1999年09月18日

算数・数学の言葉(かねこっち)


我が家の娘(中学生)は数学にでてくる「○○の二乗」を「○○のニジョウ」と発音します。訊けば、教師も友達も「ジジョウ」とはいわないとのこと。全国的に「ニジョウ」なのかどうかは判然としませんが、小生は「ニジョウ」になにやら違和感を感じます。

また、分数で、42/3(「2/3」の部分が二階建て)を小生が学んだ頃は既に「よんトさんぶんのに」と読んでいましたが、そのころの大人は「よんカさんぶんのに」と読んでいました。
小生の場合(昭和31年生)、学校では使わなくとも「カ」にはさほど違和感を感じませんでした。
今の中学、高校生はフェリーニの名画「81/2」をなんと読んでいるんでしょう。

「ジジョウ」から「ニジョウ」へ、「カ」から「ト」へはそれぞれいつごろから変わっていったのでしょうか。なにか、特別な「指導」でもあったのでしょうか。
またこの「カ」の正体はいったいなんでしょうか。
既に、論議されている話題でありましたら、そのタイトルなどご教示ください。

そういえば、二次方程式の「根」といって「それ何?」っていわれたことがあります。
今は「解」だそうで、こちらはさすがに「指導要領」がらみでしょうね。



言魔 さんからのコメント

( Date: 1999年 9月 18日 土曜日 20:45:02)


かねこっちさんの1級下と思われる昭和32年生まれの言魔でございます。
「○○のジジョウ
「よんさんぶんのに」
いずれも、小学校の頃アタリマエの表現でした。(ちなみに、埼玉県です)

ただし、あるとき、ウチの社員(昭和37年生まれ埼玉育ち)に
「よんさんぶんのに」的な表現をしたところ、
「古い言い方ですねぇ...」と笑われました。そのへんに断層がありそうです。


言葉のよろずや



さんからのコメント

( Date: 1999年 9月 22日 水曜日 12:28:01)


私も帯分数の読み方の変化には
興味を抱いておりますが...
私なりの推論をば。

まず、帯分数の「」は、おそらく
加減乗除の「」からきたのではないでしょうか?
たとえば「42/5」=4+2/5 という意味からではないかと思います。

次に「ジジョウ」ですが、
これは逆に「ニジョウ」が本来だと思います。
名前の「二郎」と同様に
「二乗」の「二」を「じ」と読んだだけなのではないでしょうか?

あと、方程式の「根」ですが、
「平方根」や「重根」にその名残がありますね。
もっとも、重根も、いまは重解となりつつありますが・・・



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1999年 9月 22日 水曜日 14:33:10)


「じじょう」は自乗であったと思います。

「か」は「箇」だろうと思っていましたがよくわかりません。
S36.2生まれの私も「か」で覚えていました。

そういえば開根のやりかたをいつか習うのだろうと楽しみにしていた(時期があった)のですが、結局習わずじまいでした。で今でも知りません。

「きろきろと へくとでかけた めーとるが でしにおされて せんちみりみり」という歌も、中学の時に先生がもごもごと言っているのを聞かされて以来、なかなか全貌にお目にかかれなかったのですが、30すぎてようやく出会いました。でもこれでいいのかな。



さんからのコメント

( Date: 1999年 9月 24日 金曜日 9:41:02)


「キロキロと・・・」は私の場合父に教わりました。
たしか「デシに追われて・・・」だったと思います。

「自乗」ですか・・・
確かにそうかも知れませんね。



言魔 さんからのコメント

( Date: 1999年 9月 27日 月曜日 18:02:04)


「キロキロと..」は小学校時代に算数の先生が教えてくれました。
私の記憶でも峰先生同様「デシに追われて」だったと思います。
例によって地域特性があるか...と思ったけれど、ハコネの向こうと
こっちで同じ事を言っているようだし..



かねこっち さんからのコメント

( Date: 1999年 9月 28日 火曜日 10:18:50)


「デシに追われて」は耳で聞くと同じですが、小生は、「デシに負われて」と憶えていました。
学習雑誌の付録かなにかに、メートルという先生が弟子にオンブされているイラストがあったような気がします。



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 2001年 8月 26日 日曜日 23:06:26)


NHKテレビの人間講座の中で、藤原正彦氏がニュートンについて話していましたが、その中で「微積分法」を「びせきぶんぽう」と言っていたのが耳に残りました。「びせきぶんぽう」と読むと、「びせき・ぶんぽう」と分かれそうな気がします。「微分法」「積分法」を併記したものが「微積分法」だと思うのですが、「微分・法」であり、「積分・法」なので、「微積分・法」となって、「びせきぶんほう」と私なら読みそうです。実は「微・分法」「積・分法」なのでしょうか、それとも、「微積分(法)」の略称「微積」が定着しているために、「微積・分法」というふうに意識するのでしょうか。
 なお「経産婦」は「経産・婦」でありながら「けいさんぷ」と読むのは、「産婦」ということばに引かれたものかと思います。


posted by 岡島昭浩 at 11:03| Comment(3) | TrackBack(0) | ■初代「ことば会議室」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
小学生の時、帯分数の読み方を母から「か」と云われ、ソレをそのまま学校で発表したら「ソレ、昔の読み方だぞ」と笑われて、大恥をかきました。
恐らく「か」だと「下」を連想しイメージも悪いため、平等なイメージを持たせるため「と」にしたのでせぅ(「と」の方が確かに分かり易い)。
いずれにせよ、中学以降は仮分数を使いますケド。
そういえば円周率も、中学以降はπを使いますネ。
因に円周率を3にすると、矛盾した現象が起こります。
半径=1の円に内接する、1辺=1の正六角形において、それぞれの周りの長さを計算した場合、π=3→どちらも6になってしまって矛盾、しかしπ=3.14→前者=6・28>後者=6で、成り立ちますから。
あと、「じじょう=自乗」は「自分(その数字自身)を掛けるから」と習いました。
Posted by 黒板書き名人? at 2008年07月27日 16:33
昭和36年生まれです。
小学校4年までは「か」と読むように教わっていましたが5年になり担任が変わって「と」と読むように強制されました。
私が「か」と読むと烈火の如く怒られ人格攻撃までされ腹立たしい思いをしたことを今でも鮮明に覚えています。
Posted by abc at 2008年11月09日 15:09
帯分数の読み方について。
昭和38年生まれ大阪育ちの私は、小、中学校でずっと「か」と習っていました。しかし、関東では私と同年代、またはかなり年上の人まで、子供時代「と」と習っていたようです。東西で違いがあることに、大変驚いています。私も長年、本件について不思議に思ってきた一人です。いつ、どんな理由で変更になったのか、なぜ東西で時期が違うのか、色々な人に尋ねても明確な答えが結局わからず、今でもモヤモヤしております。
Posted by はなこ at 2016年01月17日 23:56
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