言語学の世界ではどの呼称が主流なのでしょうか?コリア語?
→ 科目名は「朝鮮語」?「韓国語」?
UEJ さんからのコメント
( Date: 2002年 07月 30日 火曜日 04:04:27)
英語では、
北朝鮮:Democratic People's Republic of Korea
韓国:Republic of Korea
なんですね。
漢字名と英語名で全然違う単語が使われているのはちょっと不思議。
岡島 昭浩 さんからのコメント
( Date: 2002年 07月 30日 火曜日 12:30:54)
私はずっと朝鮮語というようにしています。韓語というのなら、南北の両方を含んだ言い方として可能ですが、北のことばを韓国語とは呼べないし。
韓国の、その名も朝鮮大学校という大学と福井大学の間に締結された文書(韓国語版)には、チョソンマルではなくハングンマルと書いてあったので、韓国では朝鮮語という言い方はしないのだろうな、と思ったことでした。(「北韓」という言い方は今でもしているのでしょうかね)
ヒカル さんからのコメント
( Date: 2002年 07月 30日 火曜日 20:29:41)
「韓国語」を勉強していたわたしは、韓国人の話す言葉を韓国語、北朝鮮で話されている言葉を「朝鮮語」と呼んでいます。
分断後50年(?)くらいだと思いますが、二国の言葉は用法や発音など
微妙に違うそうです。方言のようなかんじでしょうか。
韓国に限っていうと、なぜかはわかりませんが、「朝鮮」はとても失礼な言葉なのだそうです。だから韓国側からすると「韓国語」と呼びたいのでは
ないでしょうか?
NHK「ハングル語講座」のような使われ方をされている「ハングル」ですが、「ハングル」は言葉ではなく、文字を指す言葉なので、ハングル語という言い方はおかしいと思います。
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2002年 08月 01日 木曜日 07:36:09)
NHKは「ハングル語講座」ではなく「ハングル講座」ではありませんか。ご確認ください。1988年のソウル五輪を控えて新設された語学番組で、その際に番組名を「韓国語講座にするのか朝鮮語講座にするのか」ということでもめて、結局「ハングル講座」に落ち着いたと聞いています。「ハングル」は文字なので「ハングル語」はおかしい、要注意!と日本テレビ系列ではワールドカップを前に通知が来ました。「ハングル文字」も重複しておかしいのですが、「ハングル」だけでは「文字」だということがわかりにくいので、「ハングル文字」と重複するケースも許容されることがあります。
かねこっち さんからのコメント
( Date: 2002年 08月 02日 金曜日 09:38:13)
韓国と北朝鮮との発音の差異の代表的なもので「李」さんは、韓国では「イ」さん、北
朝鮮では「リ」さんというのは有名かとおもいます。
そんなこともあって、
(道浦さん)
>「韓国語講座にするのか朝鮮語講座にするのか」ということでもめて、結局「ハングル
>講座」に落ち着いた
という事情のもとに始まった「ハングル講座」に「李」さんが登場しないのは、この姓の
読み方を紹介すれば、この「講座」が「朝鮮語」なのか「韓国語」なのかが判明してしまう
からである、ということが囁かれておりました。
(その後、講座へは「李」さんが出演し、「イ」さんと紹介されていました)
いわゆるニューカマーと呼ばれる日本に定住、あるいは長期滞在する韓国人たちが経営する
居酒屋によくいくのですが、母語が韓国語である人が「ハングル語」という言葉を使うのを
いくたびか耳にしております。
「ハングル語」はいかにもヘンですが、韓国人がこれを使用する場合にもなんらかの「配慮」
がはたらいていると考えるべきでしょうか。
韓国ソウル市内の大きな書店で辞書を買い求めたことがありますが、その書店の売り場では
「日朝辞典」「朝日辞典」は1冊も目にすることはありませんでした。
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2002年 08月 03日 土曜日 16:50:11)
「日朝」「朝日」が使われないのはやはり、戦前の「朝鮮」に対する日本の仕打ちが、いまだに尾を引いているのは間違いないところでしょう。でも「朝日」は「ちょうにち」と読む人より、「あさひ」と読む人の方が圧倒的に多いでしょうから、ややこしいので避けているのかも。
しかし、「日朝外相会談」は新聞でも使っています。それなら、「朝鮮民主主義人民共和国」の略称は「朝鮮」でいいのではないか、とも思いますが「それは許せない」という人たちがいるのでしょうね。
「北朝鮮人」という表現は、原則しません。「○○人」という場合に「○○」に入るのは、@民族名A国名あるいは国名の略称ですが、「北朝鮮」はそのどちらでもないというのです。「略称」ではなく「通称」だと。それはそうなのですが、その一方で「台湾人」は平気で使っていますから、「原則」などというものは、ないといっていいのではないでしょうか。
ヒカル さんからのコメント
( Date: 2002年 08月 05日 月曜日 21:35:35)
「ハングル講座」でした、すみません。m(U_U)m
道浦さん、ご指摘ありがとうございました。
それでもやはり日本語講座をひらがな講座、英語講座をアルファベット講座と言わないように、「ハングル講座」はおかしいと思いますが・・・。
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2002年 08月 06日 火曜日 00:35:03)
それはそうですね。
だから、「苦肉の策」なのでしょう。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2002年 08月 22日 木曜日 19:35:49)
コリア半島ではなく日本列島が分断されて、北はソ連の影響の強い社会主義国家に、南はアメリカ合衆国の影響の強い国になる可能性もあったわけです。
南の大和民国(ダイワミンコク)は東京を首都とし、北の日本民主主義人民共和国は札幌(か仙台)あたりを首都とする。
列島全体ですでに東京の言葉が共通語になっていたため、北の日本民主主義人民共和国でも、東京の言葉を基本とした言葉が共通語になっている。北海道は東京の言葉に近く(と住民は思っている)、札幌の言葉が北日本の共通語であるとしている。
南の大和民国では、国語を「和国語」と呼ぶように決めている。しかし日本大学は日本大学のままだ。日本放送協会はどうでしょう(「朝鮮日報」にあたるものとして挙例)。
ジャパン列島の場合、どこかに植民地支配されていた、ということがないので、その分、話が違ってきますが、ジャパン列島の言語のことを、なんと呼びましょう。日本語・大和語・かな語・ジャパン語。
北の首都が東京・南の首都が大阪である場合は状況が変わりそうです(東と西か)。分離後すぐに、京阪の言葉を大和民国の標準語にすべきであるとの建議が出されます。大阪の放送局は全国に向かって、大阪風の言い回しで放送を始めますし、京阪在住の物書きたちは新言文一致運動を起こし、「北和共産集団」の言葉とは違う、「伝統にのっとった美しい言葉」と称して、京阪語を文章語の域に持っていこうとするでしょう。
ちょっとした妄想でした。
面独斎 さんからのコメント
( Date: 2003年 03月 21日 金曜日 01:51:05)
大学で言語学を学びました。学術的には「朝鮮語」と呼ぶのだと教わりましたデス、ハイ。