ダサイ 「田舎くさい、泥くさい」。1975年に耳にしたとの報告あり、『現代用語の基礎知識』では1978年版に収録(暴走族を震源地にすると記述)、1981年にフジテレビの「オレたちひょうきん族」で使い、1980年代にタモリが「ださいたま」と表現した、1981年さいたまんぞうの「なぜか埼玉」がヒット(ホームページ1999)。とあるこの「ホームページ1999」は私のホームページ「「ダサい」はいつから」のことなのですね。
本書で(用例でなく)出典文献として挙げられているホームページは、佐藤貴裕さんの「気になることば」と私のもののみのようで、光栄です。しかし、佐藤さんの名も私の名も出ておらず(私の名はべつに、よろしいのですが)、URLもそれぞれ誤っているのは残念。
「ダサい」の発生については、私のページに追記したとおりskidさんが1974年の例を挙げられ、その後さらに1973年の例を報告されました(日国.NET)。
私が個人的に得た証言では、当時神奈川県小田原市に住んでいた方が「暴走族をしていた友人から」「昭和48年(1973年)の春」に「突然耳慣れない奇妙な単語」を聞いたのが最初だということです。それで、私がホームページに書いたとおり「暴走族から端を発しているような気がします」とのことです。
この方はユニークな語源説も紹介してくださいました。「暴走族仲間が、普段ならコカコーラを飲むところをたまたまサイダーを飲んだところ、それが仲間うちのブームになり、サイダーでは古臭いので、ダサイと呼ぶようになった」そうです。記録には値する語源説だと思います。
別の方の証言。1976年、中学2年生のとき友人が「今日もコセコセと駄西詩を書き」という詩を書いたとのこと(原文ママ)。また、この方が高校2年の時(ということは1979年ごろ?)、雑誌「ぴあ」の「はみだし」〔「はみだしYOUとぴあ」でしたっけ〕に、「ダサイという言葉は『だって埼玉だもん』が略されてできたって本当ですか?」という投書が載ったとのこと。「だって埼玉」説は、私がホームページに書いたものより古いことになります。
整理して、私のページに追記しようと思いますが、とりあえずこちらに書き込む次第です。