岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1997年 5月 22日 木曜日 10:16:29)
いらっしゃいませ。
これは「煮麺ニメン」から来たものと思われます。ニメンがニューメンに変ったのは、メのmに影響されてiとmの間に〈uの様な音〉が入り込んだ所為でしょう。
こういったのを説明する際に、大相撲の呼び出しで、「ヒガーシー」と言っているはずなのが、「ヒガーイシー」と言っている、というのを使ったりします。
ちなみに、私は「にゅうめん」ということばを京都で知りました。九州に居る時は、煮てあっても「そうめん」と呼んでおりました。と言いましても関西でのようにうどん屋そば屋にメニューとしてあることはなく、家庭で食べるものでしたが。
情報言語學研究室(萩原義雄) さんからのコメント
( Date: 1997年 5月 22日 木曜日 11:08:07)
「にゅうめん」
大和地方は「手延べ素麪」の発祥の地、この地方(今の奈良県)では晩秋のころ、温かく煮た素麪を作ります。これが「にゅうめん」です。夏の間我が物顏に食されていた「素麪〔そうめん〕」が冬になっていっきに落ち込む。そこで、なんとか食べてよとお色直しして温かいスープで「そうめん」食べていただき、夏につないでいく「そうめん」の冬の出稼ぎなんですね。
ところで、「にゅうめん」ってどんな漢字で表記するのかということですが、「煮麺」のほかに「入麺」とも書くようです。
ですから、岡島さんの説明は、ごく一般に用いる前者の表記についてということになるものです。
また、後者の表記法の「入麪」は、そのまま読めばいいことになります。
いつからこの出稼ぎ始まったのかについは次回の岡島さんにゆだねたいと思ます。