Yeemar さんからのコメント
( Date: 2000年 2月 26日 土曜日 15:46:52)
「。なので」を朝日新聞記事データベースで検索すると、1984〜94年までは0件でしたが、95年からひょっこり顔を出して2件、以下、96−1、97−1、98−4、99−1のようになっています。なので、ヨブさんの言われるとおり、離陸しつつあることばでかもしれないと思いました。紙面では、今のところは、インタビューや社外の人の原稿などに限られるようです。
ゴムマリほどの〔スイカ〕が目にはいった時の歓喜はもはや言うべき言葉もない。「天にも昇る心地」というのはこれをいうのであろう。なのでスイカをつくったことのない人は「天にも昇る心地」を知らないことになる。(「声」裾野市・池ノ谷木一(無職66歳)・朝日新聞 1995.07.22 p.5)
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2003年 10月 12日 日曜日 02:48:39)
Qライターズ倶楽部編『ことばのおもしろ雑学事典』(西東社、1989、絶版)の中で、「くだらない」の語源について触れた中で
現在とは逆で、昔、日本の中心は関西だった。なので、京から江戸に来ることを「下る」と言った。〔……〕関東の地酒は「下らない酒」と呼ばれた。なので、つまらないもの、価値の劣るもののことを「下らない」というのだ。という文章があると、短大生が報告しています(別スレッド「しかと」「くだらない」語源説の出所)。
この引用に、当の短大生のことばが混じっていないとすれば、1989年には「。なので」は使われていたことになりますが、原典を見ないことには何ともいえません。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2004年 03月 04日 木曜日 01:12:51)
「なのに」は「なので」よりも口頭語としては古くからあると思うのですが、文章語となると、「なので」のほうが現れやすいと言うような気がします。
「なのにあなたは京都へ行くの」
「だのに何故歯を食いしばり」
「だから」 ×なから
×だので △なので
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2004年 03月 22日 月曜日 02:32:56)
Yomiuri On-Line関西「ことばのこばこ」2004.02.16に「から・ので・なので」(佐竹秀雄氏)があります。カラは主観的なことを述べる場合に、ノデは客観的なことを述べる場合・改まった場合に使うということを説明した後、
ところで、最近「がんばりました。・なので、合格点をください」のようなナノデの使い方をする若者が増えている。これも押しつけがましさを、避けているつもりなのだろう。とあります。ところで、上の私の最初の発言が別のサイトで引用され、
なおYeemar さんのコメントに出てきた「なので」はわざとなのか、無意識なのか、わかりません。と書き添えられていますが、これはむろんわざとであります。
> 当の短大生のことばが混じっていないとすれば、1989年には「。なので」は使われていたことになりますが、原典を見ないことには何ともいえません。
と記しましたが、後にこの本を入手し、原文を改めてみたところ、そのようなことば遣いはありませんでした。原文の該当箇所には、次のようにあります。
(引用開始)
現在は、東京に来ることを「上り」というが、昔は、京都が都で日本の中心だった。その名残りで、江戸時代にも、上方から関東に送られてくるものを「下りもの」と呼んだ。
中でも清酒は、灘や伏見からの「下り酒」が本場。それに比して、関東の地酒は、「下らない酒」として、一段低く見られた。つまらないもの、価値の劣るもののことを「下らない」というようになったのは、これに由来するという。(p.194)
(引用終了)