「袖を通す」という言葉がありますね。
辞書をひくと、衣服を着る。特に新しい
衣服を着ること。とあるのですが、
なぜ、新しい衣服を着ることを
袖を通すというのでしょう。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 1998年 11月 29日 日曜日 7:32:10)
なるほど。
「衣服の袖に初めて手を通して着る」(日本国語大辞典)
ということなので、「袖に通す」ならば分かりますが、
なぜ「袖を通す」になるのでしょうか。この「を」は何
でしょう。
「私は中へ入ろうとしたが、門番が門を通してくれな
かった」
というときの「を」でしょうか。通過点を表す「を」
かと思います。
* * *
ところで余談ですが、上記の文を
「門番が私( )門を通してくれなかった」
と書き替えたとき、カッコに入る格助詞は何にすべきで
しょうか。
やはり「を」でよいのでしょうか。あるページで次の
ような例を拾いました。
僕たちの荷物を、無税で天国の門を通してくれたまえ
「を」「を」と二つ続くのですが、このような文型も
ありでしょうか。
話が、見当違いの方向に転んでしまったかもしれませ
ん。
satopy さんからのコメント
( Date: 1998年 11月 29日 日曜日 13:20:13)
気がつきませんでした。考えてみると面白い言い方ですね。
第一印象として、文字づらをそのまま読んだのではわからない、ワン・クッションあるタイプの表現のかもしれませんね。「電話をかける」みたいな。
#(なぜ、電話が「かけられる」のか、ちょっと不思議ですね。昔の電話あるいは電報で札を「掛ける」作業があったから、という説があります)
たとえば、できあがったばかりの服はちゃんと縫われているかが分からない。そこで、実際に着てみて、袖がちゃんと胴部についているかを確認した。その作業を「袖を通す」と言っていた。現代の「袖を通す=初めて着る」はここから出てきた表現だ、とか。
これ、推測ですので。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1998年 11月 30日 月曜日 15:21:11)
週末、ちょっと臥せっておりました。
「通す」というのは、〈それまで通って居なかったところに〉ということを含むことがありそうですね(「トンネルを通す」とか)。
それで、「初めて」という意味を持つことがあるのではないでしょうか。
いやしかし、確かに「袖を通す」はいろんな意味になりそうですね。「袖を通しただけ」というのは、1回しか着てないこと? 試着しただけ?