もし合唱などの関係者がお読みでしたら、使われている理由とか、語感とかお知らせねがえると幸いです。
なお、このことばについては私のページでも書いてみたので、よかったらご参照ください。こちらかこちらになります。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 1997年 7月 15日 火曜日 0:13:08)
以下はタコレスです。すみません。
「演奏会」は、中国人に「歌手のコンサート」という意味で手紙を
書いたときに、苦し紛れに使ったことがあります。「独唱会」ではお
かしいと思いましたもので。
以下は、似たような話題(??)……つまり演奏会における〈ちょっと
引っかかるが言い換えにくいことば〉の例だと思いますので挙げてお
きます。
>>それではこれでですね、お楽しみいただきましたけれども、平成五年
>>もめでたく暮れていきまして、来たるべき平成六年、また皆様にとり
>>ましてご多幸な年であるように祈りを込めて、いつものように「蛍の
>>光」を合唱してお別れしたいと思います。どうぞ皆さん、会場の皆さ
>>んもどうぞご唱和ください。〔黛敏郎〕
(テレビ朝日「題名のない音楽会」 1993.12.26 9:00)
「ご唱和」のこの用法は辞書にないのでは。
satopy さんからのコメント
( Date: 1997年 7月 16日 水曜日 1:09:30)
万歳とか乾杯だったらぴったりくる、ということなんでしょうね。読経やお祈りもいけそうな気がします。ことほぐ場面とか祈りの場面でOKだから、黛さんも言ってしまったのでしょうか。
『新潮文庫の百冊』によると、以下のような例がありました。もちろん、あったというだけで、普通の使い方なのかどうかは俄に判断がつきませんが。御参考まで。
二人の女の若い方が金切り声でうたうのに、甘ったるい裏声のテノールが唱和して、煽情的な恋の二重唱がうたわれた。『トニオ・クレーゲル』
わたしの乗った車室からも、それに唱和する声がおこった。見知らぬひとたちが声を揃えて歌い、歌わないものは下をむいて照れくさそうな恰好をしていた。『焼跡のイエス』
葡萄酒とパンとがないため、ミサこそ奉てられなかったが、その代り司祭は信徒たちとケレドやパーテル・ノステルやアべ・マリアの祈りを唱和し、その告悔を聞くことができた。『沈黙』
satopy さんからのコメント
( Date: 1997年 7月 16日 水曜日 1:12:39)
あ、「ご唱和」が問題で、「唱和」が問題じゃないのかもしれませんね。やっぱりサトピーはいかれてる
かも。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1997年 7月 17日 木曜日 15:19:26)
もと合唱団の岡島です。反応が遅くなり申し訳ありませんでした。
たしかに「演奏」と言ってました。なんででしょうね。
私の場合は、「楽曲」という言い方のほうが気になったりします。器楽曲や、合唱曲、またクラシカルな独唱曲であればあまり抵抗を感じないのですが、歌謡曲などで「楽曲」と言っていると、「なんと大袈裟な」と思ってしまいます。
Yeemar さんからのコメント
( Date: 1997年 7月 17日 木曜日 20:26:00)
話題を枝分かれさせてしまったようですが、「唱和」についてあ
りがとうございました。歌の場合でも「唱和」を用いることはある
のですね。例によって、よく調べずにお伺いしてしまいました。
私自身は、「蛍の光[をに]唱和する」というと、たとえばだれか
が詩吟のように「蛍の光〜窓の雪ィ」と唸り、皆が徐ろに「蛍の光〜」
と続く、というニュアンスで受け取ってしまいます。それで、手近
な辞書だけはみてみたのですが……。
なお上の用例と相前後して、以下の用例も取っています。これも
「ご唱和ください」の形です。
>>今日は最後に、みんなくっきりと、言葉をはっきりと、あの「青
>>い山脈」を歌ってお別れしようと思います。テレビの前の皆さん
>>も、どうぞご一緒にご唱和くださいますように。「青い山脈」で
>>す。〔山川静夫アナウンサー〕
「素晴らしき青春の歌〜藤山一郎追悼コ
ンサート〜」
NHKテレビ 1993.11.7 13:00
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1999年 3月 31日 水曜日 17:03:07)
『ことばのくすかご』(最初のもの)p26に、「演奏」がありました。
歌曲・歌謡曲・合唱、そして謡曲の例が載っています。
以下の例を知りました。
---
〔矢口真里〕宮崎学園高等学校の課題曲〔合唱曲〕の◆演奏でした。(NHK教育「第73回NHK全国学校音楽コンクール―高等学校の部―」2006.09.14 14:45)
---
終わりにアナウンサーも「演奏」と言っていました。