1999年01月20日

アナウンサーって...(言魔)


タイトルを「今風」に書きましたが...
約2時間ラジオを聴いていて気になった言葉です...

「この曲も大変ミミザワリガヨイですねぇ」
「セイテンがヘキレキしました」
「カンパツ入る隙間もなく」

「耳障りが良い」が一番気になりましたが、これ、全部、
タレントさんではなくいわゆる「局アナ」さんが言った
言葉です。


若者用語の裏知識



ひろき さんからのコメント

( Date: 1999年 1月 26日 火曜日 0:06:29)


「耳障りが良い」ですか…
開いた口がふさがらない、とはこのことですね。 (^_^;)
局アナということは、ほぼ間違いなく大卒者のはずですよね。
そういった人が、しかも、言葉を扱う職業にある人、
言ってみれば、その道のプロなわけですが、
そういった人がこういうことを言ってほしくないですね。
漢字で書いてみれば一目瞭然で、
[さわる]は「触る」ではなくて「障る」なのですから、
「みみざわりがよい」が「耳触りが良い」でないことは明瞭です。
こんな初歩的な日本語の過ちをしてほしくないです。

あと、かなりの割合で間違うのが、「汚名挽回」でしょうか。
聞き流してると間違いであることに気付かないこともありますが、明らかに間違いです。
おそらく、「汚名返上」と「名誉挽回」を混同してしまっているのでしょうが、
「挽回」の意味を正確に覚えていないため、混同してしまうのでしょう。

たしかに、僕も“局アナ”がこのような間違いを犯しているのを
聞いたことがありますが、本当に不愉快です。
これらの間違いを「アナウンサー」という職業に従事する人々が犯すと
非常に気になりますが、本人の教養を疑うとともに、
日本の教育はどうなっているのだろう、という疑問も湧いてきます。
日本人に生まれたのだから、せめて日本語くらいは正確に話したいものですね。
(もっとも、自分が正しいというわけではないですが、そのように心がけたいです。)



石ねこ さんからのコメント

( Date: 1999年 1月 26日 火曜日 1:10:41)


 どこかの局では、英語の得意な人をアナウンサーに採用する傾向があったようです。冗談半分のうわさかも知れませんが、言われてみればそれらしい節がありませんか?日本語で話すなら日本語の得意な人を採用すべきだと思うんですが。



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1999年 1月 26日 火曜日 10:50:27)


 英語が得意な人かどうかは知りませんが、Cはスィーと読むように決めているアナが居るようですね。

 ひょっとして局の方針かな、と思って『新アナウンス読本』(昭和37年版しか手元にない)を見て、ちょっとびっくりしたのですが、

fの音は唇歯音といわれ、上歯で軽く下唇を噛んで出す摩擦子音です。もちろん日本語にはありませんが、気をつけていればやさしく出せる音です。できるだけ原音を生かしてください。ある場合には日本語の「フ」の子音「F」で代用してもさしつかえないでしょう。(強調は岡島)

とありました。そこまで原音主義とは。


「耳ざわりがいい」と言う言い方をする人にとっては、「漢字で書いてみれば……」と言われても、「はい、耳触り」と書くでしょうから。「手触り」などから類推して使っているわけで、「耳障り」という言葉を知らないわけです。


「みみざわり」は講談社現代新書の國廣哲彌『日本語誤用・慣用小辞典』でも取り上げられていますが、結構詳しく書いてあったと記憶しています。



小駒勝美 さんからのコメント

( Date: 1999年 1月 26日 火曜日 10:54:09)


gooで「ミミザワリガヨイ」を調べてみました。
9種類の表記で47件見つけました。そのうち「この表現はよくない」という意
味合いで使っていたのは4件(*で表示)、file not found(#で表示)が6件
でした。
  耳ざわりがいい 8(*1)
  耳触りがいい 10(*1 #2)
  耳障りがいい 10(#2)
  耳ざわりがよい 2(*1)
  耳触りがよい 3
  耳障りがよい 4(#1)
  耳ざわりが良い 5(*1 #1)
  耳触りが良い 4
  耳障りが良い 1



益山健 さんからのコメント

( Date: 1999年 1月 27日 水曜日 2:23:40)


f の原音主義ですが, 1970年代はじめくらいまでは「ファイト」を「ハイト」という“おばん”がけっこういたので, そう発音するなという意味では?
v の方はどうなんでしょうかね。
(スィーはちょっといや)



Yeemar さんからのコメント

( Date: 1999年 1月 27日 水曜日 15:49:24)


「耳障りのよい」については、石山茂利夫著『今様こくご辞書』
(読売新聞社)にあったと記憶します。漱石なども使っていて、
あながち近年に使われ出した「誤用」とは言い切れないというような
要旨ではなかったでしょうか(記憶で書いていてすみません)。



言魔 さんからのコメント

( Date: 1999年 1月 28日 木曜日 9:24:45)


Yeemarさん...私も「今様こくご辞書」持ってますので見ました..
「まえがき」にその記述ありますねぇ。

ひろきさんの「漢字で書いてみれば」ですが、敢えてここへの書き込みを
カタカナにしましたし、岡島さんご指摘のとおり、多分、彼らは違う漢字を
使用するでしょう。

拙ページでも述べておりますが、誤用を責めるのではなく、何故、そのように変化して
しまったかを考察してみたいのが私の考え方なんですが、やはり、メディアの
影響力は侮れませんから...アナウンサー等、そういった職業の方々には
出来る限り正しい日本語を使って欲しいと願ってやみません...


言葉のよろずや



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1999年 1月 28日 木曜日 17:09:01)


原音主義ですが、
ファーストのところに「×フアースト」とならんで「×ハースト」があります。他のところはフア・フイ・フエ・フオに×を付けるのみです。

vについては「多少平易化された点」の中に
  「ヴ」をなるべくやめてバ行音とする
というのがありました。



さんからのコメント

( Date: 1999年 2月 02日 火曜日 17:00:33)


こんなページを見つけました

言葉の誤用



さんからのコメント

( Date: 1999年 2月 02日 火曜日 17:19:34)


すいません。↑は間違いです
正しくは、↓です

言葉の誤用



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1999年 2月 15日 月曜日 17:57:12)


 NHKの「街道を行く」シリーズで、「来れり」を「これり」と読んでいたことがありました。なぜ「きれり」「くれり」ではなく、「これり」なのか、などということを書こうと思っているうちに忘れてしまっていました。

 ヨーロッパ編でした。



森川知史 さんからのコメント

( Date: 1999年 2月 17日 水曜日 20:58:29)


ミミザワリについて、「漢字で書いてみれば」というご意見の外、コメントがないようですので、敢えて書かせてもらいますが、別に漢字で書いてみなくても分かることです。
「そこ、ちょっと退いてくれないか!メザワリだよ君」のようにメザワリという表現を思い出してみればいいのです。「メザワリがよい」などと言えるものなら言ってみろ、てなもんです。
ついでに、この種の誤用で目に付くのに「役不足」がありますね。「こんな重責は私にはとても役不足です」などということばを聞くと、「とてもあなたには荷が重いでしょうね」と言いたくなります。
もうひとつ、少し前まで諺の「憎まれ者世にはばかる」は誤用で「憎まれ者世にはびこる」だという説がまことしやかに書きたてられたことがありましたが、現在ではこの説の誤りであることはもう認識されているようですね。「はばかる」には確かに「遠慮する、慎む」の意もありますが、「幅をとる、我が物顔に振る舞う」という意もある訳です。



金川 欣二 さんからのコメント

( Date: 1999年 2月 18日 木曜日 11:50:15)


 岡島先生、ペンネームではコメントありがとうございました。
 日記をみて、僕より年下だっていうことを初めて知りました。


 「耳障り」というのもよく問題にされる「耳障り」な言葉ですが、ここでは目障りになるので言及しません。
 似たようなのに「生きざま」という人生を汚く感じている人がよく使う言葉も嫌いです。
 
 
 NHKの方が気になりました。
 原音に近い、というのならば、「エン・エイチ・ケイ」ときちんと発音してもらわないと困りますね。

 ただ、「ティーム」というのを「チーム」と発音するのは抵抗がある人がいるだろうし、「プラットホーム」もどうなんだろうと思います。

 それから、確か、NHKは戦争中も「ニュース」「アナウンサー」は使っていたところではないでしょうか?

 取り留めのない話になりましたが、NHKに日本語をよくしてもらおうなどとは考えない方がいいみたいです。


※「レビ・ストロース」という人類学者がいると『平凡社大百科事典』に書かれていますが、いつまでたっても馴れない金川@富山商船高専でした。


マックde記号論(言語学のお散歩)



言魔 さんからのコメント

( Date: 1999年 2月 18日 木曜日 20:32:45)


こんなに沢山のコメントがついて嬉しく思っております。
皆様ありがとうございます。参考にさせていただきました。

さて...今日はまたひとつネタを拾ってしまいました...

某局のアナウンサーのニュースのコメントですが、
「景気回復も先が見えたといったところでしょうか...」

先が見えてしまうと、ちょっと困るんですけどねぇ、商売を
やってる私としては...

言葉のよろずや



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1999年 4月 13日 火曜日 0:04:29)


地方FMのアナウンサーってのはかなり下手な人がいますね。
「ざる、おえない」といってました。

「北九州市をハブク政令指定都市」は、原稿がそうなってるのかな。変った言い方です。


「ざるをおえない」(佐藤さんの気になることば)



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1999年 4月 13日 火曜日 0:56:59)


地方であればNHKも下手ですね。
先日、高村光太郎展の話をしていました。彫刻が展示してあるということでした。その話の続きで「智恵子が病気になってから始めた……」と言ったのを聞いて、智恵子が病気になってから、光太郎がなにかを始めたのかと思いました。そうしか聞こえない間の取り方でした。ところが「智恵子が病気になってから始めた貼り絵」でした。貼り絵をしたのは智恵子ですね。光太郎を語る文脈に継いで出て来るからには、「智恵子が」を強く読み、その後に少し間を明けないと、貼り絵をしたのが智恵子だとは聞こえません。
 佐藤さんの「気になることば」最新号の、読点の話に通じるものでした。


佐藤さんの「気になることば」最新号


posted by 岡島昭浩 at 13:53| Comment(0) | TrackBack(0) | ■初代「ことば会議室」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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