2004年01月28日

「設ける」ということばの意味(概念的な考え方)について(なかやす)


はじめて投稿します。

「設ける」ということばの概念的な考え方についてご意見頂きたいと思います。

当方が理解しているイメージは、

例えば、「Aの上にBが設けられている」という文があった場合、

BはAに接していれば、設けられているという言葉を使用しても違和感はないのですが、離れていた場合は、設けられているという言葉を使用しても良いものなのか

という少し戸惑いのイメージがあります。

この辺の概念的な解釈についてご教授下さい。



Yeemar さんからのコメント
( Date: 2004年 02月 01日 日曜日 15:47:16)

もう解決してしまったかもしれませんが……


「設置」という語からは「上に接して置く」という印象がありますが、純粋に「もうける」だけを考えれば、これは「つくる」ということばの下位概念と考えていいと思います。では、どのようにつくるか、ですが、辞書の説明と、私の整理した結果は異なります。私は「〜をもうける」の「〜」に入る名詞の種類によって、「もうける」の意味を、次のように5つに分けてみました。


【1】抽象的な枠組みをつくる

 仮定・基準・規制・規則・規定・区分・限界・口実・差別・上限・制限・制度・制約・タブー・法/機会・時間

【2】具体的な区画をつくる

 区域・コース・座・室・シート・席・地帯・地点・縄張り・場所・余地・欄

【3】間に障害物をつくる

 囲い・壁・関門・柵・堰・関所・塀・門

【4】大がかりなものをつくる

 仮屋・工場・祭壇・出張所・新居・巣・廟・舞台/御馳走・子ども・しかけ・秘密

【5】人の集まりをつくる

 課・機関・機構・局・学校・講座・政府・部門・本部/宴・会・儀式


整理した結果では、「もうける」は、何かに接しているとかいないとかには関係なく使われているようです。「地球と火星との間に中継基地を設ける」などということはできそうです。この場合、中継基地は宇宙空間に浮かんでいるのです。


「もうける」の古い意味は、「思いもうける」のように「あらかじめ用意する」ということですが、現在使われている「もうける」にその意味は薄いようです。



なかやす さんからのコメント
( Date: 2004年 02月 11日 水曜日 11:20:25)

ありがとうございました。

よくわかりました。


posted by 岡島昭浩 at 15:38| Comment(0) | TrackBack(0) | ■初代「ことば会議室」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。