こんにちは、toko@新参者です。
きらきらひかるさいふをだしてき
らきらひかるさかなをかったきら
きらひかるおんなもかったきらき
らきらひかるさかなをかってきら
きらひかるおなべにいれたきらき
らひかるおんながもったきらきら
ひかるおなべのさかなきらきらひ
かるおんながもったきらきらひか
るおなべのさかなきらきらひかる
おつりのおかねきらきらひかるお
んなとふたりきらきらひかるさか
なをもってきらきらひかるおかね
をもってきらきらひかるよみちを
かえるきらきらひかるほしぞらだ
ったきらきらひかるなみだをだし
てきらきらひかるおんなはないた
__「きらきらひかる」入沢康夫 __
*これ原文は全文がカタカナでとても読みづらいのですが
とてもメルヘンチックで好きなんです。
この詩の3行目「きらきらひかるおんなもかった」
ってところ、初めは ん? 売春かっ? と思ったのですが
「女もさかなを買った」ってことですよね。(^^;
ところが! 今、ひらがなで打ち終わって発見してしまったのですが、
この詩の両端を縦方向に読むと・・・・こ、これは、どう解釈したら!
そして少し目を離して見ると「きらきらひかる」の文字がなぜかグラデーション
のように並ぶんですね。不思議な詩です。
こういうのって、作り方になにか数学的な法則なんかあるのでしょうか?
Yeemar さんからのコメント
( Date: 1999年 11月 09日 火曜日 9:08:27)
「折句」の変種のようなものでしょうか。伊勢物語にある
から衣 きつつなれにし つましあれば
はるばるきぬる たびをしぞおもふ
を連想しました。もしくは「八重襷」というもの。フォ
ントによっては図が崩れるかもしれませんが、『ことば
遊び辞典』(鈴木棠三)から野々口立圃の作品を。「な
みならぬ名を飛び梅の眺めかな」など、縦横斜めに句を
重ねてある。しかしモニター上で作成してみると、あま
りきれいにはそろっていません。
なみならぬ名を飛梅の なか め かな
から は か は み
め ひ の / り な
か し つ \は ら
や に ぬ
なか\/にまれなる物よまつ の は名
の よつ のれ を
梅 物 と と な 飛
る め
飛 な む る 梅
と め
を れ つ と 物 の
のよ
名 は のつまよ物るなれまに/\かな
ぬ やに つは か
ら し \ の り め
な ひ / は は か
みら か
なかめ か なの梅飛 を 名ぬらなみな
谷川俊太郎氏も、「あいしてます」を行頭に折り込んだ
詩を作っていますが、全文引用すると著作権上問題があ
るかもしれません。じつは手許になく不確かなのですが。
mie さんからのコメント
( Date: 1999年 11月 10日 水曜日 2:00:37)
たまたま今日の文学ゼミの課題本が「きらきらひかる」だったので
先生と「こうなってるらしいですよぉー。オモシロイですよねぇ。」
って話しました。「きらきら」のグラデーションについては、フラ
ンス詩とかではこういう技法(?)が結構見られるらしいですよ。
文字で絵を書くみたいな。
メールなどで良く使う「顔文字」とかにもなぁーんか通じるものが
感じられますけど…気のせいでしょうか?
言魔 さんからのコメント
( Date: 1999年 11月 10日 水曜日 11:42:17)
アクロスティックみたいな遊びですが...
確か、これ専門にやってるページがありました。
あとで探してみます。(ウチのページの「つくば支店」
から先のリンクにありそうだけれど...)
また、私の師匠が教えた生徒が20×20の原稿用紙で
それをやってのけたそうですので、できれば、それも
入手してくるように努力しましょう...
→ 言葉のよろずや
佐藤@岐阜大 さんからのコメント
( Date: 1999年 11月 10日 水曜日 14:14:39)
吉備真備が解読(?)したという野馬台詩なんかも、思い出されますね。ちょっと毛色は違うかもしれませんが。
→ 野馬台詩