2004年02月25日

#(道浦俊彦)


タイトルに書いた「#」というマークですが、これはなんと読むのでしょうか?一見、「シャープ」に見えますが、シャープは「横線が右肩上がりで、縦線は垂直」だと思うのです。しかしコンピューターなど出でくるこのマーク(ナンバーリングの前にも見受けられる)は、「横線が水平で縦線がゆがんでる(斜めになっている)」のです。果たしてこれは「シャープ」なのでしょうか?



hiroy さんからのコメント
( Date: 2004年 02月 25日 水曜日 04:04:05)

Shift JISやUnicode等の文字コードでは、「♯」と「#」を区別しています。

「♯」の読み方は「シャープ」でいいとして、「#」の方ですが、


・ナンバーサイン

・ハッシュ、ハッシュマーク

・パウンドサイン(ポンド記号)

・クロスハッチ

・井桁


等々、読み方がいろいろあるようです。

ただ一般的には、「#」は「シャープ」と呼ばれることが多いと思います(日本国内の場合)。特に区別する必要のない場合に、会話中で「ナンバーサイン」なんて言うと、かえって混乱しそうです。


またASCII(半角英数字)では「#」(ナンバーサイン)しかないため、英語の文章ではこれで「シャープ」を代用するようです(マイクロソフトのプログラミング言語「C#」等)。

ちなみにプログラミング言語では「#」を(コメントやマクロ等で)よく使うのですが、私は「シャープ」と読んでいます。


#讀賣新聞のコラムにも「#」が取り上げられていました。

↑このようにメールや掲示板でもコメント、追記を表す記号としても使われていますね。

日めくり:# シャープ記号のそっくりさん



NISHIO さんからのコメント
( Date: 2004年 02月 25日 水曜日 23:17:54)

日本工業規格では以下のように規定されていますが、コンピュータ業界でも「番号記号」と呼ぶ人は少ないと思います。私は聞いたことがありません。


『JIS X 0201 情報交換用符号』

 ・附属書2 記号の名称 ……いわゆる半角文字(1バイトコード)

  附属書表1

   位置  記号  名称

   A/3   #    番号記号

   (2/3の位置)


『JIS X 0208 情報交換用漢字符号』

 ・附属書1 特殊文字及びけい線素片 ……いわゆる全角文字(2バイトコード)

  附属書1 表6 一般記号

   位置  文字  名称

   1-84  #   番号記号,井げた

   2-84  ♯   シャープ


ちなみに、プッシュホンの「#」は、業界でも一般的にも「シャープ」と呼ばれていますが、実際のボタンの刻印は「#」だったり「♯」だったり、縦線・横線とも傾いていなかったり、さまざまです。

また、「*」のほうは「アスタリスク」と呼びますが、か各種電話サービスの音声ガイダンスなどでは「コメジルシ(※)」と呼んでいるケースが多いようです。実際のボタンの刻印は、「*」つまり「|」と「×」の組み合わせではなく、90度回転させた「−」と「×」の組み合わせになっています。




NISHIO さんからのコメント
( Date: 2004年 02月 25日 水曜日 23:28:24)

「#」を「ポンド記号」とも呼ぶのは、英国通貨記号「£」ではなく、「重量ポンド」のことですよね?



hiroy さんからのコメント
( Date: 2004年 02月 26日 木曜日 03:09:41)

はい、ポンドは重量の方です。


プッシュホンの「シャープ」は、たぶん「#」の方なのでしょうね。

「*」ですが、手元にあるモトローラの携帯電話とコードレス電話で確認してみたところ、携帯では「*」が90度回転した記号、コードレスでは「*」(そのまま)となっていました。


記号の読み方はいろいろあって面白いです。ネット上でもいろいろと紹介されていますが、一度自分の読み方もまとめてみたくなりました。



hiroy さんからのコメント
( Date: 2004年 02月 26日 木曜日 11:56:00)

関連話題ですが、「―」「−」「‐」「ー」もそっくりさんと言えそうです。


「―」 ダッシュ

「−」 マイナス

「‐」 ハイフン

「ー」 長音符号



NISHIO さんからのコメント
( Date: 2004年 02月 27日 金曜日 00:33:51)

「―」「−」「‐」「ー」に、「─」(罫線素片の一つ)も混ぜてやってください。ダッシュとの見分けが困難…。


ちょっと強引ですけど、こんなのもあります。


「◯」 合成用丸

「○」 丸印,白丸

「〇」 漢数字 ゼロ

「0」 数字 ゼロ

「O」 英字 オー

「o」 英字 オー

「Ο」 キリル文字 オー

「ο」 キリル文字 オー

「。」 句点

「°」 半濁点

「0」  数字 ゼロ(半角)

「O」  英字 オー(半角)

「o」  英字 オー(半角)



UEJ さんからのコメント
( Date: 2004年 02月 27日 金曜日 12:13:42)

こういうコレクションものは大好きです。


これも仲間に入れてください。

「Ο」ギリシャ文字 オミクロン

「ο」ギリシャ文字 オミクロン

「°」度


「º」Masculine Ordinal Indicator

というものもあります。

HTMLではºと記述しますが、日本語で何と呼ぶのでしょう?

因みにFeminine Ordinal Indicatorという記号(ª)もありました。


Unicode表を眺めるとまだあるかもしれませんね。



hiroy さんからのコメント
( Date: 2004年 02月 27日 金曜日 15:47:19)

> 「―」「−」「‐」「ー」に、「─」(罫線素片の一つ)も混ぜてやってください。ダッシュとの見分けが困難…。


「ー」(長音符号)があるなら「一」(いち)も入れるべきでしたね。

(「一」が他の文字と混同されるケースは少ないと思いますが……)


横線、丸、と続きましたので、三角、四角についても集めてみました。


「△」 白抜き上向き三角

「Δ」 ギリシア文字デルタ(大文字)


「▽」 白抜き下向き三角

「∇」 ナブラ


「□」 白抜き四角

「口」 口(くち)

「ロ」 ロ(ろ)


それから曲者としては「~」(チルダ、にょろ)と「〜」(ウェーブダッシュ、波)がありますね。

(Javaでプログラミングする際は要注意……)

波ダッシュはチルダではない



NISHIO さんからのコメント
( Date: 2004年 02月 28日 土曜日 03:16:37)

誤記訂正です。テキスト読み上げソフトに読ませてみて気づきました。


×「Ο」 キリル文字 オー

○「О」 キリル文字 オー


×「ο」 キリル文字 オー

○「о」 キリル文字 オー


×「°」 半濁点

○「゜」 半濁点


ちなみに、その読み上げソフトはデフォルトの設定では特殊文字・記号の類を読み飛ばすのですが、設定を変えて棒読みさせてみると…


「#」:いげた

「♯」:シャープ

「~」 :オーバーライン …JISでは「オーバーライン」、ASCIIでは「チルダ」が正解

「〜」: 波ダッシュ

「始まり○○括弧」の類:「○○括弧」

「終わり○○括弧」の類:「閉じ○○括弧」


その他、概ねJIS規格に則った読み方でした。

「―」「─」「−」「‐」「ー」「一」

『◯(マル←合成用丸)』『〇(ゼロ←漢数字零)』「○」「0」「O」「o」「О」「о」「。」「゜」「0」「O」「o」「Ο」「ο」「°」

「△」「Δ」「▽」「∇」

「□」「口」「ロ」『囗(くにがまえ)』



テキスト音声変換エンジン(トライアル版)



道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2004年 03月 05日 金曜日 11:49:17)

皆様、専門知識をご教示くださいましてありがとうございました!ちょっと、ここのところアクセスできなかったもので、お礼が遅れました。すみません。参考にさせていただきます!



hiroy さんからのコメント
( Date: 2004年 03月 12日 金曜日 07:00:19)

道浦さん

平成ことば事情で取り上げられた「#」、拝見いたしました。私のコメ

ントも引用して頂き、「平成ことば事情」のファンとして嬉しく思いま

した。と同時に、「しまったぁ。こんなことなら、もうちょっと愛嬌の

ある書き方をすればよかったなぁ〜」と反省しております。道浦さんの

文章のように、読んでいて楽しくなるような文章を書きたいと、いつも

思うのですが……。

今後もぶっきらぼうな投稿をしてしまうと思いますが、よろしくお願い

します。


p.s.

『「ことばの雑学」放送局』、日本のamazon.co.jpに注文していたので

すが、一昨日届きました!パラパラとめくって、特に面白そうなページ

から読んでいます。

読みながらふと思ったのですが、もしこの本の英訳版があれば、「生」

の日本語を勉強したい外国人(中級学習者以上)にとって、とても良い参

考書になるのでは?と思いました。

今後も「平成ことば事情」、楽しみにしております。

平成ことば事情:ことばの話1620「#」



道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2004年 03月 12日 金曜日 09:11:24)

hiroyさん、ありがとうございます!今後ともどうぞよろしくお願いいたします!!


posted by 岡島昭浩 at 01:41| Comment(0) | TrackBack(0) | ■初代「ことば会議室」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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