なんとなく思ったんですけど、「妻」の呼び方が
関西では「ヨメ」、関東では「カミサン」という気がしませんか?
ヨメ文化圏、カミサン文化圏とかってないのでしょうか。
こういう話題でもいいですか?
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2003年 05月 16日 金曜日 23:33:25)
大阪出身の会社員である知人が、まだ若い奥さんのことを「嫁」「嫁」とやけに封建的と私には思われる呼び名で呼んでいたので、マッチョを気どっているのか、それとも会社員の用語なのかと思っていましたが、関西式の呼び名だったのでしょうか。
『日本方言大辞典』では「よめ」を「妻」の意で用いるところは、古くは久留米・筑紫、今は山梨・岡山・香川・熊本・宮崎。「よめご」は古くは久留米、今は福岡・佐賀・熊本。「よめごどん」は熊本。「よめさま」は福島。「よめさん」は香川。「よめはん」は大阪・香川。「よめじょ」は佐賀・熊本・宮崎・鹿児島。「よめじょー」は福岡・宮崎。「おゆみ」はかつて長崎の対馬、といったところです。
九州に多いですね。書きながら、「いとし・こいし」とか「阪神・巨人」とかの上方漫才を思い出しました。漫才で「よめはん」は使われていますね。
会社員の知人は「よめはん」の「はん」を略したのでしょうか。
「かみさん」を自分の妻の意に用いるのは、『日本方言大辞典』には載っていませんでした。
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2003年 05月 18日 日曜日 17:29:01)
「ヨメ」は関西では普通に言います。たしかに東京での「カミサン」と同じ使い方だと思います。つまり「嫁姑」の「嫁」のつもりでは使っていません。だから、夫が妻のことを言う時に「うちのヨメが」といいますね。「家」の制度とは関係ありません。(今、使われている使い方は。)
「妻」というのも表現が「堅い」し、「パートナー」なんて気取ってるし、「奥さん」って、自分の身内に敬語も・・・というと、「ヨメ」は適度にくだけて、親密感もあっていいのでは、と思うのですが。
私個人は「家内」という言葉も好きなんです。音の響きが。字を見ると、「一番封建的ではないか」と思われますが。もっとも、普段は働いていて、家の中にいることがほとんどない「家内」なので 「名称に偽りあり!」ということになりますが。
時々「うちのヨメが・・・」と言うと、「えらそうに、亭主関白を気取って・・・」とかいう人がいるのも確かですから、ジェンダー意識の高い女性の前では使わない方がいいようです。「うちのカミサン」は、コロンボ警部のセリフでなじみがあります。