「電車の社内アナウンスで、『ドアが開きますのでご注意下さい』というのはおかしい。なぜならば『開く』は『観音開き』のような『ドア』に使うもので、電車ドアのような『引き戸』には本来使わないものだ」
という声を聞きました。現状では引き戸も開き戸(ドア)も「開く」「あく」両方使っているとは思いますが、本来は本当にそうなのでしょうか?
UEJ さんからのコメント
( Date: 2003年 06月 19日 木曜日 00:00:22)
個人的には観音開きの方が「ひらく」の語感に近いように感じます。
(とはいっても「引き戸をひらく」に違和感を覚えるほどではありませんが)
小学館国語大辞典の【ひらく】の項には、
「ひろ(広)あく(明)」の変化という
とあります。
確かに観音開きの方が「広く」あいたという気がします。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2003年 06月 25日 水曜日 22:44:37)
たしかに、ドアの方が、「ひらく」を使いやすいとは思いますが、引き戸のようなものでも「ひらく」も使用すると思います。
抽象的な言い方(「お店がひらく」のような)も可能ではないでしょうか。「幕がひらく」も実際のことでも比喩でもいいそうですし。
なお、揚げ足取りのようですが、「觀音開き」は限定しすぎではないでしょうか。ドア状でも、片側にひらくもの、上下にひらくもの(しとみ)でも、いいですね。
NISHIO さんからのコメント
( Date: 2003年 11月 17日 月曜日 02:55:09)
「ひらく・あく」の話ではありませんが、電車の2枚ドアは「両引き戸」といいますね。
車内アナウンスは、たいてい「ひらきます」「しまります」ですが、車掌自ら操作しているはずなので、「あけます」「しめます」が正しいのではないかと個人的には思っています。駅係員のアナウンスなら「ひらきます」「しまります」でもよいでしょうけど。
(数年前、東急田園都市線三軒茶屋駅で駅係員が「ドア閉めちゃいます」と言ったのを聞いたことがあります)
ついでに。
「観音開き」は建築業界では「フレンチドア」といいます。なぜフレンチなのかは知りません。
冷蔵庫のドアは、メーカーによって「フレンチドア」と「両開きドア」が分かれています。シャープの「左右両開きドア」はちょっと意味が違いますが。