つかぬ事をお伺いしますが、
「ひ、ふ、み、よ、いつ、む、なな、や、この、とお」の次の
数え方はあるのでしょうか?
十以上の数を数えるときには、例えば古事記では「よそじまりいつ(45)」
などと書いてありますが、口語でもそうなのでしょうか?
時代による違いはどうでしょうか?
「じゅういち」「じゅうに」などという数え方はいつごろ広まったのでしょうか?
参考文献なども教えていただけるとうれしいのですが。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 1998年 3月 06日 金曜日 14:54:23)
古事記の時代の数え方はちゃんとは分からないと思います。古事記には漢数字で書かれてある訳ですが、「とをまり云々」とよむのは平安時代のことばから、奈良時代もそうだったろうと復元したもののはずです。
これは日付ですが、土佐日記に仮名書きで「はつかあまりついたち」式の言い方が書いてあったようです。
ああ、奈良時代にも仏足跡歌の「みそちあまりふたつ」がありますね。
参考文献、取り敢えず、築島裕「日本語の数詞の変遷」『言語生活』166(1965.7.1)。
ちょっと手に入りにくいでしょうか。
がちょん さんからのコメント
( Date: 1998年 3月 09日 月曜日 23:29:52)
答えていただいてどうもありがとうございました。
参考文献はさっそく大学の図書館でゲットして読ませていただきました。
私は国語学や言語学については門外漢ですが、読みやすい論文で助かりました。
ところで、当該論文では主に文書にみえる数詞の変遷を扱っていましたが、
口語でも同じだと考えていいのでしょうか。
それとも「とをあまり云々」という読み方は漢語をむりやり和語風に読むための
便宜的なもので、普段は誰も口にしない類のものだったのでしょうか。
こめこめ さんからのコメント
( Date: 2000年 1月 13日 木曜日 17:38:58)
誰か知っている人がいたら教えてください。
位牌は柱、遺骨も柱、仏像は体、このあたりまでは辞書にも出ているのですが、
では仏壇はどのように数えるのでしょうか。
沢辺治美 さんからのコメント
( Date: 2000年 1月 14日 金曜日 12:45:09)
「十六夜」を「いざよい」というのは「十六=いざ」なのでしょうか?
「いざなぎ、いざなみ」ってのと関係あるのかな?
仏壇は、そのまま「1壇」? なんてね。
沢辺治美 さんからのコメント
( Date: 2000年 1月 17日 月曜日 14:54:12)
仏壇の数え方は「1基」でした。「新明解」に出てました。
岡島昭浩 さんからのコメント
( Date: 2000年 1月 17日 月曜日 17:13:13)
「いさよひ」の「よひ」は「宵」のことではないので、「いさ」も十六のことではありません。「いさよひのつき」が「十六夜の月」であるのです。「いさよふ」という動詞が有るのです。
沢辺治美 さんからのコメント
( Date: 2000年 1月 18日 火曜日 12:59:27)
【〈猶予〉う】進もうとして進まない。ためらう。たゆたう。
【十六夜】月の出が十五夜よりやや遅くなるのを、月がためらっていると見立てた語。
ちゃんと「大辞林」に出てました。すみません。でも、「いざなぎ、いざなみ」は無かったです。
それと、「ついたち」だけ「ふつか、みっか」のように「か」じゃないのも疑問だったのですが、「月立ち」からきてるんですね。
そうすると「はつかあまりついたち」ってちょっと変な気もするけど…。
「九十九(つくも)」は「百(もも)に付く」ですか?