1999年06月16日

二の次(南堂久史)



 「二の次」ってのは、辞書によれば、二番目のことだそうだ。
 でも、文面通りだと、「2 の次」=「3」 と見なせる感じ。
 どう解釈したらいいのでしょう? 



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1999年 6月 16日 水曜日 15:12:44)


 現行の意味としては「二番目」というよりも「後回し」という感じがいたしますが、「二番目」が原義であるとすると、「つぎ」は「ついで」などと言う時と同じような意味、つまり順序というような意味を持っている、と考えるのでありましょう。

 「ついでる」というような動詞を使うことがありますが、これは一種の再動詞化かな?



さんからのコメント

( Date: 1999年 6月 17日 木曜日 12:27:03)


「2次」→「2の次ぎ」でしょうか?



南堂久史 さんからのコメント

( Date: 1999年 6月 19日 土曜日 11:17:15)



 あとで考え直してみたら、辞書でもわかるのでした。

 「二の舞」
 「二の句」

 のように、同類の言葉があります。そこで調べ直すと、小学館国語大辞典
などの「二」のところに、熟語がいっぱいあって、そのほとんどが「二の〜」
となっています。

 つまり、「二の〜」という形の連語ができているわけです。
 ここでは最初に思ったように
   「二」+「の」
 といったバラバラなのではなくて、
   「二の」
 とひとまとめになっているわけです。

 辞書では「二の」は独立見出しとはなっていませんが、それに近い扱いを
受けるべきもののようです。
 なお、これは「二」だけに当てはまるわけではなく、「一」「三」なども
同様です。ただし「四の」はがくっと減り、「五の」はほとんどありません。
 四の五の言ってもシチめんどうくさいし、ロクなことは、えーと、ナイン
ですけどね。

 -----

 なお、これらの例では、「二の〜」はたいてい「二番目の〜」という意味
になっているのに、「二の腕」だけは「二番目の〜」ではありません。
 ここがまた新たな難題。

 私の推測:「二の板」という剣道用語に対応するところの腕部分。
 また疑問:「一の腕」は「二の腕」と同義。なぜ?

 -----

 おまけ:「二の男」という言葉はないのかな? 
 「アッシーくん」「ミツグくん」というのはありますが。(死語)

 【 関連語 】
 「いの一番」 意味は辞書をご覧ください。
        昔、商品名にもあったような気もするが。うろ覚え。



言魔 さんからのコメント

( Date: 1999年 6月 21日 月曜日 7:45:27)


「いの一番」は海苔屋さんが商標登録してます。
実は今、そこのシゴトがまわって来そうなので...

少しずれた話かも知れませんが、私、本名「五十里」(イカリ)でして、
数字の名前に興味があるので、結構調べましたが、
「一」で「にのまえ」と読む方がおられますね。
しかも...
「二」>したなが
「九」>いちじく
など...どうして、数字のつく苗字は変な読みをする人が多いんだろう..

言葉のよろずや


posted by 岡島昭浩 at 14:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ■初代「ことば会議室」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック