2002年11月21日

自治体合併による新地名(Yeemar)

カタカナ地名での話題と重なる部分もありますが、分岐しました。

さいたま市が設置する行政区「見沼区」が「ダサい」と不人気で、名前を変えなければ危害を加えるとの脅迫状が届いた(2002.11.16 asahi.com)、住民は「東区」にしてほしいと陳情、さいたま市議会でも「大宮東区」との修正案が出たが(2002.11.19 TBS「筑紫哲也ニュース23」)、臨時市議会で20日未明、区名案を盛り込んだ区設置に関する条例案が可決された(2002.11.20 asahi.com他)。

「見沼」という区名は土地の「見沼田んぼ」に由来するそうなので、熊本県あさぎり町(朝霧が発生するからという)などの命名法よりは根拠がありそうです。

「ダサい」という反応はやや理解しがたく思います。おそらく土地の人は「見沼田んぼ」をよく知っているため、「見沼」イコール「田んぼ」イコール「ダサい」、という思考経路をたどっているのではないでしょうか。つまりは田んぼがダサいと言っているのでしょう。しかし、よそ者である私から見ると、べつに「見沼区」がダサいとは思われぬのです。

「〜沼」が「どろどろ」の感じがするという意見が「ニュース23」での住民の声にあったと記憶します。しかし、静岡県の「沼津」も、神奈川県の「鵠沼」も、どろどろでダサい感じはしません。

「みぬま」は万葉集にもあります。「大君は神にしませば水鳥のすだく水沼(みぬま)を都となしつ」。これは「都」に「水沼」が対置されているので、まあ「水鳥のすだく水沼」は都から遠く離れた田舎ということになるわけで、前段までの私の意見に反して「みぬま」がダサいことの証明にもなってしまいそうです。しかし、万葉にもある格調高い日本語であるということはいえそうです。


道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2002年 11月 22日 金曜日 07:50:29)

市町村合併ばやりの昨今、地名問題は、もっと取り上げるべき問題のようですね。
地名の「人格権」(人じゃないけど。法人格権とでもいいましょうか)も考えないと。地名には歴史がくっついてきていたはずですからね。


posted by 岡島昭浩 at 02:10| Comment(0) | TrackBack(0) | ■初代「ことば会議室」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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