと」では見えにくい子音と母音の存在が浮き彫りになるのだ」「「ローマ字を学習していく中で、文字と日本語の音との関係が分かり、日本語の特質を自覚できるようになる」ことが大切なのである」「日本語学習の一環としてのローマ字学習に力を入れることが、〔略〕中学校での英語学習の基礎を築くことにもなると考えるが、いかがであろうか」といった論旨を展開。
私はこれで「勝負あった」と思いました。ヘボン式・訓令式の優劣について勝負がついたということではなく、小学校で先習するのはどちらがよいかに関するディベートとしての勝負があったということです。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2003年 09月 25日 木曜日 19:40:24)
上記、この「シヤアナコン」は、現在近畿周辺や名古屋などに残る「えぁー」の発音を用いたもの、つまり「でゃーなごん」ではないかとも考えました。これも書き込んだつもりでいたのですが。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2003年 09月 25日 木曜日 20:06:56)
Yeemarさん、申し訳ありませんでした。おそらく、あのファイル消失の時に消えてしまったものと思われます。
そういえば、小学校は訓令式を習った、ということを記憶していない学生がたくさん居るのに驚きました。
中に、「絶対にそんなものは習っていない」と主張する学生が居たので、「では、たまたま先生がヘボン式を教えたのであろうけれども、それは学習指導要領などからは逸脱しているものです」とコメントしたら、「自分の過去を否定された」と言われてしまいました。ある非常勤先でのことでした。
skid さんからのコメント
( Date: 2003年 09月 26日 金曜日 00:51:24)
小学校で訓令式を習ったはずなのですが、記憶では長音を表す場合に母音の上へ付ける印は「―」でした。
いつだったか、あらためて訓令式の説明を読んだところ、∧のような山形だったので驚いたことがあります。
UEJ さんからのコメント
( Date: 2003年 12月 25日 木曜日 23:14:33)
今日営団地下鉄日比谷線に乗っていて、「広尾」駅のローマ字表記が「Hiro-o」となっていることに気づきました。
「Hiroo」としてしまうと「ヒルー」と読んでしまうからなのでしょうか。
ついでに車内アナウンスは「次は疲労(ひろう)です」と聞こえてしまいました。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2004年 03月 23日 火曜日 02:30:17)
阪急の川西能勢口駅の駅ビルに書かれているローマ字は、Noseのeにアクサンが付けてあります。「ノーズ」と読まれないためでありましょうか。