1999年10月03日

ちゃりんこについて(まさ)


はじめて質問します
自転車のことを「ちゃり」とか「ちゃりんこ」などと呼びますが
どうしてこのように呼ぶのでしょうか?
ご存知の方いましたらお教え願います



小矢野哲夫 さんからのコメント

( Date: 1999年 10月 04日 月曜日 8:31:13)


「ちゃりんこ」は朝鮮語の「チャルンケ」から来ていると、
在日韓国人の方が、以前に新聞に投書しておられました。
下の「チャリンコ」の項目に参考記事として書いておきました。



森川知史 さんからのコメント

( Date: 1999年 10月 04日 月曜日 14:59:34)


「ちゃりんこ」に関しては二つの注意すべきことがあります。
まず一点目は、「自転車の俗称」という意味と「子供の掏摸(すり)」のふたつの意味があるということ、今一点は、どちらの意味にせよある地域でしか通じない方言であるということです。
そこで、先のふたつの意味については、いつ頃意味の交代が起こったのか、という問題があり、方言ということについては、その通用範囲がどこまでなのか、という問題があるでしょう。
大正期・昭和初期に録音された上方落語では、「子供の掏摸(すり)」の意での「ちゃりんこ」の使用例が頻繁に聞かれます。「自転車」の意味で使われ出したのは、戦後ではないでしょうか?「すり」の意味があったことを知らない世代がどの辺りからなのかに私は興味を持っています。
方言という点では、先の「すり」の意の「ちゃりんこ」の方が、後の「自転車」の意のものより通用範囲がより広いのではないか、と勝手に類推していますが(新方言のあり方からの類推で)これも実のところよくは分かりません。



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1999年 10月 04日 月曜日 15:06:00)


 私は同じ朝鮮語でもチャジョンゴからだと思っていました。
米川明彦『若者ことば辞典』でチャルンケと書いてありましたので、そういう語形が有ったのか、と思ったことでした。
チャルンというのは「自輪」でしょうか。でもこれはチャリュンかな。ケはなんでしょうか。漢語ではないのかな。

いずれにせよ、そうした語形を日本人が耳にして、チャリンチャリンというような音と結び付けて、チャリンコという語形になった、ということであろうと思います。

小矢野さんの該当ページはどこでしょうか。「参考ページ」が飛んでしまったようです。

目についたことば96/08/23



小矢野哲夫 さんからのコメント

( Date: 1999年 10月 04日 月曜日 19:12:23)


消えていましたか。参考ベージURLに入れたはずなんですが。
いちおう、本文にも入れ、参考ページURLにも入れておきます。

http://www.osaka-gaidai.ac.jp/~koyano/joshidai93.htm



小矢野哲夫 さんからのコメント

( Date: 1999年 10月 04日 月曜日 19:13:44)


やっぱり消えますね。



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1999年 10月 04日 月曜日 23:45:12)


 テストします。

http://www.osaka-gaidai.ac.jp/~koyano/joshidai93.htm



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1999年 10月 04日 月曜日 23:51:05)


「参考ページ名」にも入れないと飛んでしまう、という仕様なのでよろしくお願いします。

「チャルンケ」はチェジュ方言なのですね。



小矢野哲夫 さんからのコメント

( Date: 1999年 10月 05日 火曜日 11:08:01)


分かりました。お手数かけて申し訳ありませんでした。
「やっぱり消えますね。」の送信時には「参考ページ名」も入れたんですけど。。。


女子大生用語の基礎知識



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1999年 10月 06日 水曜日 11:46:58)


「参考ページ」もお入れになったと言うことで、失礼しました。時々飛んでしまうことがあるようですので、ご注意願います。
参考ページが飛ぶだけならよいのですが、内容が飛んでしまったりして、泣くこともあります。掲示板に書く一般的な注意ですが、ローカルで保存なさってから、書き込まれる方が安心です。

朝鮮語が語源であり、それがチャリンチャリンというような(自転車をイメージさせるような)音と結び付いて、としましたが、その際、既に俗語としてチャリンコという語形が(「子供のスリ」を意味する)存在した(聞いたことがある)、ということも、自転車を意味する俗語がチャリンコという語形になった、ということと関係しているのかもしれません。
(コレクトコールを、コレストコールであるとか、コレクテロールであるとか、間違えて認識した人がいたように、意味には関わりはなくとも引き付けられるわけです。電話に向かって「コレステロールお願いします。」というのが、例としては一番よいわけですが。)

しかし、朝鮮語における自転車の方言分布を知りたいものです。チャリュンコとかそのままチャリンコなんて形もひょっとしたらあるかもしれないですね。



岡島昭浩 さんからのコメント

( Date: 1999年 10月 06日 水曜日 14:17:42)


小倉進平『朝鮮語方言の研究』には、自転車は無いようでした。少なくとも「舟車」の部には載っていませんでした。「ミシン」なんて新しい項目もあるので、自転車が有ってもよさそうにも思ったのですが。



言魔 さんからのコメント

( Date: 1999年 10月 09日 土曜日 7:42:31)


昭和50年頃、「チャリンコ」という表現と「チャリキ」という
表現がありました。韓国語が語源だという説はこの辺からみると
正しそぉだぞ...と思います。


言葉のよろずや


posted by 岡島昭浩 at 22:37| Comment(1) | TrackBack(0) | ■初代「ことば会議室」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
小矢野先生の『女子大用語の基礎知識』の、今のありか。
http://www001.upp.so-net.ne.jp/ketoba/joshidai93.htm
Posted by 岡島昭浩 at 2018年02月12日 11:47
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