2000年01月06日

身近な語源(中村忍)

最近語源について興味を持つようになりました。
それで古典を読み漁って独学で勉強しているのですが、特に知りたい語源の中でどうしても解らないものがあります。知っていたら一つでもいいので教えてください。

 ・親、兄、姉、弟、妹、
 ・働く、遊ぶ、
 ・戦、仏、
 


岡島 昭浩 さんからのコメント
( Date: 2000年 1月 06日 木曜日 16:26:31)

 オヤ、アニ、アネは、難しいでしょう。
 オトウト・イモウトはオト+ヒト、イモ+ヒトに分解出来るでしょう。
 ハタラク・アソブは、難しいでしょう。
 イクサですか、タタカウですか。語源を考える際には、漢字を忘れることも必要です。タタカウがタタクと関係あることは問題ないでしょう。

 ホトケ。外来物ですから、語源が分かりそうなものですが、どうもはっきりしません。

身近なものでも、語源は分からないものが多いのです。いろいろ本が出ていますが、はっきり分かるみたいに書いてあるものは気をつけた方が良いと思います。


中村忍 さんからのコメント
( Date: 2000年 1月 07日 金曜日 1:34:17)

 もちろん漢字が後から借用されたものだとわかってますが・・・・・・。
 しかし 二度(ふたたび) をわざわざ 再び と表記させたのには意味があるのでしょうか?

それから、親 が 老ゆ に由来するという説は明らかな間違いなんでしょうか?


言魔 さんからのコメント
( Date: 2000年 1月 07日 金曜日 6:58:19)

ちょっと斜に構えた見方ですが、実のところは古典といえども
当時の「若者用語」ではないかと思っております。そんなこんなで..
現代の若者用語の語源に関しては結構調べてみたつもりですが..
案外、その辺にヒントがあるかも知れませんよ。
温故知新ではなく「温新知故」...

言葉のよろずや


岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2000年 1月 07日 金曜日 21:24:38)

> しかし 二度(ふたたび) をわざわざ 再び と表記させたのには意味があるのでしょうか?
以下の話題と関わると思いますが、〈「ふたたび」という日本語があるがこれにどういう漢字を当てましょうか〉ということを考える際には、既に「再」という文字を「ふたたび」と読む習慣が出来ていたのでありましょう。
「手の平」 「掌」

>親 が 老ゆ に由来するという説は明らかな間違いなんでしょうか?
「オヤ」と「オイ・オユ」は関係あるかもしれません。あるにしても「オイ・オユ」から「オヤ」が出来たという先後関係まではわからないでしょう。
#余談ですが、イル(射)がヤ行の動詞とされるのはヤ(ユミも)との関係からでした。

「アニ」と「アネ」も関係あるかもしれないし、偶然の類似かもしれない。あるいは別源のものが似た形に引き寄せられたのかもしれない。

なお、「はっきり分かるみたいに書いてあるものは気をつけた方が良い」というのは、「なんでもかんでもはっきりと書いてあるのは気をつけた方がよい」ということでした。
語源についての考え方を学ぶには、講談社現代新書の阪倉篤義『日本語の語源』をお薦めします。残念なことに品切れですから、古書店か図書館へどうぞ。


中村忍 さんからのコメント
( Date: 2000年 1月 09日 日曜日 23:43:57)

>古典といえども当時の若者言葉ではないかと思っております。

たいへん参考になりました。
方言などからも調べられそうなので調べてみます。
それから、数の数えかたや、生活様式が日本と酷似している国(たぶん島)のことをテレビで2,3度みたのですがどこなのかわかりますか?厳しいかも知れないけどこの辺りからも対比してみたいと思います。


沢辺治美 さんからのコメント
( Date: 2000年 1月 28日 金曜日 17:11:20)

こういうページがあったので一応参考までに…↓

http://www.inetmie.or.jp/~jin/GOG-4.htm

なんだかよく分かかんなかったんですけど…。


澤田和幸 さんからのコメント
( Date: 2000年 1月 31日 月曜日 15:49:40)

私は、浄土宗教師をしておりまして、我々僧侶が一般的に理解している「仏」の語源を参考までに(恐らく知っていらっしゃると思うのですが)紹介いたしますと、まず、インド語起源説と日本語起源説の二通りあるようです。
インド語起源説は、サンスクリット語の「buddha」が西域にきて「but」あるいは
「bot」となり、それが漢音写されて、浮屠(ふと)・浮図(ふと)・仏陀・仏となり、さらに日本にきて和語音写されて「ほとけ」となったというものです。しかしこれでは「ほとけ」の「ほと」が解釈されているだけで、「け」の解釈はされていません。そこで又これについても数説がありまして・・・。

 @ほと+迦耶(サンスクリット語のkayaで身体という意味)が訛った。
 Abuddhaのhaが中国において訶と音写され、これが訛った。
 Bほと+家(教・道という意)の音読
 Cほと+木(貴人の譬え)→ほとけ
 D浮図の古代朝鮮語(puto)+接尾辞ケ
 Eほと+気(け)
 Fほと+け(物の怪のケ)
 Gほと+け(形を備えたもの)
 Hほと+け(化、化身)
というものです。
又、日本語起源説にも数説有りまして、中にはよく解らないものもあります。
 @ひときえ(人消)→ほとけ
 Aひとけ(人気)→ほとけ
 Bほどけ(煩悩の束縛を脱れた人)→ほとけ
 Cひとたまをぎむかへ
 Dほのか(髣髴)
 Eほっておけ→ほとけ
 Fほとほりけ→ほとけ
 Gほとき(器物の名で、これに食饌を入れて霊を祭る)→ほとけ
というものです。
どうも、インド語起源説はもともと「覚者」であるブッダが起源で、これに死者あるいはその霊という意味が加わったようです。逆に日本語起源説は、むしろ死者あるいはその霊の意味が「ほとけ」の原意であって、これに覚者の意味が後から加わった、と考えられます。
どちらにせよ、特定するのは難しいのではないでしょうか・・・・・。
とりあえず、参考までに、ということで。


posted by 岡島昭浩 at 03:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ■初代「ことば会議室」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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