1997年09月10日

「客寄せパンダ」の語源(どすこい)

初めまして。
さて早速ですが、先日和歌山にある娯楽施設でパンダが死んだというニュースをぼんやり聞きながらふと思いました。
「客寄せパンダ」この言葉はいつから使われているのだろう?
パンダが日本にきてからまだ20年前後。ということは、とても新しい言葉なのではないでしょうか。
色々な辞書をあたってみましたが、これといった答えは見つかりませんでした。
この言葉の語源をぜひ知りたいと思います。
よろしくお願いします。
どすこい親方の部屋


ボンビ さんからのコメント
( Date: 1997年 9月 10日 水曜日 11:10:23)

どすこいさんが言われるように、パンダの日本上陸(昭和47年10月=上野動物園)以降に生まれたことばだと、思います。
当時の上野動物園は、連日の超満員でした。もちろん、パンダ目当てのお客さんで、パンダ舎の前では係員が「立ち止まらない
で下さい」を連呼するありさまでした。

それ以来、「パンダ=客を呼べる」という構図が出来上がったようです。また、これをもじって、ある物(または状況)で客を
集めようとすることを、比喩的に「客寄せパンダ」と表現しているようですネ。

私の個人的な見方かもしれませんが、この表現は、ある面でパンダを誹謗・中傷しており、一部マスコミ等では、一般的かもし
れませんが、社会的に認知されていないのではないでしょうか。
また、どすこいさんがご指摘の、辞書に掲載されていないのは、上記の理由によるのかもしれません。(もっとも、「俗語・卑
語」として掲載することも考えられますが、その辺の掲載基準については、私にもよく分かりません)。

以上、文献等に拠ることなく、私の経験・印象等に基づき書かせてもらいました。
さらに、皆様のコメント・反論等をお聞かせ願えれば、うれしいです。


satopy さんからのコメント
( Date: 1997年 9月 10日 水曜日 12:20:15)

とりあえず、『朝日新聞』1988年11月27日の「天声人語」が、手持ちの資料では
早いものです。偶然かどうか和歌山も出てきますね。


 パンダの彼と彼女が昨夜、そっと訪ねてきた。(中略)以下はパンダの肉声である。(中略)

 私たち、いま和歌山の展示場ぐらしです。3月に岡山の動物園に来て瀬戸大橋開通のお祭りに一役かって、7月に中国に帰れると聞かされていたのに、なぜか青函博に遠征して、さらに和歌山に年末まで。それぞれ数千万円でリースされたんだと、さく越しのささやきも耳に。地方博ブームでレンタル希望が数え切れないとかで。

 思い切っていいますけど、客寄せパンダはもうごめんというのが一族の気持ちなのです。故郷にも仲間はもう1000頭もいません。

 「客寄せ用リース・パンダ」のことを「客寄せパンダ」と言っていたのが、現代では比喩表現として使われるようになったのかもしれませんね。


岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1997年 9月 11日 木曜日 17:28:00)

 面白い話題を有難うございます。

 「人寄せパンダ」の語形で、榊原昭二『昭和語』(朝日文庫)では、1981年の流行語として出て来ます。詳しいことを書いていないので分かりませんが。
 「人寄せ〜」「客寄せ〜」という下敷きが有ったかどうかも気になるところですが、「人寄太鼓」というのがあるようですね。「ふれ太鼓」と同じような意味でしょうか。


岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1997年 9月 12日 金曜日 21:11:18)

 榊原昭二『朝日ブックレット16 '80年代世相語ガイド下』(1983.11.5)のp49にありました(この本、索引が無いので困る)。

人寄せパンダ 一九八一年六月の東京都議選応援演説での田中角栄元首相の文句。「私は人寄せパンダ」とおどけながら(以下略)

 日中国交回復の田中角栄とパンダが結び付いているのが面白いところです。田中角栄氏はそれをねらったのでしょうか。「人寄せパンダ」の言い方は、あるいはこれ以前にもあるかもしれませんが、これで強く印象に残ったことでしょう。
 と言っても私は印象に残っていません。以前は都議選は全国放送での話題にはあまり上らなかったような気がします。


畠中敏彦 さんからのコメント
( Date: 1997年 9月 19日 金曜日 9:38:14)

旺文社 S61.11発行「昭和世相流行語辞典」p308によりますと、


昭和56年6月東京都議選中で、田中角栄が「私は、人寄せパンダ。頼まれればどこへでも(応
援に)行く」と発言・・・とあります。


この「人寄せ」が「客寄せ」と変化したものと、思われます。(ちなみに、私が調べた範囲では
「客寄せ」というワードは見当たりませんでした)

また、これは岡島先生が、お調べになったものと符合しており、「田中発言がルーツ」?と解し
ていいのかもしれません。


posted by 岡島昭浩 at 02:01| Comment(0) | TrackBack(0) | ■初代「ことば会議室」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/8186982
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。