こちらに出入りされている方ならスグにお答えしていただけると思い、書き込みさせていただきました。
ずばり、「バッタもの」の由来を教えてください。
…「ずばり」ってのも、何からきたのかしら。
よろしくお願いします。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 1999年 9月 14日 火曜日 21:47:54)
「ばった」はまた「ばったり」とも言い、安売り・投げ売り
の意。江戸時代から例があります。
「ばったに売る」「ばったりに売る」の形で「投げ売りする」
という意味になるようです。
ここまでは『広辞苑』などから得た知識です。「ばった」
「ばったり」の形があるところからすると、擬音から来てい
るのでしょうか。
「ずばり」は刀で斬る音からでしょう。
言魔 さんからのコメント
( Date: 1999年 9月 17日 金曜日 21:59:07)
平成元年、いわゆるバッタ屋に再就職し、3年ほど修行した後自らバッタ屋に
近い商売をやるために独立しました。もっとも、その業界にいたからといって、
正しい言葉の由来がわかっているわけではありません。
バッタ屋には何種類かありまして、それぞれに語源が違うと考えられます。
ブランド品などを倒産しかかっているまたは倒産したばかりの問屋から現金で
叩いて買うという種類のバッタ屋は上記 Yeemar先生の説に近いものですが、
その他に、「ヒットエンドラン」的な商売をするバッタ屋というのがいまして、
これらは、別名「引き屋」と言われてます。その場合は昆虫のバッタが語源
でして、エサをつかんだらすぐ高飛びするというところからきているようです。
ちなみに、在庫を抱えて原価をはるかに割った値段で卸してしまうことを
業界では「バッタにかける」といいます。
ま、そんな商売も5年ほど前に足を洗いましたし、今ではほぼプログラム
一筋で生活してますから...ということと...バッタ屋稼業というと、
なにやら危ない人種と見られがちなんですが、私は決してそんなことは...
ないと自分では思ってます...
→ 言葉のよろずや
峰 さんからのコメント
( Date: 1999年 9月 21日 火曜日 13:15:45)
関西では「ぱちもん」ですね。
これはやはり「ぱちる(=盗む)」からきたのでしょうか?
ブランドデザインを勝手に「ぱち」った(盗用した)「もん(物)」ですか。。。
にし さんからのコメント
( Date: 2001年 1月 12日 金曜日 11:06:28)
ぱちもんはニセモノに使う言葉なので、盗むとは関係ありません。
コンパチブルからきたという説があります。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2003年 09月 22日 月曜日 01:52:06)
小林信彦『唐獅子源氏物語』新潮文庫の「唐獅子源氏物語」に「バッタ屋」の語源説がありました。(『笑いごとじゃない』文春文庫にも再録)
あれは、昭和二十七、八年でしたでしょうか。〈バッタ屋〉と呼ばれた連中が、たしかに、いたのです。倒産整理品や盗品を、あっという間に売りさばく仕事で、バッタバッタと売りまくるからバッタ屋、という説と、バッタのように走りまわるからバッタ屋、という説があったようでした。小林氏が参考にしたという牧村史陽『大阪方言辞典』ではないようです。
masakim さんからのコメント
( Date: 2003年 09月 22日 月曜日 06:04:13)
米川明彦 編『集団語辞典』(東京堂出版 平成12年)597ページに『朝日新聞』98.9.19夕刊からの引用がありますが少し違う語源説のようです。
「『バッタ屋』という名の由来には諸説ある。『ばった、ばった』と倒産した会社の放出商品を持ってくるので、こんな名前がついたという説が有力だ」
「バッタバッタとなぎ倒す」の「バッタバッタ」ですね。
なお同書の次項目は「ばったやさん〔バッタ屋さん〕」で「出版物に掲載した写真がわいせつで警察ににらまれた場合に、飛んで行って頭を下げる係」と定義されていますが、これはコメツキバッタから来たのでしょうね。