「ふいんき」と読む人のほうが多いのではないでしょうか?
某局のアナウンサーも「ふいんきがいいですね。」と発言し、
TVのテロップにもカタカナで、「フインキわるぅ!」のように書かれていたこともありました。私は塾の講師のアルバイトをしていますが、塾の生徒に「雰囲気」の読みを聞いてみると、90%は「ふいんき」と答えます。
「ふいんき」のほうが言いやすいからだとは思うのですが、、なんとなく嫌ですね。他にもこのような例ってあるんですか?
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2000年 11月 08日 水曜日 17:41:24)
下は、昔書いたものですが、どうも分かりにくいですね。考えも纏まっていません。
→ ふいんき
UEJ さんからのコメント
( Date: 2000年 11月 08日 水曜日 22:37:56)
舌鼓(したつづみ→したづつみ)もありますね。
広辞苑にはどちらも載っています。
小駒勝美 さんからのコメント
( Date: 2000年 11月 09日 木曜日 12:03:07)
コミュニケーション(405851)→コミニュケーション(13286)
シミュレーション(150167)→シュミレーション(42928)
も、同類でしょうか。カッコ内は kensaku.org の数字です。
天野修治 さんからのコメント
( Date: 2000年 11月 09日 木曜日 14:55:28)
私が日本の高校で国語を教えていた時のことでもう20年も前の話ですが、或る生徒の「雰囲気」の発音が「ふいんき」に聞こえたので「ふんいき」と訂正すると、クラスの生徒たちから「えー、ホントー」と言う声が上がったのを思い出しました。当時の生徒でも「ふいんき」だと思ってた生徒がかなりいたはずです。今から考えると<「ふぃ」んいき>と「fi」の発音のような感じもします。
「を」の発音をいつも「wo」だと思い込んでいる人が増えてきているとも聞くので、現代日本人の発音が「先祖帰り」の傾向にあるのか、それとも「英語の影響」なのか、あるいは単に「発音に怠惰」なだけなのか、興味深いですね。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2000年 11月 09日 木曜日 15:30:27)
>「を」の発音をいつも「wo」だと思い込んでいる
これは、文字に引かれたものでしょう。先祖返りなどではなく、現代仮名遣いの表音でない部分まで表音的であると思い、文字が違うから発音に違いがあるはずだと思っているのでしょう。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2000年 11月 09日 木曜日 15:40:33)
別の話題のジデンシャのところで、デンシャの語形によりジデンシャが安定、というようなことを書いておりますが、フンイキとフインキを比べると、「音域」というような堅い語しかみあたらない、「ンイキ」派に比べ、「インキ」派は、「陰気」「近畿」「新規」「珍奇」「人気」「悋気」など、似た形の仲間が多いのも、フンイキをフインキと思ってしまうことにあずかっているのかもしれません。
→ 濁っちゃ駄目?
福島 さんからのコメント
( Date: 2000年 11月 18日 土曜日 16:00:05)
どこだったか忘れましたが、漢字まで「雰"因"気」になっていたことがありました。「フンインキ」?。
ちょっと検索すると、結構出てきますね。かくいう私も、高校生のときまで「ふいんき」だと思いこんで
いました。
益山 健 さんからのコメント
( Date: 2000年 11月 19日 日曜日 7:53:41)
「不陰気」もけっこうあります。会社紹介のページに多いような。
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2000年 12月 01日 金曜日 5:08:39)
大阪・ミナミのアメリカ村で、中学3年生と高校1年生にインタビューしたところ、「漢字のテストに”雰囲気”と出てきたら”ふんいき”とふりがなを書くが、普段使っているのは”フインキ”」という答えが返ってきました。また、大阪外国語大学の小矢野教授によると、”フインキ”の初見(初聞?)は1970年頃だそうです。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2000年 12月 01日 金曜日 10:01:40)
似た現象、というわけではないのですが、「全員」がゼイインと発音される、という現象があります。
イの前のンの発音を考える参考になろうかと思います。
小矢野哲夫 さんからのコメント
( Date: 2000年 12月 04日 月曜日 11:50:17)
フインキを初めて聞いたのは、1971、2年ごろ。
浅間山荘事件の前の年あたり。当時教えていた大阪市内の塾の中学生・高校生が「ふいんき」でした。
ちょうど国語の問題をやっていたので、漢字を書いて、読みを確かめさせました。
この件については、1998年に金沢大学の近藤明さんが調べてくださっています。
けとば珍聞の1998年9月号と10月号に載っています。
→ けとば珍聞
森川知史 さんからのコメント
( Date: 2000年 12月 07日 木曜日 21:58:06)
女王の読み「じょう-おう」はどうですか?
因みに広辞苑第5版に「じょうおう」の項目はありませんが、ATOK13では「じょおう」「じょうおう」のどちらでも漢字変換されます。
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2000年 12月 27日 水曜日 20:58:14)
「じょーおー」も2年前に大阪市内の小学2、3年生100人くらいにに聞いてみたところ、「じょうおう」よりも「じょーおー」の方が多かったと思います。昭和天皇も「エリザベスじょーおー」と伸ばしていたそうです。(確か、見坊豪紀「ことばのくずかご」あたり)
「フインキ」は、東大阪市の中学生100人に聞きましたが、「フインキ」のほうが「ふんいき」よりも多かったです。
「したつづみ」→「したづつみ」、「つごもり」→「つもごり」といった、”間違った”ことばも、なんと広辞苑第5版には載っているのですね。「フインキ」はまだ載っていませんが。今日(12月27日)の関西ローカルの「ニューススクランブル」(読売テレビ)でこの「フインキ」を取り上げさせて頂きました。
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2000年 12月 27日 水曜日 21:00:41)
↑のコメント1行目の「じょうおう」は、「じょおう」でした。すみません・・・。つまり、「じょー」と伸ばす人の方が、「じょ」と伸ばさない人よりも多いということで。
むらとやよい さんからのコメント
( Date: 2001年 1月 14日 日曜日 22:48:45)
岡島さん、お久しぶりです。前回書き込みをしてから、どのくらいたったことでしょうか。。。現在、私は変転の人生に弄ばれるようにして、専門家でないのにも関わらず、異郷の地・韓国で日本語を教えています。(わー、世間のみなさまごめんなさい)。韓国語では、[punwigi]、しょっちゅう耳にします。素人耳(?!)には、「プニギ」と聞こえます。「ふぃんき」と似てません?(わー、世間のみなさまごめんなさい。)
ばふとふ さんからのコメント
( Date: 2001年 1月 16日 火曜日 8:08:33)
子どものころ、体育が、「たいーく」さらには「たいく」になってた気がします。
通行人 さんからのコメント
( Date: 2001年 1月 16日 火曜日 11:36:18)
「通夜」を「つうや」とばかり思っていました。
ワープロ変換しても出ないことから、「つや」が正しいと知ったのは最近。
赤面のいたり。
思いこみのこわさを改めて知った次第。
高山知明 さんからのコメント
( Date: 2001年 2月 09日 金曜日 11:57:42)
その発音、「ふんいき」?「フインキ」?
数年前、某国立大学の授業で、学生さんに「どちら?」と尋ねたところ、やはり、相当数の人が「フインキ」と答えました。
その時、興味深かったのは、漢字「雰囲気」を知った後「ふんいき」に訂正しているらしいこと。ここまでくると、これはもう「綴り字発音」ですね。
実際の発音は、「ふんいき」と「フインキ」とでそれほど大きく違わない、極端に言えば、同じであると言ってもいいでしょう。
鼻に抜けるタイミングがわずかに違うだけですね。だから、
同じ発音であっても、受け取る側が「ふんいき」と聞くことも「フインキ」と聞くことも、潜在的にはありうると思います。
私も、岡島さんと同じく、「音転」とすることに抵抗を感じます。
「雰囲気」は日常会話でよく使われるようになったはいつ頃からでしょうか?それほど古くない?
いま、そんなことを考えております。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2001年 2月 09日 金曜日 13:06:07)
高山さん、ようこそ。
「雰囲気」は、地球の周りを取り囲んでいる大気、という意味が先でしたよね、たしか。atomosphereでしたっけ。それが、その場の空気、というような意味で日常化した、というわけでしょうね。たしかにいつ頃でしょう。こういうのは調べにくいですね。
フンイキがフインキと聞かれることはよくありそうです。しかし逆にフインキと言うと、ンが完全に閉鎖した鼻音(鼻母音ではなく)になるので、耳立ち、旧来の語形であるフンイキを知っている人に「フインキとは何事だ」と指摘されることになるのではないでしょうか。
でも、考えてみると、これも閉鎖するタイミングが一拍ぶん早い、というだけのことかな。いや、やはりフンイキであれば鼻母音から非鼻音の母音に戻ってから閉鎖するはずのものが、フインキでは閉鎖時に既に鼻音になっている、というのは耳だつような気がします。
佐藤 さんからのコメント
( Date: 2001年 2月 09日 金曜日 23:35:27)
地域からみるとどうなんでしょうね。井上史雄さんのを見れば
いいのでしょうが、手元にないもので……
下記リンク先にも記しましたが、アクセントも気になりますし。
→ 「全員」の「雰囲気」(ちと古いですが)
高山 さんからのコメント
( Date: 2001年 2月 13日 火曜日 15:22:20)
お久しぶりです。
前回から初めてここにおじゃましています。
私の個人的な経験では、耳で聞いて「フインキ」に気づいたわけではなく、
最初、学生の仮名表記(おそらく複数の人の)から「あれっ?」と
思ったと記憶してます。
私は、「フインキ」についても
「ンng」の閉鎖のタイミングと、鼻音の出始めのそれが、必ずしも同期
されていないため、多かれ少なかれ鼻母音状態を持っている
と考えていました。
つまり、ちょっと乱暴な言い方なのですが、
「ふんいき」も「フインキ」も同じアクセントなら、
「ほとんど同じ発音」と見たわけです。
とくに速く発音されると、
「ふ」と「き」との間に鼻母音状態があるような、そんな
実現でしょうか。
ただ、文章を音読させたりすると、「ふんいき」と「フインキ」の違いがわりに
露骨に出てくるかもしれません。
高山 さんからのコメント
( Date: 2001年 2月 13日 火曜日 15:41:58)
佐藤貴裕さんの文章を拝見していて、「実は私」という話です。
ワープロで全員を「ぜいいん」と打っていることに気づかず、
「あれっ!?この変換はバカか、いかれたか!」
とやった口です、私は。
「原因」も「げいいん」の誤打経験あり。たびたびの経験に
すでに就職していた私は、さすがに「わたくし、この職に就いていて
よろしいのかしら」と不安になったほどです。
ついでに白状すれば「体育」も「たいく」とやっています。
「店員」「船員」「牽引」「検印」等々、
「eンイン」は他にもありますが・・・。
そういえば、「千円」もよく聞くと、ほとんど「せえん」になっている。
佐藤 さんからのコメント
( Date: 2001年 2月 13日 火曜日 19:05:30)
おお! 同士ですね!(安心あんしん) ここにも?
>とくに速く発音されると、
>「ふ」と「き」との間に鼻母音状態があるような、そんな
>実現でしょうか。
上記リンクは、「ふいーき」と観察している方の投稿ですが、
ご指摘の発音の把握として、一つのありうる姿ですね。
(フインキより進んだ発音でしょうか?)
ただ、「ふいーき」は置いておいて、話を戻せば、発音上、
イが鼻母音化しているというのはわかるのですが、イ・ン
それぞれ音韻上別のものですよね。そして、実際に、フン
イキとは言っても、フインキとは言わないとする、音韻上、
明確に区別できる場合(人?)ですね。(逆のパターンもあるでしょう)。
このあたりも含めてうまく説明できないかな、と思っています。
ところで、鼻音化といえば、城生佰太郎『言語学は科学である』の
「サンマ」の「サ」は鮮烈でしたね。
高山知明 さんからのコメント
( Date: 2001年 2月 14日 水曜日 14:49:31)
佐藤様。
面白いページ、教えていただきありがとうございました。
日頃、いろいろと引っかかりを感じる方が結構居てはるんですねえ。
「鼻母音状態」部分についてーーー
口つきが、iからuへ変わるタイミングと、鼻に息が流れ始めるタイミングと
の相互関係なので、「ふんいき」と「フインキ」のどっちに転ぶも
かなり微妙かな、と考えています。
「ふんいき」とちゃんと発音してる!と思っている古い世代(私もそうですが)の
現実の発音も、実はどちらとも取れる実現ではないかと。
つまり、罠は前の世代が仕掛けてしまっている。
それを次の世代が、なぜ「フインキ」と認識するかということになりますが・・・
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2001年 2月 14日 水曜日 15:41:52)
高山さんのおっしゃるように、早い発音では区別はしにくいですね。つぶつぶと音読させるとわかる、ということですね。
フインキであっても微妙だとすると、なぜフインキと言ってしまうのか、に〈発音明晰化の欲求〉を考えるのは難しいですかね。なぜ、「フインキ」と認識するか、の方から攻めないといけませんね。
佐藤 さんからのコメント
( Date: 2001年 2月 15日 木曜日 20:09:48)
>「鼻母音状態」部分についてーーー
音声上の実現については、お説を理解しているつもりですので、ご安心ください。
>それを次の世代が、なぜ「フインキ」と認識するかということになりますが・・・
そこですね。私が知りたいと思うのは。そのような発音を認識する側の
問題に関心の重点があります。なぜ「フインキ(あるいは、フンイキ)」
と認識(し、発音も)するか、という点です。
それを考えるとき、地域差とか(それと表裏の関係かもしれない)アクセントの
核のありよう(位置、核と発音の傾向の関係。特殊拍もかかわるので気になります)
が、影響を与えてはいないかな、と。もちろん、同じ方言体系内でも「フインキ/
フンイキ」の別がある場合もありそうですので、以上のことは、程度差という、
すっきりしない形で影響しているかもしれません。
地域差にこだわるのは、日常、フインキを聞くことがないからなんでしょうね。
高山知明 さんからのコメント
( Date: 2001年 2月 16日 金曜日 10:11:17)
>そこですね。私が知りたいと思うのは。そのような発音を認識する側の
>問題に関心の重点があります。なぜ「フインキ(あるいは、フンイキ)」
>と認識(し、発音も)するか、という点です。
やはり、そこですよね。
地域差には考えが至りませんでした。
また、岡島さんのおっしゃることからすると、いい加減な発音が、より発音
しやすい「フインキ」へ変わるきっかけを与えている、というような理解で
よいでしょうか。
すみません、質問しておきながら何を言っているのか、自分でも
わからなくなってきました。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2001年 2月 17日 土曜日 0:07:03)
「ふいーき」もしくは「ふーいき」に発音がなりそうなところへ、「おっとこの言葉にはンがあった」と、ンを明瞭に発音できる、鼻母音ではない鼻音で発音できる「ふいんき」になった、という筋道を考えたことがあるのです。
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2001年 2月 22日 木曜日 13:11:40)
昨日、NHKラジオ第一放送で、若い女性アナウンサーが「単一通貨」を「ターァイツ・ツーカ」と、だらしなく読んでいるのを聞きました。
その日の夜のニュースで、「満員の会場」という原稿を(私が)読む時に、「満員」を「マーァイン」と読んでしまったような気がして、「しまった!!」と思った瞬間に、次の「会場」を「カンジョー」と、「ン」を意識して読んでしまい、言い直しました・・・。これは「ハイパー・コレクト」の一種でしょうか?
高山知明 さんからのコメント
( Date: 2001年 2月 26日 月曜日 13:08:47)
道浦さんの「マーァインのカンジョー(満員の会場)」ですが、
「カンジョー」は文脈中の言い間違いで、典型的な「ハイパー・コレクト(過剰訂正)」ではないと思います。
たとえば、「しゃべる」を可能表現で言うときに、「しゃべれる」では何となくら抜きに感じられ、「しゃべられる」としてしまうようなタイプの現象を過剰訂正と言うのだと思います。本当は「しゃべれる」でいいわけですが、話し手が「間違い」だと思いこみ、「訂正」する必要のないところまで言い直してしまう、そういう現象だと思います。
あらぬ賢しらを申しておりましたら、ご指摘下さい。
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2001年 2月 28日 水曜日 21:34:47)
高山さん、コメントありがとうございます。確かにそうですね。「マンイン」の「ン」が遅れてやってきたので「山びこの”ン”」とでも言いましょうか・・・。
そうすると、「行ける」というべき所を「行けれる」と言ってしまう、いわゆる「れ足すことば」は、「ハイパー・コレクト(=過剰修正)」の一種なんですかね?(方言の場合は除いて。)
高山知明 さんからのコメント
( Date: 2001年 3月 02日 金曜日 12:39:57)
道浦様「山びこの"ン"」、そう言われるとよくわかる気がします。。
「行けれる」「読めれる」ですけど、「ら抜き」表現の一般化が進むにつれて出てくる形ですよね。。「正しく言おう」として出てきた形ではないと考えています。
「過剰訂正」は現象そのものを指すのでなく、ある現象をもたらすキッカケと言えばいいのでしょうか?!、どうもそういうキッカケがこの現象には関わっていそうにないと考えるのですが。いかがでしょう?
先日、自分も思わず使っていることに気づきました(記憶がはっきりしません、「目で追えれる」だったような気がします)。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 2001年 3月 23日 金曜日 16:26:24)
何日か前「派出所」をワープロ変換しようとして「はっしゅつじょ」と入力し、我ながらはっとしたじょ(駄洒落失礼)。「派出所」も「派出婦」も、私の発音では「シュ」が無声化して[hashtsu-]となり、shが1拍をなしているかどうか分かりにくいところから混乱が起こったものと思います。
高山知明 さんからのコメント
( Date: 2001年 4月 06日 金曜日 17:46:04)
Yeemarさんのコメントで思い出したのですが、「枡席」と「末席」というのは
いかがでしょう。かなり近くなるようです。
ただ、「末席」と完全に同じになるかというとそうでもなさそうで、
同じ子音[s]でも母音の影響(あるいは痕跡)で口つきが微妙に違う気がする。
ワープロ変換で促音を入れてしまうということと無関係だったら、すいません。
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2001年 4月 09日 月曜日 21:21:53)
高山さん、確かに「枡(マス)席」と「末席」は言い分けしにくいですね。無声化って、面倒です。特にそこにアクセントが来る場合。
大阪府の「高石市」や兵庫県の「明石市」も、そういった意味で発音しにくく、「たかいしし」ではなく、「たかいっsし」「あかっsし」というふうな不明瞭なアクセントで言う場合が多いような気がします。(小さな「s」は無声化で、小さい「っ」とあわせて1拍分のような感じです。「たかいっし」と「たかいしし」との中間くらいの感じかな。)
あっ、「発音しにくく」の「くく」も同じ音が続くのですか、「たかいしし」「あかしし」の「しし」と同じく、同じ音が続きますね。「しにkっく」という感じで発音していそうです。
ご参考になりましたでしょうか?
ののまる さんからのコメント
( Date: 2001年 4月 12日 木曜日 13:31:46)
私の発音(調音法)では、こんな違いがありました。
「枡席」の「マス」の「ス」では、sの摩擦が少しゆるんで持続するのに対し、
「末席」の「マッ」の促音部では、舌先がより狭めをきつく作って、
より「つまった」ような発音でした。
実際聞いてみても、2つは明らかに聴覚印象が違いますね。
ただこれは、区別しようと注意深く発音した場合なので、実際の使用状況では2つの区別が曖昧になる可能性が高いのではないでしょうか。
音声学的にはイントネーションとか、波長とか、のどの緊張とか、比較して対照すべき点がいろいろあると思います。
道浦俊彦 さんからのコメント
( Date: 2002年 07月 12日 金曜日 07:53:41)
「辞典<新しい日本語>」184pに「フインキ」掲載。「北海道・新潟・四国各地・熊本に点在。中学生では、全国的に半数以上が使う。親は近畿で20%程度名のを除くと10%以下だから、一世代で急に普及したわけだ。」と載っています。
スレッド整理人 さんからのコメント
( Date: 2002年 12月 09日 月曜日 13:17:49)
「本因坊」
これの発音、私は、ホーインボー としてしまいます。まず、ホンインボー
とは言わないようです。「ホンだった」と気づくのは、パソコンで入力する
ときだけかと。ちょっと重症でしょうか。
それにしても、〔i〕のまえの撥音は御難続きですね。
岡島 昭浩 さんからのコメント
( Date: 2001年 6月 28日 木曜日 17:40:31)
うちの子、5年生で、仮名遣を学んだらしい。
ノートを見たら、「おおきい」とか「はなぢ」とかに混じって「ふいんき」×、「ふんいき」○というのがありました。うーむ、仮名遣の問題にされちゃった。
新会議室 http://kotobakai.seesaa.net/article/8190365.html に続く