1999年05月26日

「へ」「様」に二本線

 飯間さんの文字のスナップで、「へ」に二本線を引いたものが載せてありました。昭和五十四年の美空ひばりの用例です。

 私の示すことの出来るものhe.gifは、年齢は美空ひばりに及びませんが、年代的には昭和四十七年の物になります。

 さて、「様」にも二本線を引くことがあります。これはどうなのでしょう。古い物なのでしょうか。古い物だとしたら「へ」はそれからの流用でしょうか。


文字のスナップ



Yeemar さんからのコメント

( Date: 1999年 5月 27日 木曜日 1:47:27)


ご紹介ありがとうございます。

「宛」の意で「へ」に二本線、というのはよく見るのですが、
「福岡へ行っても」のような一般的な「へ」(というのも変で
すが)に使われるのは面白いと思いました。あるいは上の
「岡島君へ」に牽引されたものでしょうか。

私は昭和54年でもそうとう古い、と思っていましたが、「様」
にしろ「へ」にしろ、二本線を引く習慣は、もっとうんと古い
のでしょうか。



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1999年 6月 03日 木曜日 17:03:42)


 上にあげた「へ」の例は、昭和47.3の、私の転校の際に回覧された寄せ書きに書いてあったものです。使用者は女子。クラス全員が書いた中で使用者はこの人だけでした。

 さて「様」ですが、これはPDFで掲げました。PDFは初めてなもので、3ページ目に白紙を作ってしまいました。2ページで終りです。

様々な様



Yeemar さんからのコメント

( Date: 1999年 6月 05日 土曜日 12:21:09)


Acrobat Reader を使うのも初めてなもので、今日やっと拝見
しました。

「様〃」のバリエーションは2系統のようですね。最終画を右
はらいにして「〃」という系統と、「つ」のようにして「〃」
をつける系統と。

PDFというのは「使える」、と思いました。
今は図版が必要な文書(プリント等)は一太郎かWordで
(まれまれにはTeXで)作っていますが、ファイルサイズが
大きいなどの悩みがあります。

Acrobat純正品を買えば、その点、解決されるでしょうか。
しかも「他のアプリケーションからも楽々PDFが作成でき
ます」という宣伝文句も書いてあって、一太郎文書がコン
バートできそうな印象を受けますが、無理でしょうか。

「あれこれ会議室」で伺うべきだったかもしれません。



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1999年 6月 05日 土曜日 18:05:08)


 Adobe Acrobat は、言わば、プリンタドライバのような働きをする部分がありまして、一太郎なりWordなりで、印刷を行う要領で出力先をAcrobat Distillerにしておきますと、紙に印刷される代わりにPDFファイルが生成されると言うわけです。私も、使っている人に話を聞くまではよく分からず、Wordや一太郎のファイルが読み込めるのだろうか、と思っていました。だとしたら読み間違いなどがあるだろうな、と一太郎でWord文書を読み込んだ時のぐちゃぐちゃぶりを思い起こしていました。ところがプリンタドライバのような形式であれば、印刷するように出来るわけです。印刷する際にもフォント内蔵のプリンタへの出力を考えて、文字は画像とは区別して出力されているのですね。
 ファイルサイズとしては、小さい画像をたくさん張り付けて、文字情報と混在させるにはもっとも小さくなるのではないでしょうか。HTML形式だと、小さい画像の一つ一つを1ファイルにせねばなりませんしので合計サイズが大きくなりますし、まとめて一つの画像ファイルにすると、文字も画像に取り込まれて、文字情報でなくなります。PDFファイルは、その点、文字情報は文字情報のまま残るので、よいと思います。また解像度の高い画像も、文書中に埋め込んでおいて、大きくしたいときだけ大きく出来ます。
 PDFファイルの欠点としては、一度作ってしまったファイルを変更するのが難しいということです。Adobe Acrobat のもう一つの部分であるAcrobat Exchangeで、PDFファイルを読み込んで、メモを貼り付けたり、ページの順序を入れ替えたりは出来るのですが、字句を訂正するにはワープロの元ファイルを残しておいて、そこから作り直さなければなりません。しかし、そうした場合には、メモはまた付け直さなくてはならないし不便です。Adobe Acrobat Ver4.0 では字句の修正も、遅いながらも出来るようになっているそうですので、4.0の日本語版が出ることを期待しております。



Yeemar さんからのコメント

( Date: 1999年 6月 07日 月曜日 0:13:08)


懇切なご説明ありがとうございました。
出力先をプリンタにする代わりにAcrobatにするということで
納得がゆきました。なるほどそれなら一太郎で作ろうが何で
作ろうが関係がないわけですね。
Ver4.0 は6/18に出るそうですので、購入を検討しようと思い
ます。



池田証寿 さんからのコメント

( Date: 1999年 6月 07日 月曜日 10:32:37)


Acrobatの話で恐縮ですが、私の使い方は
要保存のWebページはPDFにして自分の
ハードディスクに保存するというやり方です。
特にインターネットの情報は明日そこにある
とは限らないケースもあり、「証拠」「用例」
を確保しておくことができます。
あと、自分の作成した資料をPDFにしてhtml形式でindexを
作って、出しやすいようにしてます。



Yeemar さんからのコメント

( Date: 1999年 6月 07日 月曜日 22:34:48)


 PDFファイルはWebページの保存にも使えるようですね。

 私の場合、今までWebページを保存する際には……
(以下、「あれこれ会議室」に勝手に分岐させていただ
きます。)



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1999年 10月 13日 水曜日 15:50:46)


「人」に二本線、ですか。なるほど。

massangeanaさんのいろいろ(9.29)




Yeemar さんからのコメント

( Date: 1999年 10月 14日 木曜日 14:58:33)


「韓国物産展の高麗人蔘の「人」の 2画めにチョンチョン」ですか。

「いも」というのを『日本国語大辞典』で目にしました。

「贈り物の包み紙の上に書く平仮名文字。熨斗鮑(のしあわび)の
形を略画にしたもので、「のし」と同様という。おもに女子が用い
た。」

だそうで、挿し絵をみるとたしかに仮名の「いし」のような文字だ
か図形だかの上にチョンチョンが添えてあります。私には何のこと
かよく分からないのですが、関連があるのでしょうか。


posted by 岡島昭浩 at 23:43| Comment(0) | TrackBack(1) | ■初代「ことば会議室」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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