最近は違う職種に移りましたが、やはり気になる言葉が出てきました。
皆さんのお知恵を借りたくて投稿しました。
東京で私の子供のころ「アリが10ならミミズは20わたしゃ19で嫁に行く」
という言葉遊びが北九州では「アリが鯛ならいもむしゃ鯨」と言いわたしはびっくりしました。「驚き桃の木、山椒の木、狸にブリキに蓄音機、ぶんぶく茶釜は化けだぬき」これも東京の中でも下町と山の手では言い方が違うのでは?
私の記憶もあいまいかもしれないので、どうかよろしくお願いいたします。
なおNHKの調査で「じゃんけんの言い方の全国調査」は既に行っています。
岡島 さんからのコメント
( Date: 2003年 03月 04日 火曜日 12:15:58)
「無駄口」と呼ばれるジャンルですね。これを集めたものとしては、まず鈴木棠三『ことば遊び辞典』東京堂が思い出されます。今手元にあるのは旧版ですが、
「蟻が十匹猿五匹」
「蟻が鯛なら芋虫ゃ鯨、百足汽車なら蝿が鳥」(信州)
「蟻が十なら芋虫ゃ二十」(信濃童詞)
「蟻が十なら蚯蚓が二十、蛇が二十五で嫁に行く」(東京)
といったようなのが載せられています。
「驚き桃の木、ブリキの垂木、ぴりりと辛いが山椒の木」(信濃)
とありますね。
整理人岡島 さんからのコメント
( Date: 2003年 03月 05日 水曜日 19:32:46)
こちらもご覧下さい。
→ 子供の遊びのことば
森川知史 さんからのコメント
( Date: 2003年 03月 05日 水曜日 19:42:26)
あまり品は良くないのですが、
あたりき、車力、猫のけつ、ぶりき
というのを思い出しました。京都市です。
田島照生 さんからのコメント
( Date: 2003年 03月 07日 金曜日 00:52:39)
御参考までに。「驚き桃の木、山椒の木…」などといったような無駄口は、香具師の口上では「笑いを誘う技巧としての啖呵」と位置づけられているようですね。つまり、売り文句とは別の、即興的な「話技」というわけです。以下はその例です。寅さん映画でもお馴染みのものばかりですね。
「…憎まれっ子世に憚る、日光結構東照宮、産(三)で死んだが三島のお仙、お仙ばかりが女じゃないよ、四谷赤坂麹町、チャラチャラ流れるお茶の水、粋な姐ちゃん立ち小便、驚ろき桃の木山椒の木、ブリキに狸に蓄音機、弱ったことには成田山、ほんに不動の金縛り、捨てる神ありゃ拾わぬ神、月にスッポン提灯じゃ釣りがね(鐘)え、買った買ったさァ買った、カッタコト音がするのは若い夫婦のタンスの管だよ」(室町京之介著『新版 香具師口上集』創拓社,1997。p14-15)