skid さんからのコメント
( Date: 2003年 01月 30日 木曜日 03:13:08)
関西ではあまり使わないのですか。
関東でも最近はあまり聞かれなくなっているかな。
もっとも世代によって違うかもしれません。
『現代都会語事典』嵐山光三郎編、講談社、1987年
・テンパってる
ギリギリのところまできている状態。会議が長びいて、次の打ち合わせ
時間にくい込み、相手を待たせる限界がきた時に、「すいません、次テ
ンパってるもんで」というふうに使う。同意語に「リーチかかってる」
というのがあるが、両方ともマージャン用語から出た言葉で、あがる寸
前のこと。
まあ、普通はこんなところでしょうか。
行き詰まってギリギリ状態になっているわけだから、よい意味ではありませんね。
最近は「いっぱい、いっぱい」という言い方が多くなったようです。
『こりゃ驚いてしまうまの珍タメ語辞典』日本語倶楽部編、河出書房新社、1994年
・テンパってる
○1生意気であること。イキがっていること、偉そうにしていること。
○2気合いが入っていること。○1の意味で使われることが多く、東京
を中心とした中高生の男女が使っている。最近、流行りはじめている。
【用例】A男「お前、なにテンパってんだよ。目ざわりなんだよな」
B男「るせぇな、お前にいわれる筋合いねーよ」
【類義語】イキッてる
これは、やむなくギリギリの状態なのではなく、自分から限界に近づけているという感じでしょうか。
『現代若者コトバ辞典』猪野健治編、日本経済評論社、1988年
・テンパる〔女子大生〕
怒ること。英語のテンパー(Temper)からきている。
これは聞いたことないなあ。
あ、この本もジャーナリスト専門学校がらみだったんだ。
ミミ さんからのコメント
( Date: 2003年 01月 30日 木曜日 07:24:37)
詳しく教えていただきありがとうございました!
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2003年 01月 30日 木曜日 07:30:07)
関西ですが、私は使いますし周囲で聞きます。世代差がありそうです。
マスコミ業界用語でしょうか?当然、もとは麻雀用語の「テンパイする」から来ていると思いますが。
使い方としては「あいつ、もう仕事いっぱいいっぱいで、テンパッてからなあ」というように「ギブアップの一歩手前」のような状態を指すことがあるように思います。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2004年 03月 22日 月曜日 04:03:22)
Yomiuri On-Line関西「ことばのこばこ」2003.08.11「テンパる」(佐竹秀雄氏)の説明では、
〔マージャン用語の〕本来の「もう少しで成立する」〔テンパイ(聴牌)する〕という余裕のある状態と、新しい〔用法の〕「切羽詰まって焦る」という不安な状態とでは、全く逆である。不思議な気もするが、意味が「もう少しで成立する」→「あと少しが足りない」→「不完全で焦る」と変化したと考えれば、納得がいくだろう。私は英語の「temper」(気分, きげん, 気性; 短気, かんしゃく; 落着き=ウェブ版「EXCEED 英和辞典」)あたりと関係があるのかと思っていました。しかしlose one's temperは「度を失う」ではなくして「腹を立てる」のようですからちょっと違いますね。