1999年06月16日

子どもの遊びのことば


『言語生活』152号(昭和39.5)で、「全国の読者で共同研究を!」と題して、「子どもの遊びのことば」について、情報提供を呼びかけています。いろいろと面白い情報が集まっているのですが、400号の際に出た総目次だけでは、どの号にどういう情報が載っているのか分からないので、ちょっと纏めておきます。

  • 153 「全国の読者で共同研究を!」ジャンケンポンとインジャンホイ
  • 154 「全国の読者で共同研究を!」チョキ・パーの名称
  • 155 「ソーダ村」をたずねて
  • 156 だるまさんだるまさんにらめっこしましょ
  • 157 「全国の読者で共同研究を!」ソーダ村・1年いじわる・だるまさんがころんだ・じゃんけん・にらめっこ・水雷艦長
  • 158 はさみとたんまとミッキーマウス
  • 159 「全国の読者で共同研究を!」だるまさんがころんだ・じゃんけん・水雷艦長・1年いじわる
  • 160 特集『子どもの遊びのことば』
    • 「子どもの遊び」と「ことば」(座談会)
    • 現代の子どもの遊び 平井信義
    • 子どもの遊びのことばの系図 丸山久子
    • 子どもの文字絵と絵書き歌 徳川宗賢
    • 子どもの遊び文献目録 宮田登
    • 外国の子どもの遊び(座談会)
    • わたしはこんな遊びをした(指遊び・かごめかごめの一種・はやしことば・げたかくし・替え歌・尻取り式のことば遊び(さよなら三角)・羽つき歌)・となえごと
    • 「全国の読者で共同研究を!」ことば遊び(はさみことば・さかさことば)・買いもの(駄菓子屋に入る時)・物をあたえる・はやしことば・うらない・まじない・約束・決定(どれにしようか)・物を数える(ちゅーちゅーたこかいな)・わらべうた・しりとり歌・頭脚韻歌・ずいずいずころばし・指遊び・遊戯・遊戯の勧誘・別れのあいさつ

  • 161 ポリコにつかうことば辞典(鎌谷嘉道) ラムネ玉の遊び(警官ではない^_^;)
  • 162 遊びことば――その伝承と展開(奥田睦) 子どもの遊びことば(1年いじわる・わらべ歌)
  • 163 子どもの遊びことば(こんなものも・だるまさんがころんだ・かくれんぼ)
  • 164 なし?
  • 165 女の子どもの遊びことば(なわとび・せっせっせ・げたかくし)
  • 166 「メンコ・お手玉・ビー玉・おはじき」(けんだま・パチンコ・ベーごま・ほんこ/うそんこ・
  • 167 雪国の遊び暦(高山正夫)新潟県
  • 168 下品な、悪いことば(身体的欠陥・不潔なことば(ぼんさんが屁をこいたについても))
  • 169 なし?
  • 170 分布から歴史へ(西条貞)
  • 171 現在の状況とお願い(これからは整理の段階)
  • 172以降 なし? 見当たらず

その後、どうなったのでしょう。ずっと後の方の300番台で、また「駄菓子屋に入る時なんというか」を訊ねたことが有ったようにも記憶していますが。



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1999年 6月 16日 水曜日 13:28:48)


 山のようにある関連ページではありますが。ぼちぼちと

http://www.addmedia.co.jp/shain/anzai/hogen/hogen.htm



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1999年 6月 16日 水曜日 13:37:07)


 「どれにしようかな」、と「だるまさんがころんだ」

http://www.pure.co.jp/~cha-san/docchi.htm



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1999年 6月 16日 水曜日 14:42:09)


せっせっせのよいよいよい

http://www.ccsr.u-tokyo.ac.jp/~fuyuki/worry/yyy/



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1999年 6月 16日 水曜日 14:48:30)


下駄隠し

http://www.sakuranet.or.jp/~iii/getaopen.htm



さんからのコメント

( Date: 1999年 6月 17日 木曜日 12:21:29)


こういうページはいかがでしょう?

http://www2g.biglobe.ne.jp/~gomma/kodomo.html



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1999年 6月 17日 木曜日 16:34:55)


 あ、いいですね。



きき さんからのコメント

( Date: 1999年 6月 19日 土曜日 1:52:48)


「グストンパー」・・・なんかラップのミュージシャンの名前のようだ。
静岡の学校では「グッとパーだ」の「だ」のところで、じゃんけんした。
東京の学校では「グーパージャス」の「ジャス」でじゃんけんした。
転校した当初は、耳慣れないかけ声に大変な緊張感を覚えたものだったが、
「グストンパー」では、それどころの騒ぎではないだろうな・・・


2つ上で峰さんが取り上げたページ



きき さんからのコメント

( Date: 1999年 6月 19日 土曜日 1:56:15)


遊びに入れてもらうときに、言う言葉はどうでしょう。

私が使っていたのは、「かたして」でした。(@静岡)
子供ながらに意味不明の言葉だと感じていましたが、他の地方でも使うのでしょうか。



UEJ さんからのコメント

( Date: 1999年 6月 19日 土曜日 5:18:57)


「かたして」は福岡でも使います。
「かたる」の使役動詞が「かたす」ですね。
静岡でも使うとは知りませんでした。
# でも京都の友達には通じませんでした。



きき さんからのコメント

( Date: 1999年 6月 19日 土曜日 23:59:34)


「かたる」というのはどういう意味ですか?
仲間に加えるという意味があるのでしょうか?



さんからのコメント

( Date: 1999年 6月 23日 水曜日 12:32:42)


大阪堺市(笑)では
「よして」「よせて」でした

「寄せる」なのでしょうか?




岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1999年 6月 23日 水曜日 13:03:40)


 私も福岡ですが、私は「かてて」を使っていました。「かててくわえて」という風に使うことのある「かてる」ですね。
 「かてる」と「かたす」、という他動詞の形から、「かたる」という自動詞の形が浮かび上がりますが(「まわす−まわる」「もやす−もえる」)、実際、「かたらして」という言い方もあったと思います。

 「よせる」は「また寄せてもらいます」の言い方も、どういう意味なのだろう、と考えかけたことがありますが……。
 「身を寄せる」なら「身を寄せさせて」だろうし……。
 どのように説明されているのかな?



森川知史 さんからのコメント

( Date: 1999年 6月 24日 木曜日 17:43:25)


関西で子供たちが、遊んでいる集団に加わろうとするときに言う「ぼくもよせて」という発言と、「今度、お宅へよせてもらいます」と言うときの「よせる」は意味合い(ニュアンス)が微妙に違っているように思います。
遊んでいる子供たちがその新参者を拒否しようというときに言うのは、「お前なんか、よせたらへん」です。でも、今度家に訪ねてくるという人に断りを言うのに、「あいにくその日は留守で、うちにはよせられません」とは言わないからです。
ところで、このふたつの「よせる」が「どういう意味なのか?」と改めて問われると、使い慣れたことばとはいえ、巧く説明できませんね。

この話とは別のことですが、
関西では「ジャンケン」ではなく、「ジャイケン」と言うのだ、ということご存じでしたか?近頃の関西の子供たちは「ジャイケンでホイ」と関西独特の抑揚とゆったりしたスピードで<じゃんけん>をしています。



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1999年 6月 24日 木曜日 17:56:17)


 森川さんのを拝読して、ニュアンスの違いであり、方向性の違いはないのだ、ということがなんとなくわかって来ました。

 相手が自分を受け入れるのが「寄せる」であり、「また(私を)寄せてください」「また(私を)寄せて貰う」「また(私を)寄せて頂く」なわけですね。

 ジャーイーケーンーデホーイ、ですね。福井も似た感じのようですが、福井ではアイコのときに「アラマ」といいます。「アーラーマッ」という風に。



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1999年 11月 03日 水曜日 23:16:32)


『音声学協会会報』27-288(1932.9.15)の「コトタマ往来」で、永田吉太郎氏が、

400)鬼ごっこや隠れんぼで鬼が数を数える時には、1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 と数える代わりに、十音節の語を作って、例えば麻布では、インドジンノクロンボ〈音声記号省略〉、横浜ではノギサンワエライヒト〈音声記号省略〉などといひます。〈以下略〉

と、報告しています。東京にも「インド人」があったのですね。

「ちびまる子ちゃん」の歌に出て来る「エジソンは偉い人」というのは、「ノギサンワエライヒト」のバリエーションなのではないかと思っています。



浜ちゃん さんからのコメント

( Date: 1999年 11月 04日 木曜日 17:22:28)


私が生まれ育ったのは大阪府高槻市ですが、鬼の数え方は「坊さん(=ボンサン)が
屁をこいた!」です。「インド人…」は初めて聞きました。そんな数え方が有った
んですね。私が知らないだけで全国的には「インド人…」の方が有名なんでしょうか?

「じゃんけん」については森川さんのようにも言いましたが私の記憶では
「イ−ンジャ−ンでホ−イ!」とも言ってました。リズムとしては同様に
間延びしていました。

でも「インジャン」の語源って何なのでしょうか?何がどうなって「インジャン」
なんて発音になったのでしょうか?子供の頃は何の疑問も抱かずに使っていましたが
今改めて思うと不思議な言葉ですよね。



浜ちゃん さんからのコメント

( Date: 1999年 11月 04日 木曜日 17:29:35)


すみません、先ほどの「インジャン」についてですが、これは日本にだけある
遊びなのでしょうか?外国にも「インジャン」って有るのでしょうか?



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1999年 11月 04日 木曜日 18:12:17)


 数え方については、小矢野さんのところにリンクを張っておくべきでした。

けとば落ち穂拾い4



かねこっち さんからのコメント

( Date: 1999年 11月 04日 木曜日 20:28:50)


↑のHPには見あたりませんが、小生は「インデアンのさるまた」で遊んでおりました。(40代前半)
上品なお家の子供は「だるまさんがころんだ」でしたが。
昭和40年前後の千葉県我孫子市(町:当時)



天野修治 さんからのコメント

( Date: 1999年 11月 13日 土曜日 9:46:13)


「浜ちゃん」さんの疑問(外国にも「インジャン」ってあるのでしょうか?)を思い出したので、私の生徒(スペイン人の日本語学習者)のうち二人に聞いてみました。一人は10歳の男の子で「いち、に、さん、石、紙、鋏、いち、に、さん、それ!」(カタルーニャ語で覚えていました)また、もう一人は13歳の女の子で「石、紙、鋏、好きなのを選んで!」(これはスペイン語で覚えていました)と言って遊んでいるそうです。私が日本語で「じゃん、けん、ぽん」とリズムをつけて日本語での言い方を披露すると、大いに気に入ったようです。「あいこでしょ」は何と言うか聞いたところ、また同じように上記の文句を繰り返すそうです。「じゃんけん」は中国から伝わったという説がありますが、日本古来のものだという説もあるようです。私が知っている限りヨーロッパの多くの国で「じゃんけん」があり、その動作とルールが我々の知っているものと同じであるようです。しかもかなり古くから伝わっているようで、どうも中国伝来説が妥当ではないかと思っています。
ついでに「だるまさんがころんだ」式の数え方があるかどうか彼らに聞いたところ、これは無いそうです。私の生徒のスイス人(母語はフランス語で英語もそれに近い)とドイツ人にも聞きましたが、やはり無いそうです。日本語の仮名文字のような音節文字でなければ、こういう数え方は無理な相談かもしれませんね。
ところで、「じゃんけん、ほかほか、北海道」というのは記憶にあるのですが、「あいこで…」の後が出てきません。あるいは初めから無かったのか。ふるさとの幼なじみと遊んだ風景は思い出せるのですが。



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1999年 11月 16日 火曜日 15:44:55)


 『言語』12月号の都染直也「方言の近未来を予測する―兵庫県南東部方言のグロットグラムから」で、「うらおもて」が取り上げられています。



小駒勝美 さんからのコメント

( Date: 1999年 11月 17日 水曜日 11:27:44)


「じゃんけん、ほかほか、北海道」の続きですが
下のサイトでは
「♪♪じゃんけん、ほかほか北海道〜♪♪」(歌)
の項目の所に
「あいこでアメリカ、ヨーロッパー」
と、出ています。


富良野の方言



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1999年 11月 24日 水曜日 16:05:13)


ここにもある「どちらにしようかな」
大同団結して欲しいな。

神様の言うとおり



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1999年 11月 24日 水曜日 16:06:54)


ここにも。

上の方の「せっせのよいよいよい」のページにもあります。

田富南小学校



天野修治 さんからのコメント

( Date: 1999年 11月 28日 日曜日 9:21:02)


小駒さん、情報を有り難うございました。なるほど「あいこでアメリカ、ヨーロッパ」は言われると何となく覚えはあるのですが、一方でこれは後で知識として覚えたのかもしれない、という気もしてきました。
ところで、じゃんけんをするときに、手を前で交差させて指を組み、それを手前に下から上へひねり返して、組んだ指と掌の間を覗き込み、その隙間の大小でグー、チョキ、パーのどれを出すか決めていたのですが、これは地域によってやり方が違うのでしょうかね。



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1999年 12月 14日 火曜日 15:17:10)


 フジテレビ系の番組「ぼくらはみんな生きている」で、「境界線」をテーマにしていて、「どちらにしようかな」の後に続く言葉の境界線を探す予定である、という電話が以前かかってきましたが、わたしはよく知らない、と答えました。

 18日、土曜日の放送予定であったと記憶しています。あるいはなにか有るかもしれません。



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1999年 12月 19日 日曜日 21:56:36)


 見ました。境界線は決められない、という話でした。非常にバラエティーに富んでいる、ということで押していましたが、東日本に「なのなのな」が多いとか、そういうことを言っていたように思います。(子供が動物奇想天外を見たがるもので)



沢辺治美 さんからのコメント

( Date: 2000年 1月 14日 金曜日 16:03:09)


定かな記憶ではないのですが、子供の頃やったゴム飛びで、「きし」というのが
ありまして、その時に歌った歌(何番かまであったのですが)の中に
「きーし、きし、きし、きしけいこ、あいこでアメリカ、ヨーロッパ、
パッパッパーの見物に、にんにん肉屋の大泥棒」
とかいうのがあったような…。

それと、「じゃんけん」でなくって、大勢でやる場合に、同じものを出した人が
一番多いと負けになる「あっら」とかいうのがあったんですけど、
たしか「あら、けった、ほい」みたいな掛け声だったように思います。
誰かご存知ないですか?(因みに実家は富山です)



小矢野哲夫 さんからのコメント

( Date: 2000年 1月 16日 日曜日 15:33:55)


沢辺治美さん>
「きし」について、こんなのがあります。


ゴムとびの歌

「ごんべさんの赤ちゃん」のメロディーで

  岸、岸、岸、岸恵子
  あんよがないのは 長谷川一夫
  今日は京都で京マチ子
  三人そろって 左(右)

けとば珍聞1999年11月号



さんからのコメント

( Date: 2000年 1月 18日 火曜日 13:15:26)


≫ それと、「じゃんけん」でなくって、大勢でやる場合に、同じものを出した人が
≫ 一番多いと負けになる「あっら」とかいうのがあったんですけど、
≫ たしか「あら、けった、ほい」みたいな掛け声だったように思います。
≫ 誰かご存知ないですか?(因みに実家は富山です)

大阪では

「おいもんがぁちで、いんじゃんほい」
(多い者勝ち)

でした。



沢辺治美 さんからのコメント

( Date: 2000年 1月 19日 水曜日 10:49:51)


「きし」は、確かに「ごんべさんの赤ちゃん」のメロディーでした。
妹に聞いたところ1番の歌詞は
「きーし、きし、きし、きしけいこ、遠い、遠い山奥に、お転婆娘が三人で、(揃った所で大騒ぎ)」括弧内はちょっとあやふや。
2番が「きーし、輝く日本のうえん、あいこで〜大泥棒」とのことです。

あと、「村の鍛冶屋」のメロディーで
「しいばし、食べたし、お金が無いし、お金が無ければ、だーめしゃないか」
っていうのもありました。
「郵便屋さん」「えっさ(お猿のかごや)」は一般的だと思います。



bahutohu さんからのコメント

( Date: 2000年 4月 15日 土曜日 13:23:54)


じゃんけんの時、「ちっけっと」とか「ちっきっし」と言ってやっていたんですが、関係ないか?



沢辺治美 さんからのコメント

( Date: 2000年 4月 19日 水曜日 10:13:46)


こんなページがありました。

じゃんけん


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