2003年08月26日

「帽子」について教えて下さい。(福井県)


 福井大学を卒業し,中学校の教壇に立っています。授業中,「帽子」ということばについて生徒から質問がありました。「帽」という一字だけで頭にかぶるもの,おおうものという意味があるのに,「子」という字は何のためにあるのかということです。音と関係するのかと,これについていくつか調べてみましたが,明確な答えがみつかりません。「拍子」「杓子」ということばも,同様に最初の一字で意味を表しています。

 教えていただけたらと思います。よろしくお願いします。



岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2003年 08月 26日 火曜日 22:16:36)

 漢和辞典の少し詳しいもので「子」を引いていただけると分かると思うのですが、「子」には接尾辞とでもいうような用法があります。もともとは人間に付けたり、何か小さいものに付けたりするものだったのですが、次第に、あまり意味もなく付けられるようになっていったようです。


唐代ぐらいからそうなっていったと言いますが、宋代あたりになるともっと増えて行きます。「ス」と読まれる「子」は(「椅子」など)はそうですし、「ツ」と読まれるのは、もっと新しく輸入されたものです(「面子」など)。


なぜ、意味もなく接尾辞のようなものが付けられるようになったのかについては、難しい面もあるのですが、中国語が、一字一字が一語であったところから、時代が下るにつれて次第に2字で一語というのが増えてきたことと関係があろうと思われます。



道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2003年 08月 31日 日曜日 20:15:18)

「扇子」も同じですね。「韻」との関係はないのでしょうか?



岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2003年 09月 01日 月曜日 19:35:59)

韻を踏むのは、違う言葉だけれども音のひびきが似ている、ということを楽しむものでしょうから、「子」という全く同じ意味を持つもので末尾を揃えても、それは韻を踏んだことにはならないと思います。少なくとも韻を踏むために「子」を付けた、と言うことではありません。



posted by 岡島昭浩 at 16:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ■初代「ことば会議室」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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